8月19日、東京は猛烈な暑さの晴天![]()
行ってまいりましたよ。
『トロイメライ』発売記念のミニコンサート&サイン会。
東京に住んでいながら、数えるほどしか銀座に行ったことのない私。
都会のど真ん中、銀座4丁目。
山野楽器本店にて、整理券獲得のために並んだ朝早くから閉店後の夜9時すぎまで。
和光の時計台の短い針が優に一回り以上する長い時間を、この大都会で過ごしました。
「『トロイメライ』ご購入先着順でご招待!!」 のこのイベント。
会場に並べられた椅子は約80席。
しかし、かなりたくさんの立ち見の方もいらっしゃって、約120名といったところでしょうか。
早くから並んだ甲斐あって、前方の席に腰を降ろしてから、腕時計に何度も目をやりつつ徐々に高まる心臓の音![]()
開始の6時半きっかりに、舞台に登場した司会の女性がおっしゃったのは、
「演奏中、トーク中の写真撮影はご遠慮ください。
そのかわり、最後に写真撮影の時間を設けますので、そのままの場所で撮影してください。」
とのこと。
「それでは、お呼びいたしましょう。牛田くーん!」
会場左側の扉を開けて登場したのは、なんと!
『トロイメライ』のジャケットと同じ、白い綿シャツ開襟、黒のパンツ姿の牛田くん!
デビュー以来、ずっと黒ベスト、黒パンツ、ネクタイというお馴染みの衣装だった牛田くん。
ああ牛田くん。少年だったあなたは、今日のこの日、大人の階段を一段登ったのですね!
その歴史的瞬間に立ち会えた喜び・・・。
(ノ◇≦。)既に感涙にむせびそう・・・。
6月のウィーンカンマーのときはバルコニー席だったのでよくわからなかったのですが、
3月のリサイタルの時よりも、また一段と背が伸びて、衣装のせいでしょうか、表情もぐっと大人っぽくなった印象。
半年もたっていないのに、この年頃の男の子って、こんなにも変わるのですね!
ニッコリ微笑む親しみやすい表情は変わらないまま。
舞台中央に立ってゆっくりと一礼。
つむじが見えるくらいまで深々と頭を下げたときに、サイドの髪がぴょこんと踊ります。
顔を上げた時の包み込むような柔らかい笑顔。その神々しいまでのオーラ![]()
既に聴衆を惹きつけて離さない吸引力。
私、彼のこの挨拶と表情が肉眼で見られるのならば、たとえ演奏がなくても5千円は出せる気がします(///∇//)。
ピアノの前に座って、一瞬の真剣な表情。
ああ、入った。彼の中に音楽の天使が入り込んで、ピアニストの顔になる瞬間。
しっとりと弾き始めたのは、ニーノ・ロータの『ロミオとジュリエット』。
いつになくしっかりと鍵盤に目をやって真剣な表情。
せつなそうに眉を寄せ、時々いやいやをするように小さく首を横に振ります。
続いてプロコフィエフの『モンタギュー家とキャピュレット家』。
これもやはり真剣そのもの。力強い演奏に、聴いているこちらもぐっと力が入ります。
手を大きく振り上げて、時々左足をダン!と踏み込みます。
演奏に入り込むと、上唇を噛み締めるようにするのも相変わらず。
フィニッシュで上体をのけぞらせ、仰ぐように上を見るこの瞬間の横顔が、いつも本当に美しいと思うんです![]()
そして、「はい。弾きました♪」というよに、にっこり頷くんですよね。
コンサートに何度か足を運ぶうち、すっかり見慣れた彼の演奏スタイルや小さな癖の1つ1つが嬉しくていとおしい。
立ち上がってにっこり挨拶をして、マイクを手に持ちました。
「皆さまこんばんは。牛田智大です。
今日は僕のコンサートにお越しいただいてありがとうございます。」
去年とはもう違う、14歳の男の子の声。
ちょっと緊張しているのでしょうか?やや声がうわずっています。
司会の女性、「今の曲は・・・?」と、曲名を牛田くんの口から紹介させて、声が小さいと「?」と訊きなおすしぐさ。
声を大きくしてもう一度言い直す様子は、まるで先生に叱られた生徒みたい(笑)。
会場の雰囲気が一気に和みます(^^)
「12歳でデビューされて、今は・・・・?」
「14歳になりました。」
「身長もずいぶん伸びたようですが・・・」
「はい。デビューした頃は143センチでしたが、今は165センチです。」
客席に起こる小さなどよめき。
165センチ・・・。いつのまに、そんなに大きくなられて・・・。゚(T^T)゚。シミジミ・・・
「ロシアの先生には叱られたりしませんか?」
「・・・大丈夫です。」
「それはしっかり練習しているからでは・・・?」
「いえ・・・。というより・・・しっかり練習しなきゃ、という気にさせられます。」
多少たじろいだ様子で、慎重に言葉を選んで答える牛田くん。
ピアノを弾いている時は、堂々たる一流ピアニストなのに、司会のお姉さんの容赦ない質問攻めに合い、マイクを片手に立っている姿の心もとない感じときたら!
