おはようございます。

かなりご無沙汰してます。笑

 

わたしは、毎年9月前後になると、

どんぐりチェックに出かけています。

どんぐりは地面に落ちているので、拾わなきゃなりません。

 

拾うとなると、その場所に数十分は滞在します。

9月〜10月頃だと、まだ蚊がたくさんいます。

 

場所によっては、地を這うように。。。

四つん這いになって拾ってます(笑)。

おまけに夢中になると、

地面にべたんと座って拾ってしまうので。

かなり蚊に襲われてしまいます。。。


長袖長ズボン必須。

オトギリソウチンキ(自家製・かゆみ止め)も必須で持ち歩いています。

ですが、何も覆っていない手の甲は、

かなり蚊に食べられてかゆいんです。

 

でね、

あれ? そういえば、、、

ここでは、まったく蚊に刺されていない。

蚊がいないなぁって

場所があったんです。


それは、クスノキの下。

 

あ、クスノキだからだ! 

とピンときました。

 

クスノキは、防虫の木なんです。


早速、、こりゃあいい!

落ちているクスノキの葉をちぎって、

手の甲にごしごしなすりつけました。笑。

いつでもこい!!みたいな。最強な気分。

(効き目があったかは???)

 

あらためて、


知ってますか?

クスノキのこと。


クスノキといえば、

タンスの虫食い防止に入れる、つーんとした香りのする「樟脳」のもとになる樹です。

 

樟脳は、クスノキ(楠)の主成分。

 

それと、日本の巨樹といわれる樹のほとんどが、クスノキと言われているんです。


街を歩いていると

桜と、欅とクスノキには必ずっ

出会うぐらいポピュラーな樹です。

 

わたしは、ですね。

樹の中でも特にクスノキが大好きなんです!

 

桜の樹皮は小さい頃から馴染みなので

桜は、見たらすぐわかります。

みなさんも桜はわかるでしょ?

種類はわからなくても。

桜はわかるけど、

他の樹木は、よくわからなかったんです。


そんなわたしにとって、

クスノキといえば、

桜以外で

樹皮を覚えた初めての樹なんです!

 

桜の枝は落ちていればわかります。

もちろん、わたしは

クスノキの枝が落ちていれば、

すぐわかります。

 

そして、落ちているクスノキの枝を

見つけたらすることは、


クスノキの枝を折ること。

ポキっと。


すかさず、折った枝の部分を鼻に近づけます。

すると、すーーーと。清涼感。

「クスノキの香り」がします。

 

わたしは、この香りが大好き。


クスノキの枝を見つけたら、ポキっと折って、

スーハースーハー。

クスノキの香りを吸いながら歩きます。

 

と。これは9月後半の話。笑

なんかクスノキのこと書こうかなーと

この時思いました。


9月に入り次々と休む暇もないぐらい

問題が次々と浮上して疲れてました。

それでも、休みの日をみつけると、

あちこちに出かけては植物の観察を続けてました。植物に触れ合っていると心身ともに気持ちがいいから。忙しすぎても、必ず植物に触れるようにしていました。

そんな10月後半、

そだ! 久々、自転車で小石川植物園に行こう!と思いつきました。

 

朝、寒かったので、フリースのジャケットを羽織ると、ポケットになんか入っています。

あれれ?

なんだ?


取り出すと、クスノキの枝でした。

スーハーした後のクスノキだったんです。

ズボラなわたしは、

ポケットにクスノキを突っ込んで

洗濯して寝かしてたわけです。笑笑。


これは!

これは絶対クスノキが呼んでいるぞと。なりました。単純だから。


自転車ふっとばして谷を三つも越えて

早速、小石川植物園に向かったのでした。


そんなわけで、こりゃクスノキの話しを書かなきゃと考えていたのですが、

書かなきゃって気持ちになっちゃうと

なかなか書かないんですね。


身体は癒されてましたが、

頭が疲れていたんです。

頭が疲れていたことに気づいてからは

回復。笑笑。

記事はついに、今日になりました。笑。

 

↑これがわたしの大好きな小石川植物園の楠です。

つばき園の真ん中にこのクスノキがあります。

(このクスノキの写真は、後半でたくさんご紹介します)

 

樹木や植物は、

クスノキに限らず、

自らが生きるために

フィトンチッドを放出します。


フィトンは「植物」。

チッドは「殺す」を意味します。


植物が傷つくと、傷口から菌や細菌が侵入するのを防ぐために、植物から放出する殺菌力をもつ揮発性物質がフィトンチッド。


最近、抗菌、除菌スプレー、

カビ防止とかで

製品化されてます。


わたしもフィトンチッドスプレー、

フィトンチッド製品を

普段から使ってます。

身体にやさしい。

 

なにしろ

植物は、自ら歩いて動きません。

すごいよね。

動かない。


だから、外敵から身を守るために、

自らプッシュー(イメージです笑)と、

ほわ〜(イメージです)と、

フィトンチッドを発するんです。

 

葉をかじったり、樹皮を傷つけると、

植物はフィトンチッドを放出します。


傷口から細菌やカビ、外敵(生物)から身を守るために放出するんです。


すげ。

 

クスノキのフィトンチッドは、

カンファーという成分です。

カンファーは、樟脳です。

アロマの精油もありますね。


鎮痛、消炎、防虫、防腐に効果があります。


それをわたしたちは

昔からしらない間に利用しているんです!

