10月26日(日)、所沢市民文化センター ミューズ アークホールにて、


『東響プレミアムコンサート コンチェルトの競演』


というコンサートがありました。


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10日前にお誕生日を迎えた牛田くんが、15歳になっての初めてのコンサート。


しかも、曲は あの「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」


人生でたった一度の初披露。





私、前の日からソワソワと落ち着かず、


この日も朝早くから目が覚めてしまい


そんな自分を鎮めるために、布団の中でスマホでダイオウイカの画像を見ていました。


(〃∇〃)そうでもしなきゃ興奮しすぎて鼻血出そうだったんです…



そしたら、こんな画像を見つけてしまい、ますます心拍数が上昇!


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Σ(=°ω°=;ノ)ノ




しかし、これ、ニセモノ写真とわかって一安心。


(;^_^A もうやめてよ~








さて、たどりついた所沢市民文化センター ミューズ アークホール。



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この日のプログラムは


♪ ロドリーゴ : アランフェス協奏曲  大萩康司(ギター)


♪ ドヴォルジャーク : チェロ協奏曲 横坂源(チェロ)


♪ ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第2番 牛田智大(ピアノ)


  東京交響楽団    指揮 : 梅田俊明  



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前方に立派なパイプオルガンがある美しいホール


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2番目のチェロ協奏曲のあたりから、鼓動が早くなる私ドキドキ



ピアノが舞台中央に運ばれて…


登場しました!15歳のピアニスト。





ブルー系のネクタイを締めた、いつものベストの衣装。


ラフマ協奏曲だし、初披露だし、名古屋の時のように大人の空気を纏っての登場かと思いきや、


その姿は少年。



やや緊張した面持ちで、いつもながらの美しいお辞儀。


ピアノの前に座りました。



指揮者とアイコンタクトを取って


目をつぶって深呼吸。



そう。ショパンのコンチェルトは、オーケストラの演奏から始まり、


ピアニストはオケの流れに乗って演奏を始めるのですが、


このラフマコンチェルト2番は、ピアノから始まるんです。



ゆっくり息を吸って吐く牛田くんの様子から、緊張と意気込みが伝わってきて


思わずこちらもぎゅっと握る手に力が入ります。



とても丁寧に、心を込めて、最初の1音を紡ぎ出しました。



ああ、ずっと聴きたかった牛田くんのラフマコンチェルト2番。



彼のコンチェルトは、ショパンの1番と2番を1度ずつ聴いただけですが、


オケの演奏を楽しみながら、信頼のバトンを渡し合うように融合していたあの時と違って、



完全にオケを牽引している。


彼が主体となって、オケを自分の流れに乗せている。



そんな印象を受けました。




力強く、凛とした牛田くんのラフマニノフ。


なんて迷いがなくて、なんて心地よいのか…。




専門的なことは、私にはよく分かりません。


でも、彼がとても真摯にこの曲を演奏していることが、ビンビンと伝わってきました。


心を込めた・・・というよりも、魂を込めた牛田くんのラフマニノフ!


そして、その姿の神々しいまでの気品溢れる美しさ。




ああ…。 。゚(T^T)゚。

生きててよかった~






すみません。


本当は楽章を追って、細かく書きたいのですが、


ワタクシ今回とても言葉になりません。



だだ、もう美しく、壮大で、素晴らしかったとしか…!



素晴らしくて、素晴らしくて、素晴らしくて、



私などには、とても的確な言葉が見つからないのです。



こんなキラキラしたラフマニノフが聴けるなんて!キラキラ




ピアニストをほとんど休ませることもなく進んでいくこのコンチェルト。



力が入り、手に汗をかくのか、


演奏の合間にピンク色のタオルを手にとって、手のひらを何度も拭いていました。


まず左手。  そして右手。


拭き終わると、丁寧にタオルを4つにたたんで戻します。



一度、タオルをピアノの上にスーっと滑らせて、白鍵を拭いていましたが、


音を全く出さない力加減でこれをやってのける神業、


ピアノを知り尽くした牛田くんだからこそではないでしょうか。





第二楽章の後半あたりからでしょうか。


気がつけば、牛田くんの耳が 紅潮してピンク色に…。



激しい打鍵の渾身の演奏。


ミスのない完璧なタッチと眩しいほどの音色。



そして、第三楽章の後半では、牛田くんの頬にきらりと光るものが。


一滴の汗をしたたらせ、盛り上がり、フィニッシュ!




すごい!こんな牛田くん初めて!




ブラボー!の声と、大拍手の渦の中、立ち上がってお辞儀をする牛田くん。



会場は興奮の渦。



ああ、もう手がちぎれるほどの拍手を送りたい!



素晴らしい!素晴らしい!素晴らしい!


。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。





ものすごいものを一緒に作り上げたという強い一体感を感じさせる指揮者との抱擁。

(コンマスとも…?興奮のあまり覚えていません)



客席に向かって再びお辞儀をして、顔を上げた牛田くんの瞳が


潤んでいたように感じたのは、私だけでしょうか?



ああ…。(やっぱり言葉にならない)




ありがとう! 

ありがとう! 

ありがとう!





本当に全力を出し切ったのでしょう。


お辞儀を終えると よろめくように歩き出し、


ふらつく体を支えるように壁に手をついて、舞台袖に入っていきました。



アンコールを求めて鳴り止まない拍手に応え、


その後何度も何度も舞台に戻ってきては、輝く笑顔で挨拶をしてくれました。



今回のコンサート、ソロ3名。


その中で一番年少の牛田くん。


その彼が 一番 オケと繋がり、聴衆と繋がり、


会場中を1つに感じさせる演奏をしてくれたと思います。




期待していたアンコールはありませんでしたが、


少し前に「ららら♪クラシック」の質問コーナーで、


諏訪内晶子さんが言っていた言葉を思い出しました。



「演奏自体がとても素晴らしかった場合、

その余韻を消さないために、敢えてアンコール曲を演奏しない時もあります。」



時間の関係かもしれないし、


力を出し切った牛田くんに余力がなかったからかもれません。



でも、今回アンコールがなかったのは、正解だったのではないかと私は思います。



言葉に出来ない、なんとも幸せで感動的なこの余韻、


今でも私の胸を熱くしています。




15歳になったばかりの牛田くんに


またしてもプレゼントをいただいてしまった私達。



おめでとう!素晴らしかったです。



今一度、大きな大きな拍手を送りたい。




牛田くん、ありがとう!!!