皆さまこんにちは。
前記事と前後してしまいましたが、
11月23日(日)14:30~ サントリーホールにて
中村紘子さんのピアノリサイタルに行ってまいりました。
前回も書きましたが、最近私、とってもツイてるんです(*^.^*)
これ、ジャパンアーツ夢倶楽部会員のご招待。
いくつかのコンサートの中から、第3希望までを選んで、そこから抽選になるのですが、
見事第1希望の中村さんのリサイタルが当選!
\(^o^)/ キャッホー♪
中村紘子さん。
日本人ピアニストで知ってる名前をあげて、と言ったなら、
真っ先にこの方の名前が出てくるのではないでしょうか。
(男性なら最近では辻井さん?牛田くんは意外とちゃんと覚えてる人が少なくて、
「牛島くん?」とか「ヤギュウくん?」とか言われます。(T T)
「柳生」なんて、字も違うし~っ!ヽ(`Д´)ノ )
実は私も、中村さんの名前は昔から知っていたけれど、
「カレーのCMの人」といった印象が強く、
この方がどんなピアニストなのか、よくは知りませんでした。
しかし、今年7月、「題名のない音楽会」に出演されたこの方を拝見し、
気取らない肝っ玉キャラに好感を抱き、是非一度生の演奏を聴いてみたいと思っておりました。
やっと本題に入ります。(*^.^*)
この日の会場は、六本木サントリーホール。
開場時間になると、ホール入り口上の壁の中央がパカっと開き、
パイプオルゴールがファンファーレを奏でます。
サントリーホールでのコンサートは、わたくし、ラン・ラン、ユンディに続き3回目。
今回の席は、2階5列目。
真後ろからピアニストの背中を眺める形になりますが、なかなかいい感じの距離でした。
この日のプログラム。
♪ ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
♪ シューマン : 幻想曲 ハ長調 Op.17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪ シューベルト : 4つの即興曲 Op.90 D.899
♪ショパン : ポロネーズ 第1番 嬰ハ短調 Op.26-1
♪ショパン : ポロネーズ第2番 変ホ短調 Op.26-2
♪ ショパン : ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1「告別」
♪ ショパン : バラード第1番 ト短調 Op.23
会場の照明が暗くなり、登場した中村さん。
上が白のレース使い、下が黒のプリーツのある、引きずるほどのロング丈のワンピース姿。
背はあまり高くなく、がっちりした印象。
後ろ姿しか見えませんが、登場し、おじぎをして座るだけなのに、既に十分な貫禄があります。
弾き始めたベートーヴェンのソナタ。
最初の1音を聴いた途端、ゾワゾワ~~っ、と足元から上に向かって、電流が走るような衝撃が。
どうしてこんなにも美しい音色が出せるのか…。
本当に目の前のピアノから出ているの?と疑いたくなるくらいのその音色は、
柔らかな真綿にくるまれているみたい。
画像で言うなら、周りにぼかしを入れたような夢見る感じ。
まるでオルゴールのような優しい響き。
ピアニッシモの透き通るような美しさに、何度も鳥肌が立ちました。
耳の肥えていない私にも分かるほど、超一流のピアニストというのは、最初の1音だけで、人の心を震わせるものなのでしょうか。
・・・などとうっとり聴いているうちに、恥ずかしながらワタクシ、ウトウトと夢の世界の入口へ…。
ヽ(*'0'*)ツ
いけない、いけない!と内心自分を叱咤しながらも、どうしてもトロトロと瞼が降りてきてしまう…。
2曲目のシューマンの幻想曲。 先日ユンディの演奏で初めて知ったこの曲。
ああ、やっぱりこの曲好き♪
特に第2楽章。豪華で、凛々しくて、きらびやかで…。
などと思いながらも、またもやとろとろと夢の世界にいざなわれそう。
このところ睡眠不足ぎみだったせい…?
ご本人から見えない席でよかったわ、と思いながら、ふと周りを見回すと、
あっちでもこっちでも同じように舟を漕ぐ人々…。
や、やっぱり皆さまも…?!(゚Ω゚;)
思わずワタクシ、オペラグラスを取り出して、会場中の客席を、くまなく観察してしまいました。
私の周囲のみならず、向こう側の2階席でも、1階席でも、舟を漕ぐ人、ガクンと首を折ってしっかり寝てる人・・・。
熟した男性陣が並んだ1階中央最前列は別として、
それ以外の列に、ほとんどと言っていいほど、夢の世界にトリップしてる人の姿あり!
( ̄□ ̄;)!!
ワ、ワタクシ、こんなに寝てる人がたくさんいるコンサート、初めてです!
でもね、これ、決して退屈だからじゃないんです。
あまりにも、ピアノの音色が心地よいんです。
思えば先日のユンディリサイタルの時は、なんというか、聴衆がユンディに気を遣い、
物音ひとつ立てないように、彼の機嫌を損ねないように・・・
どこかしら、そんな雰囲気がありました。
今日の中村さんのピアノ。
おおらかで、安定していて、
海原のような懐の深さに身をあずけたくなるんです。
気を遣わなくていい。
小難しいことなんて考えなくていい。
もしも会場の半分以上の人が眠ったとしても、
ぴろ子先生、気を悪くすることもなく、むしろ、
「どうぞお眠りなさい。」
と、微笑みを浮かべて弾き続けてくれるような気さえする・・・。
いえ、半分は、眠ってしまった言い訳なんですけどね (///∇//)スミマセン
第3楽章の最後、確かにペダルを踏んで音を伸ばしているはずなのに、すごく自然に音が消えていきました。
足を離す時の、音をぶった切った感じが全くないんです。
まるで、音を操っているみたい。
第2部。
お召し替えして登場か、と思いきや、休憩前と同じ衣装でした。
シューベルトの「4つの即興曲」。
後半も心地よくまどろむものだとばっかり思っていた私。
∑(゚Д゚)
またもや足元から駆けあがってくる電流!
