ご連絡ありがとうございました。以下にご質問の返答をさせていただきます。
まず、当科で入院を引き受けなかった理由です。
入院は治療ですので、本人に治療の意思が存在する必要があります。
あなたの気分の波はアルコールに起因するものですので、断酒が出来ない以上気分の波も改善はしません。しかしお酒を辞める意思がない方が、単にお酒と距離をとったり、生活リズムを整えるために入院を利用することはできません。
また、共同生活である以上、病棟のルールに従って行動頂く必要があります。しかしこれも、過去の入院においてあなたはたびたびルールを逸脱して強制・あるいは自主退院を繰り返しているはずです。そのような治療態度の方にとって、入院は却って悪影響となることが多いため、安易に入院はしないほうが良いと考えています。
そして、他院に紹介すべきでないと判断した理由ですが、ひとつはこれまでご自身の希望で他院を紹介したもののどこも継続的な治療とならず短期間で当院に戻っていることがあります。
その間の治療方針、治療内容などは病院ごとでちがいますが、そうした他院の方針は紹介状などで間接的に知るしかありません。紹介状に記載しきれない詳細な経過などは主治医しか把握しておりませんので、病院を転々とするごとに結局治療を最初から繰り返すことになり、それは長期的に見て望ましいものではありません。
以前使って有害であった薬などを誤って使ってしまうなど、危険もあります。
そうした理由から、本来は治療の場は1箇所に固定するのが正しいあり方なのです。
また、もうひとつの理由として、あなたが当院の他科を多数受診していたこともあげられます。
紹介を希望された際、他院に転医したら全て受診を辞めるとあなたは言われました。そのような自己中心的な理由で他科の先生にご迷惑をおかけすることはできず、あなたの健康を考えても当院での受診継続が必要であると考えられたことから、身体疾患が落ち着くまでは総合病院で受診を続けることが望ましいと思われたのです。
いずれにしろ、治療は希望すればすべてかなえられるものではなく、あくまで必要性に応じて与えられるべきものですので、いくら入院を希望されても必要でなければ入院できないのも仕方のないことと思います。希望を全て叶えてくれる医師は存在しませんし、そのような医師を探してドクターショッピングを繰り返すことは望ましくないと考えます。
松江市立病院 精神神経科 板倉めぐみ 0852-60-8000