(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)
「たすけて・・・。」とでも言うように、もう一方の手で、常にピアノの角につかまっているんです( ´艸`)
以前、「月刊piano」のインタビューで、スポーツについて訊かれて、「やらないで済むなら、やらないで済ませたいです(笑)」と答えていましたが、きっとこのトークも本当は避けて通りたかったでしょうねぇ・・・。( ´艸`)
もう、ごめんね!ごめんね!(≧▽≦)
でも、嬉しいの。ともくんの声が聞けて。そわそわしてる心細そうな素のともくんが見れて♡
「食べ物の好みは、デビューした頃と変わっていませんか?」
言うまでもなく、玄米ごはん、味噌汁、漬物等のことなのでしょうが、会場には暗黙の了解的な小さな笑い声がさざ波のように広がります。
ここにいる人たちみんな、言わなくてもちゃんと分かってるよ♡
そんな、一体感ににも似たほんわりとした空気が・・・。
「牛乳をたくさん飲んだから、背が伸びたわけじゃないですよね?」
「はい。自然と伸びました(笑)」
ほんわりムードの中、照れながら答える牛田くん。
続いて、ファンの要望が多かったので今回アルバムに入れたという3曲を自分で紹介してくれました。、
『トロイメライ』。
さっきの演奏では真剣に鍵盤に向けていた視線をはずし、自分が生み出した音色を、耳で「見ている」ような柔らかな表情。
何かから解き放たれたように、そっと優しく曲を愛でている。そんな感じがしました。
『英雄ポロネーズ』。
もう、ワタクシ、しつこいぐらいに牛田くんの弾く英ポロは男前だ!大好きだ!と叫んでいますが、
何度も聴いているうちに、とうとう牛田くんの背中には翻るマントが見え、黒いピアノが白馬に見えるほどに病気が悪化してきました(///∇//)
ええ。何度でも叫びます。
牛田くんの演奏する『英雄ポロネーズ』は、世界中のどんな凄腕ピアニストの演奏よりも、どんな勇ましい騎士よりもカッコイイ!!!
『乙女の祈り』。
この曲を弾く時の牛田くん、本当になんとも言えない優しい表情をするんですよね。
子どもでも弾ける曲なのに、この曲をこんなふうに弾けるのは牛田くんだけ。
リサイタルのプログラムやアンコールでファンにお馴染みになり、おそらく牛田くん自身もかなり親しみを感じているであろうこの3曲。
牛田くんは曲のそれぞれを、家族のように、ペットのように(笑)、愛着を持って可愛がり、いとおしみながら弾いているように感じます。
1曲終わるごとにニッコリと大きく頷いて、
「よくやったね。ありがとう♪」って、命を持った曲に語りかけているように。
再びマイクを持って、トークの時間。
もうホント、マイクを持って立つたびに、甲羅をとられたカメのような心もとなさがたまりません!(≧▽≦) (←コラ!)
『乙女の祈り』が、昨年12月に行われた『お姫さまとお菓子』のコンサート(この表現、牛田くんが言いました。可愛くないですか?( ´艸`) )で演奏したときにお客様から大好評だったという話をしたあと、
お姉さん、すぐにでも砂の中に潜りたそうなカメさんに追い討ちをかけるように、
「では、牛田くんにとって『乙女』とは?」
もーーっ!おねえさんってばーーっ!!
(≧▽≦) グッジョブ!
