けして少数ではない。知的障碍者は約1%発生する。
その中で重度以上の割合が45%で中度や軽度は55%だそうだ。中度や軽度は今回は対象ではない。
襲撃事件
2016年に起きた神奈川県知的障碍者施設「津久井やまゆり園」の事件。元職員が入所者ら19人を殺害した件だ。当時では戦後最大の事件として報道されていたと思う。
この犯行を行った植松聖死刑囚は犯行動機や質問について下記のように回答している。
「国の負担を減らすため、意思疎通を取れない人間は安楽死させるべきだ」と述べたほか[98]、責任能力の是非に関しては「自分は責任能力がある。もし責任能力がなければ死刑にすべきだ」
要約すると
知的障碍者を生かす事は莫大なお金と時間を要する社会の負担であり、意思疎通の取れない重度障碍者は人間ではあるが人ではない。よって殺しても問題ない。という理屈だ。
死刑囚のこの理屈あなたは100%間違っていると言えますでしょうか?屁理屈だというのは簡単でしょう。少しでも共感してしまう部分はありませんか?
結局は世の中を変えたいと言った死刑囚ですが、大麻使用者で一般人に暴行もしたとの事であまり世間は賛同しなかったですね。
反対運動
また知的障碍者の施設は周辺住民から建設反対運動がおきる事も多い。
重度の知的障碍者は基本的に
- 単純な会話や身ぶりによるコミュニケーションを理解できる場合もあるが、共感やコミュニケーションなどに困難がある
- 食事や身じたく、入浴や排泄など、日常生活のすべての行動に援助を必要とする
つまり会話が通じない上に生活するのに介助者が必要である。これは人と呼べるのだろうか?
言っても聞かぬのは犯罪者くらいだ。そんな人間が大量に近くに集団で現れる様になる。反対したくなる周辺住民の気持ちも理解できる。
法律上は
彼らは人間である。そこに間違いはない。しかも自立した生活を送れない弱者でしょう。助ける必要がある事も理解できる。
そして、判断力がないので人をケガさせても無罪。ウマ鹿は意味が解らない。
彼らのルーツ
重度の知的障碍者はいつ発症するのか?
「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態にあるもの」
先天的要因-染色体の異常
生まれながらにしてというのは不幸な話だが妊娠の段階からというのはつまり染色体の異常だ。エラーと言うべき遺伝子の交換に失敗をしたものの、出産まで生存できた個体だ。
発生要因としては全部ではないがかなりの割合ではなかろうか。
後天性-出産後の感染症や事故
生まれた後に罹った感染症が重篤化して、脳にダメージが残ることで知的障害を引き起こす場合もある。これについては適切な時期に予防接種をすることで、可能性を下げることができます。
また、事故などで頭に外傷を負う事による知的障碍や、乳幼児期の栄養失調などの成長環境が知的障碍の原因となることもあります。
どうすればいいのか?
ウマ鹿の個人的見解です。出生前の胎児の染色体検査の義務化、異常の可能性のある子は出産の禁止、にするしか対策はないと思う。理由は少しでも不幸な子供を減らす事。それから社会の負担減だ。
後天的な理由についてはワクチンの接種を義務化する事。栄養状態の確認は学校で確認。不登校の児童のケアや定期健診の回数を増やす事、で対応するしかないだろう。
死刑囚の「国の負担だ」は正しいと思う。なるべく人数を減らす。しかし0は不可能でも1/10になればいいではないか。負担も1/10になる。一歩ずつしかないと思う。
まとめ
死刑囚の素行が悪い為、社会問題とはならなかったが、障碍者との存在の仕方に一石を投じるのではなかろうか。