今回の台湾地震に被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
 

  台湾も地震大国

台湾でも1-2年に一度M6.0クラスの地震が頻発する。イメージとしては関東や東北に近いかもしれない。

 ウマ鹿の中で台湾地震と言えば1999年9月21日に起きたM7.3の地震だ。死者数2400名、倒壊建物5万件を超える大災害だ。
 この地震、阪神淡路大震災と同じM7.3なのだ。1995年の事で、都市規模や生活様式が違う所もあるが概ね同じようにビルが倒壊していることから恐怖を覚えた。

 

  反骨精神

 しかしここからの台湾の進化は素晴らしい。倒壊したビルの建て替えは日本と同じで新耐震基準の設定を行った事でより強固なビルに生まれ変わった。

 

  生活スタイル

 台湾には10年ほど前に2泊程度の旅行に行ったことがある。活気の溢れる良い都市だ。彼らは家で食事を作る事が少ないので日本で言うと牛丼屋みたいなところで朝食をとる。ビルの1階はそういった食事を提供する絶好の場所になっている。
 雑居ビルの多くはこのパターンが多い。しかし前回の地震から柱を減らす事はやめたのだろう、今回の倒壊件数は1桁ではなかろうか。

 

  そして時が来た

 そして今回の地震M7.2なのだ。25年前のぐちゃぐちゃにつぶれたビル群と違って、ピサの斜塔のように傾いたビルが2-3軒しか報道されていない。これは大勝利ではないか。

 死者数も今日の段階で100分の1以下。0ではないがこれは台湾の方々の防災対策が積み重ねてきた結果だろう。

実に誇らしい。我が国も負けないように見習って万全な体制を構築してほしい。