こんばんは。

路地を歩くことがある方ならどなたでも

名前は知らねど

プラタナス、

スズカケノキという木を

見たことがあるのではないでしょうか?

 

プラタナス並木と言われて、

公園や道路脇にによく使われている樹木です。

 

学校なんかでもよくみかける

ポピュラーな樹木だと思います。

 

カエデをでかくした葉っぱで

指で穴あけでお面にしたりして

遊んだ記憶が多い人いませんか?

 

↓のような丸い実をぶら下げています。

 

スズカケノキの実。スズカケは、山伏の法衣、鈴懸から来ている。ほら、山伏の法衣の上にまんまるのふわふわのが4っつぐらいついているでしょう?

梵天っていうんだけど、あれが、この実に似ていることからついたと言われています。

 

スズカケノキは、

明治時代に日本にやってきました。

 

日本にあるスズカケノキのほとんどが、

モミジバスズカケノキだといいます。

 

新宿御苑のモミジバスズカケノキを

見たことがありますか?

 

実は、御苑のモミジバスズカケノキが

日本にあるモミジバスズカケノキのほとんどの母樹だそうです。

 

全国にあるユリノキの母樹も、

新宿御苑にあります。

 

御苑はすごいね。

御苑から日本中に広がってる。

明治までは、なかったんだね。

いまじゃ、こんなに溢れているのに。

すごいよ。

 

新宿御苑の東側には、

有名なプラタナス並木があるんです。

 

プラタナスは、スズカケノキ。

そこには、スズカケノキが

180本も植えてあるんだそうです。

 

何度も行っているけど、

数えたことない。笑。

 

秋になると、たくさんのスズカケノキから

枯れ葉がこんもり落ちてね、

あまーいメイプルの砂糖がけのような香りに

包まれる。

 

わたしはこのプラタナス並木の

枯れ葉の中を葉をかき分けながら

歩くのが好きなんだ。

 

香りがたまらんの。

しあわせの香り。

 

ちなみに、青い葉っぱからも、

実からも香りがしますよ。


 

何よりもすごいのは、

御苑の園内には、

スズカケノキが220本も植えてあるそうだ。

 

すげえ、御苑!

 

確か、代々木公園にもたくさんあったはず。

あそこも巨木が多いの。

 

新宿門近くにあるモミジバスズカケノキ。

迫力に圧倒される。

この木の下にいると雨に打たれるような感覚になる。

 

御苑のモミジバスズカケノキの実。9月半ばに撮影。

 

実は、

スズカケノキの話から始まったのは、

ですね。

 

先日、時間ができたので、

御苑の地面に寝っ転がりにいこうとしてですね、

山手通りを自転車、

飛ばしてたんですね。

 

道路を突っ走っていたら、

スズカケノキの香りがふわっとしてきました。

お。こんちはーと、

突っ走りながら挨拶してると、

 

ふと、なんで? 

街路樹にスズカケノキって多いんだっけ?

と、頭にふってきた。

 

確か、以前この件については、

調べたことがあったなぁ。

 

スズカケノキは、公害に強いから

排気ガスに強いから

道路の脇に植えてあるってことだったような気がするなあと。。。

 

で、帰って早速調べた。

 

スズカケノキは、

公害に強い樹木に

リストアップされている。

 

さらに調べてみると、

スズカケノキは、

決して大気汚染に強いわけではないと。

 

ありゃりゃ。違っていた。。

 

スズカケノキは、

大気汚染には、弱い樹木なんだと。

 

え?そうなの?

勘違いしていたのかな。。

 

でも、よくよく調べると

スズカケノキは、

大気浄化能力が高い樹木なんだそう。

 

大気浄化能力というのは、

文字通り、大気をきれいにする能力。

 

植物周辺の大気を浄化するんだって!

 

すごくない? 

 

自然の空気清浄機。

 

そういや、すっかり忘れてたけど。

 

植物を植える=大気汚染を軽減する

なんて言われていたっけな。

 

やっと理解した。

つながって身体と頭と心で

ブルブルって実感しないと、

わたし、わかんないのよ。

笑笑。

 

世間的には、当たり前。

つまり常識なのかもしれないけど、、、

 

植物がね、

大気を浄化してくれるなんて

すごくないですか!

 

だって、普通にかんがえたら

(わたしの中に普通はないんだけど!笑)

 

ほら、大気がだんだん悪くなっているから、

植物が弱っちゃうじゃないですか(実際絶滅してしまう植物があるし)。

 

それが、大気を浄化しちゃうんですよ!

これって、すごくないですか。

すごすぎだ。

うん。

 

1984年にNASAが

宇宙ステーション内の空気を清浄にすると

「植物には密閉された実験空間のホルムアルデヒドを除去する効果がある」

という研究結果を発表しました。

 

植物の葉にあるたくさんの気孔から、

空気中の汚染物質を吸収するのだそうです。

 

「気孔」は植物体の表面にある小さいあな。

気孔は、葉だけではなく、

茎や芒、葉鞘、花、果実などの表皮にもあります。

 

植物の根から吸収された水が

道管を通って葉まで運ばれ、

気孔から水蒸気となって出て行く現象を

「蒸散作用」といいます。

 

この葉の蒸散作用によって起こる空気の対流が

汚染物質を葉から茎、根へ送り込みます。

 

植物の根元の土壌微生物が

汚染物質を生物分解し、

菌および寄主植物が利用できる物質に

変えるそうです。

 

そして、この蒸散作用により、

きれいな水蒸気を葉や茎から空気中に発散します。

 

つまり、植物ってパイプ役なんですよ。

大地と空を結ぶパイプ。

 

いままで、そんなふうに考えたことがなかったよ。

 

植物が、そんな役割をしてくれているなんて!

