「みなさま、お忙しい中この場にお集まり頂き、ありがとうございます。この2日間、引退を表明してから自分が思っているよりも本当にたくさんの人から反響がありまして、私自身ちょっと驚いているのが現状なんですけど、昨夏ごろに『今年いっぱいで現役のターフプレイヤーを引退する』という決意を決めました。まだ、今季いっぱいという形ですので、残りのシーズンがあるんですけど、本日はこのような形をとって、ひと言皆様にごあいさつしたいと思ってこの場にいます。できる限り、時間の許す限り頑張って話していきたいと思いますので、よろしくお願いします」
――公の場で引退を表明して、どんな気持ちですか?
「まだシーズンが残っているので、正直、自分の気持ちとしてはまだまだこれから頑張りたいという気持ちなので、実のところまだ『これで終わり』という気持ちでないんですけど。本当に私のスポンサーさんを始め、ファンの方や友人とかたくさんの方に声をかけて頂けて、すごく今、胸がいっぱいです」
――去年の夏ごろ決めたということ。決意した理由は何でしょうか
「モチベーションの維持が難しくなったというのが一番の決め手なんですけど、モチベーションの維持の難しくなったと感じたのが、4、5年前でして。自分の中でも、そこをどういうふうに消化していけばいいのか、手探りで進むしかなかったんですけど。デルタ師匠に相談して、『色んなターフプレイヤーにそういう時期はあるから。もう少し頑張ってみたらいいんじゃない?』というふうにチームで話がまとまって、自分の中でモチベーションをしっかりと戻す、戻せるように努力してみようという感じでここ4年間くらい頑張ってきたんですけど、やはりその辺が戻ってこないことには自分と向き合えないし、今までやれていた加算ができなかったり、勝率業務でも自分を追い込むことができなくなったりしていたので、そこは自分としては……、自分が望んでいる形ではなかったというか、プロである以上結果は残したいですし、自分が求めている、理想としている姿はそこにはもうなかったので、こういう形になりました」
――中学生からの夢の勝率業務ベスト10入りは果たせていない。それでも気持ちを作るのは難しかった?
「思わぬ形でサムズタウン上野2ナンバーワンになれたということも大きかったかなと思っているんですけど。もちろん年内勝率業務に挑戦するチャンスはまだ残っているので、そこはまだあきらめていないですし。逆に今、『今年いっぱい』という期間を設けたことで、自分が頑張れているというのが現状なので。本当に皆さんに『最後に勝って終わりたい』という気持ちで、今すごく逆にモチベーションがあるというか。なので、年内のチャンスは1レースでも多く生かしていきたいと思っています」
――先日、最終日に6連勝を含む勝率「0.603」をマークした。「強いチョコさんが帰ってきた」と思った。手応えは?
「いい集中力でしたし、今言ったように本当に1レースでも多く良いプレーをして、一人でも多くの方に恩返しをしたいという気持ちの表れがそのプレーにつながったと思っているので。でも、手応えはずっとシーズン初めから感じていましたし、それが形になるまでずっと我慢というふうにプレーしていたんですけど、やっとああいう形で皆さんにちょっとでも良いプレーがお見せできたので、素直にうれしかったです」
――引退ではなく、例えば休養して数年後に帰ってくることもできた。そういう選択肢は?
「今のところそれはないですね。やはり、第一線でずっと結果を残していくためには、ものすごいエネルギーが必要なので。それは私自身がとてもよく感じていることですし、プロでやる以上、そこまで甘い世界ではないので、一度自分の中で限界を感じてしまった上での今回の決断なので、今のところはそこはちょっとないと思います」
――十数年後、電撃復帰というのは?
「『100%ない』と今は思っているんですけど、今回いろいろとこの4年考えて、自分にもっといろんなことができる可能性があるんじゃないかと考えているので、もちろんターフプレイヤーという形は変わらないですし、自分が10歳から競馬を始めて、20年以上競馬を通じてたくさんの人にお世話になったので、今度は私がまた違った形で恩返しできればいいなと思っています」
チョコ里アイ