サブイボ総立ち!!
こ、この曲知ってるはずだけど、まるで違う曲・・・・。
おそろしく速い!速いけど無理な感じが全くしない!
指はまるで、鍵盤の上をそっと撫でているだけに見える。
私と同じように、多くの人達が、信じられないものを目にしたように、身を乗り出したのが分かりました。
3連符が続く2曲目は、確かおととし娘が発表会で弾いた曲…。
こ、これ、同じ曲?!( ̄□ ̄;)!!
音が転がってる!じゃれ合ってる!!
一体私、今まで何を聴いてきたのか…![]()
牛田くんのCDにも収録されている3曲目。
「祈り」を感じる演奏。
キラキラした鎖のような音のつながり。
この人の演奏に、「上手い」という表現は、ものすごく失礼な気がしました。
もう、そんなものをとっくに超越している・・・。
再度オペラグラスで見回してみると、もう寝ている人の姿は見つけられませんでした。
4曲目。
やはり速い!おそろしく速い!
すべての曲を、完全に自分のものにしている説得力。
そして、それぞれにドラマがある。
巨匠、中村紘子、おそるべし!
続く2曲のポロネーズも、やはり圧倒的な説得力。
足元を見ると、かなり大胆に広げてしっかり踏ん張っています。
だから引きずるほどにロングなドレスなのでしょうか…。
夏のイベントで、牛田くんが「乙女の祈り」や「トロイメライ」を演奏した時、
曲をいとおしみ、慈しみながら弾く様子が、
おかしな表現ですが、曲をペットのように可愛がっているように感じました。
大仏ぴろ子先生、曲を飼いならしていらっしゃる!
前半、聴衆を心地よい眠りに誘い、後半、サブイボ総立ちで身動き出来なくする。
この構成もすごい!
繰り返します。
巨匠、中村紘子、おそるべし!!!
最後のショパンバラード1番。
今シーズンの羽生結弦選手のショートプログラムの曲でもあり、
年明けには牛田くんもリサイタルで初披露を予定している注目の曲。
昨日のNHK杯、羽生くん、大健闘でしたね。
あの大怪我から、たった20日でよくぞここまで…(iДi)
さて、巨匠のバラード1番…。
うおおおぉぉぉ!
Σ(=°ω°=;ノ)ノ
体中の毛が逆立つようなこの感じ。
こんなバラ1、絶対この人にしか演奏出来ない!
終わると同時に地響きのように沸き起こる拍手とブラボーの声。
熟した男性が2人、それぞれ花束を抱えて舞台に歩み寄りました。
昔からの熱心なファンなのでしょうか。
1人の方の、ものすごく大きな赤い花束が印象的でした。
ドラマチックで情熱的。中村さんに、赤い花束はよく似合います。
雄々しくて、華やかで、圧倒的で、おおらかで…。
さすが、日本が世界に誇るピアニスト!
おそれ入りましたー!
m(_ _ )m
アンコールはショパンの「幻想即興曲」。
いとも簡単そうに、撫でるように、
でも、ものすごい速さでこの曲を弾いて、
華麗に舞台袖に消えていきました。
大拍手が響く中、あっさりと会場を明るくする照明。
このへんも、なんか巨匠らしいですね(*^.^*)
いやぁ~、いい経験させていただきました。
ジャパンアーツさん、ありがとう!
ところで、過去の記事「夏とショパン」でも書きましたが、
遠山一行さんの「ショパン」という文庫本の巻末に、
中村さんの書いた文章が掲載されていました。
ショパンピアノ協奏曲第2番について触れた中村さんの文章が素晴らしく、
音楽の才能に長けた方というのは、文才もあるのだと感心したのですが、
プロフィールを見ていましたら、中村さん、ノンフィクション作家、エッセイストとしてもご活躍されていて、
ノンフィクション賞、文藝春秋読者賞等も受賞されているとのこと。
さっすがー!\(^_^)/
審査委員長をつとめる浜松国際ピアノコンクールでは、牛田智大
という素晴らしい原石を発掘され、
『月刊ショパン』2012年4月号では、
「中村紘子さんが語る牛田智大の魅力」
と題して、次のような文章が掲載されています。
彼は、夢をまとって舞い降りてきた天使。
100年に1度現れるか現れないかというレベルの類稀なる才能の持ち主です。
昨今、日本の未来に希望が見出せないような暗いムードの中、
天から無垢な男の子が降りてきて、皆に音楽という幸せを与えてくれるようです。
幸福感に満ちあふれた演奏を聴いて、
心が救われるような気がするという方も多いのではないでしょうか。
のびのびとした彼の演奏は、これからも私達を力づけ、励ましてくれるでしょう。
はい。先生のおっしゃる通り。
彼の演奏を聴いて、どれだけ救われ、どれだけ幸福に満たされたことか…。
この素晴らしい宝物を見つけてくださった先生、
本当にありがとうございます。
m(_ _ )m
ちなみに、この『月刊ショパン』2012年4月号、
表紙は牛田くんです!
この賢そうなお顔!キリリと結ばれたサクランボのような唇!
まさに、夢をまとって舞い降りてきた天使!![]()
ここには、ほかにも、私の大好きなふわふわ手袋の写真や
(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)!
なんだか無性にありがとう~!
\(^∇^)/