 

知らないだけで、

実はフィトンチッド。


しらないうちに、

私たちの生活に根付いているんですよ。

かなり。進出!してます。笑笑。

 

おにぎりを

竹の皮や経木(杉や檜、赤松など)で包んでいませんでしたか?

 

私が小さい頃は、お肉屋さんやコロッケ屋さんでは、経木が使われていました。

経木には、殺菌作用があるのです。

 

桜餅には、桜の葉。

桜の葉には、クマリンです(樹木が教えてくれる①)。

 

柏餅には、柏の葉。

柏の葉には抗菌作用があるオイゲノール。

 

お茶のカテキンもそうです。

 

たくさんある!

 

フィトンチッドは、

カビや細菌の繁殖を防ぐんです。

 

まだまだ話しはつづきますが、


カツラを知っていますか?


わたしはカツラの木も大好き!

(結局樹木はみんな好き。笑笑)


カツラが辺りに見えなくても、

わたしはカツラが近くに生えているのを

すぐに見つけられます。


遠くからもわかります。

わたし、鼻がすごくきくんですよ。笑


こないだも、道路を歩いていて、

あれれ、カツラなんて見当たらないのに


カツラの香りがするぞ!

って思ってよくよく周りをしつこく見ていたら


道路の脇沿い

高台にある住宅の庭に生えていました。

あそこからきてたんだ!


それ以来、高台の家のカツラは

わたしがぼーっと歩いてると

そんなわたしに挨拶をしてくれています。

おかげで、元気になったよ!

 

カツラについては、

一般的にお醤油を焦がした甘いおいしい香りとか言われています。


飴をあぶった香りとか。キャラメルだとかね。

 

まあ、そんなような香りなんですが、

嗅いだら忘れません。


甘いような、焦げたような。


とにかく、

スズカケノキの香りとはちがうんだけど、

一度覚えたら忘れない香りです。


その香りの正体は、

マルトールという物質です。


食品添加物にも利用されている物質なんです。


カツラの葉っぱ↓かわいー。

 

カツラをはじめ、

樹木には香りがある。


この香りに抗菌作用があるなんてすごいよ。

 

花の香りがそれぞれ違うように

葉っぱの香りも違います。

樹木によっても香りが違う。

 

葉っぱが落ちてたら、

ぜひ拾って香りを嗅いでみて。


わたしは、葉っぱを拾ったらすることは、

鼻を近づけて香りをくんくん嗅ぎます!


いままで気がつかなくても

意識して手にとれば

葉の香りは一枚一枚違うことがわかる。


この香りが、わたしを元気にしてくれる。

なんかうれしい。

 

この香りに引き寄せられ、

昆虫は集まってくる。


植物によって、集まってくる虫がいます。

この植物を観察してないと

見つけられない虫もあるんです。

 

例えばクスノキ。

葉を食べるのは、

アオスジアゲハの幼虫や

クスサンという大型の毛虫。


クスノキの幹を食べる虫は、

クスベニカミキリ。

実に来る虫は、ツチカメムシです。

 

植物によって寄ってくる虫があるなんて、、

ちょっとすげえなぁと思う。

 

モンシロチョウの幼虫は、

畑のキャベツを食べます。


人にとっては、

自分たちの食べるキャベツを荒らすので

「害虫」にしちゃいますけど、

モンシロチョウは、

たくさんの植物の受粉を助けてくれています。

 

そう思う時!


わたしたちは、知らぬ知らぬ間に植物や昆虫、動物に助けられて生きている!

って心が震えてしまう。

 

そのおかげで、

美しい花が咲き、それをわたしが見て

すばらしいなぁ、きれいだなぁと思ったり、

香りを嗅いでしあわせな気になる。


すべてのつながりなくしては

「ない」ことをしらされます。

 

と、クスノキの抗菌作用のお話から、

ちょっとかなり、、飛んでしまいましたが


これもすべてつながりあるもの。

 

道を歩いていて

気がついたら

植物の香りを嗅いでみて!

今まで以上に

感じると思います。


では、今日はここで。


今日もながながと読んでくれてありがとう!

この続きがあるので、

また近くにお会いしましょう!

 

以下、さきほどの

小石川植物園のクスノキを。


椿園の巨樹クスノキはもちろんのこと


小石川養生所で使われた井戸の近くにある3本のクスノキもすばらしいです。


ずーーと長い間、

クスノキがここにいてくれたことが、

わたしは、うれしい!!

 

このどっしりとした腰がまえが最高です。

この下のいると、なんだかすごいエネルギーを感じます。

 

椿園のうえから顔を出しているクスノキ。

巨大です。

 

剪定もしていないみたい。とにかくでかいです。

 

井戸の近くの3本のクスノキも圧巻です。

美しい樹形。

小石川植物園には魅力的な巨樹がたくさんあります。

また機会があれば紹介したいと思います。


ではでは。