つまり物価の上昇に慣れることです。最近では商品の値上がり厳しいですね。ハンバーガーが上がったもう買わない。そんな方に読んでほしい記事です。

 

  生まれる前から変わらない貨幣の価値

 例えば有名な駄菓子のうまい棒。40年以上前から10円でした。多少内容を変えたりしていますが今でも30本入りで300円で買える所はあります。つまり我々が100円で購入できる物はここ40年間変化がなかったのです。

 

  はるか昔から同じ価値だったのかというと

 そんなことはないですね。江戸時代が終わって明治の中期~後期に入ると、教師の初任給は8円~9円/月(1897年)、当然1円よりも小さい銭や厘という単位のコインも存在した時代でした。

 今から約130年ほど前です。その当時と円が同じ価値かというともちろんそんなことはありません。当時には存在しませんが、うまい棒は月給と同じ価値だったでしょうか?

 当時の10円と今の20万円が同じ価値とすると、約2万倍違います。しかし食品などはそこまで値段は上がっていません。
 理由は生産技術の向上です。同じ手間、同じ面積での作物が10倍取れるようになれば価格は1/10に近づきます。
 また機械化によって一人当たりの栽培面積を増やすこともできるでしょう。つまり消費財は生産力の向上などにより抑えられるという事です。
 

  30年前の事

 しかしこのインフレは残念ながらバブルの崩壊から完全に停止をしました。
 通貨の価値が低下するのは当たり前だということ。これが我々の世代以下では全く体験がないことなのです。
 

  インフレは実はメリットが多いです

 緩やかなインフレは貯蓄を減らします。なぜなら今年の100円が来年は90円になりますと言われたら?それでも貯蓄を続けますか。貯蓄されなかったお金は市場に出回ります。余分に流れたお金は経済を刺激し好景気を生みます。
 

  格差の是正にも役立つのです

 つまり金持ちと貧乏の差が縮まると思いませんか?過去に1万円を持っていても投資などで増やしていなければ同じ1万円のままです。

 また今の収入に差があれば近づく事もできます。お金持ちは何歩か差があります。これはどうしようもありません。ただ逆転のチャンスはあったほうが良いでしょう?

 そして、昇給の幅もあったほうが、会社にとって有能な社員はどんどん昇給させることが出来ます。今のように差をつけずらい最低限の昇給だと有能な社員はやる気をなくします。残酷かもしれませんがこれが資本主義の本来の正しい姿なのです。

 

  経済成長をしない日本

 30年以上の間、日本国内では貨幣価値が全く変わっていません。

 その間に例えばフランスなどはランチの価格が1700円から4800円位になっています。20年間で2倍つまり年間3-4%の経済成長とはそういうことなのです。
 

  かつての日本は

 現在の日本は経済が停滞していますが、その前の成長は世界トップレベルでしょう。簡単な話です。日本は兎で、今は寝ている状況です。世界各国である亀に抜かれているのです。

 これ以上値上げに抵抗するのであれば、我々は衛生概念のない国の泥水でもすするしかありません。