舞台が連れてきた記憶 | 馬鹿日報・弐

舞台が連れてきた記憶

昨年の8月に観た

小林賢太郎さんプロデュースのコント公演、

「KAJALLA#1『大人たるもの』」

のブルーレイを購入しました。

…とにかくこの舞台を観に行ったのは

昨年イチと言っても過言ではないくらい

ハードな日だったので、

ディスクを手に取った瞬間
その1日が鮮明に蘇りました。

 

…なにせまあ昨年の8月中旬は

仕事が詰まっていて1日3〜4時間しか

眠れない日が続いていたんですが、

おまけに公演当日は徹夜明け。

 

(徹夜嫌いの自分がたぶん昨年唯一

 徹夜した日でもありました)

 

ちょうど一緒に観に行った友達と

仕事もご一緒していたため、

二人で昼から新宿に取材に行って、

その後会場の横浜に移動して

打ち合わせを継続。

夕方、打ち合わせを切り上げて

赤レンガ倉庫のビアホールで

夕飯・乾杯。

海風があって涼しい場所ではありますが

真夏日も真夏日に移動してのことなので、
ま〜あ横浜の地ビールが沁みました。
 

そして会場の横浜芸術劇場に移動。

えらく綺麗な建物で、

冷房のきいた広いホール、

抑え目の青白い照明の中

異次元に誘うような静かなBGMを

聴いていたら………

 

 

 

 

 

 

 

……寝落ちしかかりましたが、

根性で意識を戻して

昨年一番の眠気と格闘。

 

なにせ大学時代にラーメンズに

ドはまりしてからは十数回観に行ったものの

プラチナ化してからは観ていなかったので、

賢太郎さんを生で見るのも

片桐仁さんと並び立つのを見るのも12年ぶり。

「ここで寝るわけには行かない…!」と

必死も必死でした。

 

…しかし、前説も終わって

1本目のコントが始まったあとは、

目が冴えて終演まで

しっかり観られました。

徹夜明け×ビール×快適空間という

3連コンボを吹き飛ばすくらい、

素晴らしい舞台だったと思います。

 

特に近年、賢太郎さんは

スタイリッシュ・アーティスティックな方に

だいぶ針が振れている気がしていたので、

「野生のヤブ医者」というコントで

片桐さんと2人で悪ノリしているのを見たら

やはり往年のファンとしては

色々思い出して泣きそうになってしまいました。


…と、大満足で横浜を後にしたわけですが、

お友達と解散した後は

ほとんど記憶がありません(笑)。


 

 

……そんな真夏の1日が未だに

ありありと思い出せたりするんですが、

十代のころに行ったコンサートや舞台、

お笑いライブのように、

ずっとこの先もその内容だけではなく

その日の空気や匂いまで

覚えているんじゃないかっていう気がします。

 

それもこれも、体が疲弊していたかたこそ

入ってきたのかもしれないし、

そう考えると仕事がハードだったのも

悪くはないのかもしれないなぁ…と。

 

(展覧会やらライブやらイベントの準備で

 徹夜をしたときほど

 よく覚えていたりしますしねぇ)

とはいえ、家でいつ寝てもいい状況で
酒飲みながらブルーレイ観るっていうのも

それはそれでシアワセな追体験だなぁ、と

改めて思った週末でもありました。