4月7日から、NHKBSプレミアム 朝7時15分~
ドラマ「カーネーション」の再放送が始まりました。

本放送は2011年の秋。

それまで、朝ドラは朝の時計代わりだと思っていた私ですが、
2週目あたりからぐいぐい引き込まれ、気がつけば毎朝この15分を確保するために、全力疾走で朝のあれこれを済ませ、テレビの前でオープニングを待ちました。


ファッションデザイナーのコシノ三姉妹の母、小篠綾子さんがモデルのお話です。


ざっとあらすじを言いますと・・・

大正時代、大阪・岸和田の呉服店の長女として生まれたヒロイン小原糸子。

だんじり祭りの大工方になることを夢見ていたお転婆な少女が、

ミシンと出会い、洋服の魅力に取り憑かれ、やがては洋装店を経営して、のちにそれぞれが世界的に有名なデザイナーとなる三姉妹を育て上げていく・・・。



と、かなりざっくりした説明ですが^^;


主役の尾野真千子さん。

それまでは虐待母やDV夫に怯える陰気な母のイメージしかなかったので、

最初「なんでこの人が朝の顔?」と、不思議でならなかったのですが、

その疑問はすぐに解消されました。


元気いっぱいに商店街を駆け回るその姿と眼の輝きには、陰気な母親の影など微塵もなく、

勢いがあって、きっぷがよくて、ガラが悪くて(笑)、岸和田弁も完璧!(多分)

演技が上手い? いやもうこれは「憑依」。


練りに練ったストーリーも素晴らしい。


だんじりの躍動感、チャレンジ精神、親子の葛藤、

戦争が人の心に残す闇、世代交代、友情、恋愛、

「死」と向き合うこと・・・。


配役も絶妙。ほんのチョイ役に至るまですべての登場人物に血が通っています。


音楽もいいんです♪
ドラマのサントラCDを買ったのは、生まれて初めて。
朝ドラのガイドブックなるものを買ったのも初めて。

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原作となった「コシノ洋装店ものがたり」(講談社 著:小篠綾子)も読みました。


4月から始まった「花子とアン」も捨てがたいので、
リアルタイムでそちらを視聴して、録画した「カーネーション」を夜ゆっくり見ています♪

なんか、毎日幸せ(*^▽^*)



お気に入りの場面、トップスリーを考えてみました。

第3位!「糸子、デパートの制服を考える」

それまでデパートの制服といえば着物。
しかし、あるデパートが火事になった時、救出される際、女性店員が着物の裾がはだけるのを嫌がり、命を落としました(実話)。
新聞記事でこれを知った糸子はすぐさまオシャレな洋装の制服を考案。
デザイン画を持って心斎橋百貨店の店長にかけあうも、20歳そこそこの無名の女の子が相手にされるわけもなく追い返されます。
ならば実物を作って自分が着ていこう!
徹夜で縫い上げて、それを着て「いらっしゃいませ!」と店頭に立ちます。
見事採用!

このアイディアと行動力。
裏返った声で店員の真似をする尾野さんのコミカルな演技(^∇^)
胸がすくような達成感と気持ちよさ!
見ているこっちも元気が湧いてきます。


第2位!「周防との恋」

夫を戦争で亡くした糸子。
長崎からやってきた、紳士服職人の周防龍一(妻子持ち)と知り合います。
異国の言葉のような長崎弁を話す男。
見たこともないシャレた靴を大切に履く男。
彼に惹かれていく自分の心に気付いた糸子の戸惑い。
抗いながらも磁石のように吸い寄せられていく二人!

原爆で心に傷を抱えたこの周防という男を演じる綾野剛さんのせつなげな表情ときたら!

一言「好きでした!」と伝えて、スッキリしたかった糸子の腕を掴み、とっさに抱擁。

「おいも、すいとっと。」

キャーーーっ!!!(≧▽≦)


その後二人の道ならぬ恋は世間を敵に回し、やがて大人の別れを迎えますが、
私はこの後約2週間、「周防ロス」から立ち直れませんでした・・・。

このあと綾野さんは大ブレークしましたが、
彼のどんな役を見ても、周防さんにはかなわない。。。


第1位!「クリマスマスケーキ」

もう、このシーンで、どれだけ泣いたでしょうか!
今思い出しても涙が出そうです。

自分の稼ぎで、妹たちにクリスマスケーキを買って帰る糸子。
祖母、母、妹たちと一緒にクリスマスケーキを食べようというその時、
酔っ払った父(小林薫)帰宅。
甲斐性無しなのに威張りんぼうの父。娘が自分の稼ぎで家族にケーキを振舞ってるのが面白くない。
腹を決めて独立を父に宣言する糸子。
ハラハラしながら事の成り行きを見守る祖母・母・妹たち。
キレた父がケーキをひっくり返し、糸子を平手打ち!

この時の尾野さんの頬に見る見る赤い手形が浮かび上がって来るんです!!
ボトボトボトっ!と、音がしそうな勢いでこぼれ落ちる涙。

ひっくりかえったケーキを急いで皿に乗せ、「食べられるで。」と、とりなすおばあちゃん(正司照枝)の眉毛には、飛び散ったクリームがついたまま(演出じゃありません)。
掠れる声で「一番に食べ。」と糸子にケーキを手渡すお母ちゃん(麻生祐未)。
ぽたぽた涙をこぼしながら、ぶるぶる震える箸でケーキを食べる糸子。

こんな迫真の演技、こんな臨場感、見たことありません!

気付けば自分はテレビの前じゃなく、小原家のお茶の間に同席しておいおい泣いてました。

お父ちゃんの、アホ---っ!!!



・・・長くなりました。思い入れがありすぎて。



久しぶりにガイドブックのページをめくっていたら、ひらりと一枚の紙が。


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娘にもらったプレゼントでした。

「カーネーションけん」
5回見られるらしいです( ´艸`)




実は昨年4月から再放送の予定でしたが、出演者のちょっとした不祥事により、放送が中止されました。


私、今までの人生で2回だけ、テレビ局にお願いメールを送ったことがあります。


1度目は「カーネーションの再放送、中止にしないでください。」

2度目は「見逃してしまった『あさイチ』の牛田智大くん出演シーン、是非再放送してください。」


1度目のリクエストには「今回は申し訳ありませんが・・・」と、ご丁寧なお返事が来ました。

2度目のリクエストは、華麗にスルーされました(涙)

でも、どうしてもどうしても見たくて見たくて仕方なかった私の悲痛な叫びを聞いた親切な方がいらっしゃって、なんと録画のテレビから携帯カメラで撮影し、YouTubeにUPしてくださいました。


・・・話が主題からはずれてきた気がしなくもないですが、
牛田くんが最初に弾いてる曲こそ、パガニーニの「主題と変奏」。

では、この記事の「変奏」部分をお楽しみくださいませ♪

白ベスト姿の牛田くん。ジタバタしたくなるほど可愛いです。見られて幸せ(*^▽^*)
画面左上の「東京:36℃」も、何気にすごいですよね(^_^;)

撮影・UPしてくださったご親切な方、本当にありがとうございましたm(_ _ )m


↓「あさイチ」の牛田くん