★ロードクエスト(大井)
母は岩手版オークス・ひまわり賞など7勝したマツリダワルツ。新潟2歳Sで驚異の末脚を披露し、その後も重賞2勝。今年5月、南関東へ移籍して芝2400m交流・せきれい賞へ参戦。1コーナー先頭からそのまま押し切り、地力の差を見せつけました。史上2頭目の同一年、せきれい賞、OROカップ制覇を狙います。
★アドマイヤジョラス(川崎)
中央芝1800m~2200mで4勝。二けた着順が一度もなく、堅実さを身上としました。2ヵ月半の休養を経て南関東へ移籍。一度地元を叩いてOROカップは過去の好走パターン。時計のかかる盛岡芝も合いそうです。
★ナイトオブナイツ
中央芝6勝、大井を経て転入。勝ち切れないレースが続きましたが、前走待望の白星で弾みがつきました。
★ムーンクエイク
5歳時に京王杯スプリングCを優勝。高知を経て岩手入りして芝3、4着。盛岡芝にも慣れてきました。
★バスカヴィル
中央4勝はダート戦ですが、3走前の新潟大賞典で2番手から粘って0秒6差。先行力と粘りが不気味です。
文 松尾 康司
地方全国交流競走『第23回岩手県知事杯OROカップ』(M1、芝1700メートル)が28日、盛岡競馬場で行われる。
ロードクエストはせきれい賞を危なげなく逃げ切り、JRAの芝重賞で3勝の実力を見せつけた。その3勝は1400から1600メートルで挙げており、2400メートルからの距離短縮は望むところ。重賞連勝のチャンスだ。
ブレスジャーニーもJRAの芝重賞を2勝した実績の持ち主。2016年11月以来、勝ちから遠ざかってはいるが、自慢の末脚は南関東のダートでもいまだ健在。芝に替われば末脚はさらに威力は増すはずだ。久々のV奪取を期待できる。
マスターコードは2走前に今回と同じ舞台の桂樹杯を快勝。ラップがゆるんだところでまくりを打てる1700メートルは合っている。距離延長で2走前の再現を狙う。
ナイトオブナイツは距離を問わず、最後の直線はしっかり伸びてくる。展開が向けば重賞連勝も可能だ。プラチナヴォイスもJRA時代に芝実績があり侮れない。
(文責:サンケイスポーツ)
岩手県知事杯OROカップは
盛岡 8R
発走時刻は、16:30です。
メインレースは3歳以上オープン馬による地方全国交流重賞『第23回岩手県知事杯OROカップ(M1)』芝1700m。フルゲート=14頭に対して登録馬は26頭。
今年から1着賞金が1000万円に倍増された注目の大一番。
大井のロードクエストは8月1日のせきれい賞(盛岡芝2400m)に続く盛岡遠征。そのせきれい賞は後方から一周目のホームストレッチで一気に追い上げて1角で先頭。そのまま後続を寄せ付けず押し切る完勝だった。中央時代は1400~1600mで4勝。新潟2歳ステークス(G3)、京成杯オータムハンデ(G3)、スワンステークス(G2)を勝っている重賞3勝馬だから、距離は間違いなく今回の方がいい。コース経験も含めて首位候補の一番手だろう。
実績上、対抗格は同じく大井のブレスジャーニー。2歳時に3連勝。その後は勝っていないが、サウジアラビアロイヤルカップ(G3)ではダンビュライトを、東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)ではスワーヴリチャードを降して重賞を連勝した逸材。左回りはいいだろうし、昨秋から在籍する南関東のダートでもオープンクラスでそこそこ駆けており、状態面の不安もなさそうだ。
迎え撃つ地元勢は8月16日の桂樹杯(盛岡芝1700m)を制したマスターコード、9月14日のいしがきマイラーズ(盛岡芝1600m)を制したナイトオブナイツ、そして7月5日のかきつばた賞(盛岡芝1700m)を圧勝しているロワアブソリュー。他にも伏兵多数で白熱した戦いになりそう。
なお、この競走はJRA「マイルチャンピオンシップ」ブロック代表馬選定競走となっており、優勝馬は東北ブロック代表馬として「富士ステークス(G2)」「スワンステークス(G2)」いずれかのレースへ駒を進めることができる。
(文:エイカン 内山達明)