案の定、困り果てる牛田くん。
「ええと・・・そうですね・・・どうでしょうね・・・。
『乙女』というか・・・小さい頃、遊んでいたときのことを
思い出して弾いています・・・。」
と、しどろもどろ。
「では、牛田くんにとって、『英雄』とは?」
さらに困り果て、しどろもどろMAXの牛田くん。
(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)
「えっ?・・・そうですね・・・どうなんでしょう・・・・。
なんか、今日は、むずかしいですね・・・(笑)」
「ふふふ。打ち合わせと違う質問をして、ちょっといじめちゃいましたね♪」
牛田くんったら、リコーダーみたいにまっすぐに立ってたくせに、お姉さんから逃げるように、上体だけがだんだん曲がってくるんですよ(笑)。角度でいうと30度くらい。
汗ばんだ手のひらを拭くように、ズボンの生地をぎゅっと握ってたりして・・・(〃∇〃)
このお姉さん、山野楽器の方かと思ったら、ユニバーサルの方だったんですね。なるほど!(^^)
こんなに牛田くんをぐいぐいと追い込んで、14歳の素顔を引き出してくれるなんて、
「いいね!」100回進呈したいです。
「『トロイメライ』は『夢』という意味ですが、牛田くんにとって『夢』とは?」
・・・すみません。私、やりこめられる牛田くんがあまりにもキュートで、なんて答えたのか忘れてしまいました(///∇//)
どなたか覚えていらっしゃる方、教えてください。
そしてお姉さんが、
「実は今日、皆さんにお見せしたい写真があるんですよね。」と、見せてくれたのは、大きく引き伸ばした1枚の写真。
それが、これ。
デビューした頃、一度だけ、大好きな羽生弓弦選手と直接会ったことがあるという話。
羽生選手に寄りかかるように小首をかしげて笑う、女の子のようなデビュー当時の牛田くん。
その写真の片側を持って立っている牛田くんの姿を見ると、つくづく成長されているなあ・・・と。
もう身長だって、171cmの羽生くんと、そんなに変わらないんですよね。
会った時は緊張して何も話せなかったとのこと。
そして、
「僕が言うのも失礼なんですが、この時ちょうど『パリの散歩道』をやっていらしたんですが、まだ未完成で・・・。」
会場から起こる笑い声。
当時未完成だったプログラムで、羽生選手がオリンピックの金メダリストに輝いたことは、牛田くんに大きな感動と影響を与えたことでしょう。
弾き始めたのは最後の曲、『パリの散歩道』。
オリンピックで聴いたエレキギターも確かにシビレました。
でも、牛田くんが弾くピアノは、厚みと広がりを増して、この曲をさらに素敵にしている気がします。
エレキの響きは洗練されていてせつなげだったけれど、牛田くんのピアノは、しっとりと静かに胸に染み込んでくる感じ。
大きな拍手を受けて、立ち上がり、微笑みながら深々と頭を下げる牛田くん。
そして、おまちかねの写真撮影タイム![]()
「前の列から3列ずつ、立ち上がってもいいので、その場で撮影してください。」とのこと。
それぞれの持ち時間は10秒ずつ。
その列の方に向かって左から右へと笑顔でゆっくりと視線を移動させる牛田くん。
んもう、素直でサービス精神満点の、こんな中学生、いますか?!
っていうか、私、クラシック初心者ですけれど、
こんなことしてくれるピアニストっているんですか?!
もう会場全体、牛田くんが大好きで可愛くていとおしくて仕方ない。
そんな空気が溢れてました。
舞台の上の牛田くんを撮影できるなんて、またとないチャンス!
では、本邦初公開!
私の写した写真をお見せします!