 

だってね、

植物が教えてくれる③花粉と大気汚染 

でもお話ししましたが、

 

東京に住んでいると、喘息でもない限り、

普段吸っている空気が汚れていることに気がつきません。

 

ずっと汚れている空気の中で暮らしていると、

排気ガスにもなれてくる。

 

普段は気が付かないけど、

花粉の時期になると、

春になると、頭蓋骨が開くから

植物たちが教えてくれている②花粉と頭蓋骨

排気ガスやタバコの煙、カビ。

ちょっとした刺激でくしゃみが出る。

鼻水が出る。

 

汚れた空気がわかるようになる。

異物を、毒を出すことでわかる。

 

今年、

新型コロナウイルスの影響で、

世界中がロックダウン。

 

車が走らなくなり、工場がストップし、

近年インドからヒマラヤが見えなかったけど、

ロックダウンしてヒマラヤが見えたとかいうぐらい。大気汚染が一時的に少なくなりました。

 

それぐらい、普段、わたしたちは、汚れた空気の中にいる。

 

もし、植物が全くなくなったら

土がなくなったら

もっともっと苦しくなるのではないでしょうか。

 

なんなく植樹されている樹木。ですが、

樹木は、みんなの目を癒やすだけでなく、

身体も癒やしてくれているんです。

 

なんなく、道路脇に生えているスズカケノキ。

街路にうわっているツツジ。シャリンバイ。

山手通りにぶら下がっているムベやテイカカヅラ。

 

景観だけじゃなくて、

汚れている空気を少しでも少しでも浄化して

人の暮らしを支えてくれているなんて

わたし、いままで、気が付かなかったよ。。

 

スズカケの実。タネ。

 

 

大気の浄化能力は、

緑色の常緑広葉樹よりも落葉広葉樹のほうが高いそうです。

 

大気の浄化能力が高い落葉広葉樹は、

 

ポプラ(スズカケノキ)

エゴノキ

ケヤキ

エノキ

クヌギ

コナラ

ヤシャブシ

ハナミズキ

ガマズミ

コブシ

 

大気の浄化能力が高い常緑広葉樹

 

シャリンバイ

シラカシ

サンゴジュ

スタジイ

 

 

なんかね、

この樹木の名前を見ていると、

街路樹に植えてあるのばっかじゃないですか。

 

つまり、空気が悪いことがわかっていて、

考えて植樹されている。

その役目を樹木は

いつも受け入れてくれているんです。

 

でですね。

落葉広葉樹のスズカケノキは、

大気汚染には弱いのです。

 

逆に公害に強い、大気汚染に強いのは

常緑広葉樹の方なんだそうです。

 

大気汚染に強い常緑広葉樹

 

サカキ

マテバシイ

ヤマモモ

カクレミノ

サザンカ

サンゴジュ

シャリンバイ

ヤブツバキ

シラカシ

 

大気汚染に強い落葉広葉樹は

イチョウ

トウカエデ

ミズキ

ヤシャブシ

ムクノキ

エゴノキ

ハナミズキ

エノキ

 

また、大気浄化能力の大きい樹種

大気汚染に対する耐性が弱く

 

大気汚染に対する耐性が強い樹種

大気浄化能力が小さい

傾向なんだそうです。

 

つまり、

スズカケノキは大気浄化能力が大きいけど、

大気汚染にはよわい。

イチョウは、大気汚染に強いけど、

大気浄化能力は小さいのです。

 

なんで、

大気汚染状況によって、

これらの樹種を選んで植樹しているようです。

 

詳しくは、大気浄化植樹マニュアル(環境再生保全機構) を御覧ください。

 

なんかね、今回、スズカケノキから始まった

植物の浄化作用の話しですが。

 

わたしらって、

全然さ、普段、気がつくこともなく

こうやって暮らしている。

 

人って、空気がないと死んじゃうんだよね。

 

その空気を少しでもきれいにするためにパイプ役になっている植物たち。

 

そして、それを分解してくれている大地。

すごいよ。すごいよ。

わたしたち、ささえられてる!

 

もっと、だからね、

大地を増やしていかなければいけないと思う。

強く思う。

 

アスファルトやコンクリートで

固められている大地。

 

勝手に生えていく野草を

もっともっと増やさなきゃ!

 

植物や樹木を増やしていかなければ!

大地をもっと増やそうよ!

蓋された大地をおひさまに当てようよ!

 

わたしのすることって、それなんだよ。

わたしができることって、

それなんだ。

できること。

やるしかねえべ。笑。

 

 

今日も長くなってしまいました。。。

書き出すと止まらなくなる。。。

 

最後まで、読んでくれてありがとう!

この続きは。

樹木が教えてくれる④で。近くにまた!

 

カンレンボク。生命の樹。

九月。バナナのような硬い実が落ちているよ。