↓
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↓
↓
↓
ぶ・・・ブレブレで遠い・・・(ToT) 近かったのに・・・。
気を取り直して、
いかがでしょう・・・?(///∇//)
サイン会は、うしろの席から順番に。
待っている時間に、お姉さんがこんな話をしてくれました。
「デビューアルバムも、セカンドアルバムも、収録は代々木上原の『白寿ホール』というところで行われましたが、『トロイメライ』は、軽井沢の大賀ホールという場所で行われました。
ここには有名なピアニストが弾いた素敵なピアノがあって、ぜひこのピアノで弾いてみたいという、牛田本人の希望だったんです。」
1970年に、アルトゥーロ・ミケランジェリが日本に持参した伝説のスタンウェイを誇る大賀ホール。
DVDの雰囲気も、素敵でしたよね♪
ああ、今度牛田くんが大賀ホールで弾くときは、ぜひとも聴きに行きたい・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
さて、とうとう近づいてまいりました、サイン会の順番![]()
最後の方でしたので、「余裕があるので、サインしている姿を撮ってもいいですよ」とお姉さん(←この人大好き♡)
では、今度こそ・・・・
し、心霊写真かっ!!!(T_T)(T_T)(T_T)
緊張していたとはいえ、手ブレにもほどがありますY(>_<、)Y
あ、そんなことやってるうちに、私の番が!(///∇//)
私、6月のオペラシティでDVDを購入した友人から、まつ毛つきのこの可愛いサインを頂戴したものの
ファン歴が長くないため、サイン会では、このにっこりバージョンしか持っていなかったんです。
↑3月の甲府リサイタルでもらったもの
そこで、ちょっと勇気を出して言ってみました。
「牛田くん。お目々ぱっちりバージョンにしてもらえますか?」
「はい?」とまっすぐな瞳で訊き返してくる牛田くん。(///∇//)
「あ、はい。じゃ、ちょっと待ってください。」
書きかけていたニッコリお目々をぱっちりに直し、書いてくれたのがこのサイン。
右下にもちっちゃいお顔がっ!(≧▽≦)キャー!ウレシイ![]()
大好きな英雄ポロネーズを入れてくれてありがとうございます、とお伝えし(は、はじめてちゃんとトークを交わした気が・・・(///∇//) )
カメラに向かってニッコリ微笑んでくれた牛田くんを写したはずが・・・・
・・・・・・。
もう涙出るわ・・・・・。(T_T)
ご、ごめんね!ごめんね!牛田くん。
皆さま、これ、記憶から消してくださいね!(泣)
ああ、今度こそスマホ新しくしよ・・・orz
私の撮った写真が、あまりにも無残なものばかりだったので、一緒に行ったファン友さんの許可をいただいて、彼女の撮った写真を載せちゃいます。
きゃーっ
ユニバさん、これ、来年のカレンダーにっ!
お宝!お腹を押さえる牛田くん。ミョーにイケてる!
お宝!首の皮を引っ張る牛田くん。
見て!この笑顔![]()
↓今年の3月は、まだこんなに少年だったのに・・・
たった5ケ月で、こんなにステキなお兄さんに![]()
す、素敵すぎて、言葉になりません(≧▽≦)
これを撮ったファン友さん。なんと九州から日帰りでやってきたんですよ!
しかも、家族には「ちょっと出かけてくる」的な雰囲気で家を出てきたというツワモノ!
「ただで帰ってなるものか!」
これらの写真(まだまだたくさん!計17枚!)のほかに、彼女はなんと、サイン会から去っていく牛田くんの笑顔で両手バイバイもGETしました!![]()
このくらい度胸がすわっていなければ、ベストショットは獲得出来ないのですね!
ウブなワタクシ、勉強になりました・・・(*v.v)。
あ、褒めてるんです(笑)
快く画像を提供してくれたファン友さん。ありがとう!心から感謝してますよ~! ☆⌒(^ε^)チュッ♪
そして、最後の最後まで笑顔を絶やさず、手を振って去って行った牛田くん。
どうしよう・・・ワタシ、牛田くんが好き過ぎる・・・(///∇//)
私、これまでの人生、熱烈に誰かのファンになったことはありません。
それでも好きな有名人はそれなりにいました。
「誰かのファンになる」。それは究極の片想い。
だけど、牛田くんファンのみなさん。彼は今まで好きになった「誰か」とは違うと思いませんか?
ピアノを愛する牛田くんには、やっぱり究極の片想いだけど、彼はピアノを通してこの愛にしっかり応えてくれる。
14歳という、むずかしいお年頃でありながら、鼻の頭に汗をかきながら、上半身が斜め30度に曲がりながら、「声を聞きたい」というファンの声に応えてくれる。
ときに力強く、ときに優しく柔らかい音色で、私達に負けないくらいの想いを届けてくれる。
それを感じるから、私達は彼のことが大好きで、大切で、いとおしくて、これからも彼の成長を見守れる喜びで満たされるのでしょう。
ああ、今日がずっと終わらなければいいのに!
(・・・と思ってたけど、あっという間に終わってしまった(涙) )ちなみに夕べサイン抱いて寝ちゃった(///∇//)
もっと会いたい!もっと聴きたい!
ああ、私、まっさかさまに、牛田くんに堕ちていく予感・・・。![]()
これはアリ地獄?それともパラダイス?
どっちでもいいや・・・(〃∇〃)
もうここで、想いのたけを叫んでしまえ!
牛田くんが、大好きだーーーーっ!!!














