2015年9月22日~26日、家族4人で4泊5日の「南九州の旅」。
そんな地球の恩恵を受けつつも心配なのは、出発の数日前から頻繁に流れていた「阿蘇山噴火のニュース」。
「南九州の旅」2日目は、まさにその「阿蘇山」経由で「熊本県」に入る予定なんです。
通行止めの道路もあるようですし、はたして無事にたどり着けるのだろうか・・・?
通行止めの道路もあるようですし、はたして無事にたどり着けるのだろうか・・・?

由布院の朝は静かに明け、さっそく長男と朝風呂に浸かります。
そして、朝食に舌鼓を打ったあとは、腹ごしらに由布院の街を散策です。
ホテルの近くには、朝霧がかかる幻想的な風景が有名な「金鱗湖」がありますが、
そのイメージとは違うシッカリとハッキリと水面を見ることが出来ました。
そのイメージとは違うシッカリとハッキリと水面を見ることが出来ました。
どうやら「金鱗湖」は、湖底から温かい温泉と冷たい清水が湧き出ているとともに、
5つの河川が流入していて、その中には約30℃の温泉水が流れる河川もあるそうで、
寒い時季の早朝であれば、その温度差の為に朝霧が発生するという仕組みなんだそうです。
5つの河川が流入していて、その中には約30℃の温泉水が流れる河川もあるそうで、
寒い時季の早朝であれば、その温度差の為に朝霧が発生するという仕組みなんだそうです。

夏の暑さも時折残るこの時季では、なかなか幻想的な朝霧に出会うことは無さそうです。
でも、長男は「金鱗湖」にいるたくさんの鯉に餌をあげた事が、この南九州旅行の上位の思い出なったそうです。
・・・って、それなら近所の池でもいいんじゃないの?
・・・って、それなら近所の池でもいいんじゃないの?
いやいや、魚の鱗が夕日に照らされ、金色に輝く情景から「金鱗湖」と名がついたそうなので、
「金鱗湖」の魚と触れ合うのは貴重な体験だったと言えるかも・・・いや、貴重な体験をしたんですよ。
「金鱗湖」の魚と触れ合うのは貴重な体験だったと言えるかも・・・いや、貴重な体験をしたんですよ。

ちなみに長男は「湯布院フローラルビレッジ」でもアヒルに餌やりをやったんです。
その「湯布院フローラルビレッジ」とは、JR由布院駅から真っ直ぐ進む道の左右に、
スイーツショップや由布院産の野菜を使ったレストラン、工芸品やオリジナルグッズを販売するお店が約70店ほど連なる
由布院観光では有名な「湯の坪街道」の一角にあります。
スイーツショップや由布院産の野菜を使ったレストラン、工芸品やオリジナルグッズを販売するお店が約70店ほど連なる
由布院観光では有名な「湯の坪街道」の一角にあります。
基本的に、江戸時代の番屋を思わせる情緒がある「湯の坪街道」ですが、
「湯布院フローラルビレッジ」の敷地内はおもちゃの様な小さな洋館が建ち並び、
まるでおとぎ話の世界のような場所。
「湯布院フローラルビレッジ」の敷地内はおもちゃの様な小さな洋館が建ち並び、
まるでおとぎ話の世界のような場所。
由布院散策は、これから先の見えない不安なドライブを忘れさせてくれるひと時でした。

さて、「阿蘇山噴火」による交通規制は、スマホで調べても、地元の方に聞いてもよくはわからないので、
とにかく予定通り、阿蘇山方面に向けて車を走らせることにしました。
走るは、日本百名道に選ばれる「やまなみハイウェイ」(県道11号)。
あまり天気は良くありませんが、車窓からは雄大なくじゅう連山や飯田高原、瀬の本高原などの大自然が広がります。
あまり天気は良くありませんが、車窓からは雄大なくじゅう連山や飯田高原、瀬の本高原などの大自然が広がります。

本当は、日本一の高さを誇る吊り橋「九重夢大吊橋」にも寄りたかったのですが、
この後、どういったルートを走ることが出来るかが未知数だったので、
なるべく寄り道をしたいでひたすら目的地を目指すことにしました。
まあ、途中の峠の茶屋で九州の名物「ごぼ天蕎麦」と「高菜のおにぎり」は食べて休憩はしましたが。

まず最初の目的地、県道45号「ミルクロード」に入り「大観峰」へ。
「大観峰」は「北外輪山」のカルデラ盆地に深く突き出た「遠見ヶ鼻」と呼ばれる丘陵地の天辺にあり、
眼下の阿蘇市が山にグルリと取り囲まれている事がよくわかります。
眼下の阿蘇市が山にグルリと取り囲まれている事がよくわかります。
スゴ~い! まるで洗面器のフチに立っている感じ。
いや、地形は「しゃぶしゃぶ用の鍋」に近いかも。
いや、地形は「しゃぶしゃぶ用の鍋」に近いかも。
九重連山やカルデラ壁も一望することができ、そしてなんと!
遠くに見え中央火口丘である阿蘇五岳からは煙がたっているのが見えました。
遠くに見え中央火口丘である阿蘇五岳からは煙がたっているのが見えました。
そう、それはここから行こうとしている場所・・・って、行けるのか?

まあ、とにかく行けるところまで行ってみよう!
と、今度は一気に眼下に見えていた「しゃぶしゃぶ用の鍋」の底まで下り平野部へ。
遠くに見えていた「しゃぶしゃぶ用の鍋の中心の山」がだんだんと近づき、ついに上りになると、
今度は視覚だけでなく、嗅覚にも火口が近いと訴えかけてきました。
今度は視覚だけでなく、嗅覚にも火口が近いと訴えかけてきました。
硫黄臭い・・・
車からちょっと降りてみたら、足元にも火山石みたいなのがゴロゴロ転がっています。
車からちょっと降りてみたら、足元にも火山石みたいなのがゴロゴロ転がっています。
近づいて大丈夫なのかこれ?
危険区域ならきっと、ちゃんと通行止めになっているはずだよね?
危険区域ならきっと、ちゃんと通行止めになっているはずだよね?

と、不安な気持ちを抱きながらも結局、阿蘇山雄噴火口にかなり近い「草千里ケ浜」まで来ちゃいました。
普段ならここから先が有料道路になっていて車で行けるみたいすが、さすがに通行止めでした。
さらに「阿蘇山ロープウェイ」や「阿蘇山ループシャトル」でも山頂に行けるそうですが
それも中止になっていました。
さらに「阿蘇山ロープウェイ」や「阿蘇山ループシャトル」でも山頂に行けるそうですが
それも中止になっていました。
それなのに、なんでだろう? 遠くの火口方面には歩いている人影がちらほら・・・
もしかして、徒歩は規制していないのかな?
もしかして、徒歩は規制していないのかな?
勇気ある人たちもいるもんだ・・・
さすがに、幼い子どもがいるのにそこまでの度胸はありませんよ。
まあ、そこまで歩こうという体力も気力もありませんでしたが・・・
さすがに、幼い子どもがいるのにそこまでの度胸はありませんよ。
まあ、そこまで歩こうという体力も気力もありませんでしたが・・・

でも1つ残念な事が1つ・・・
実はボク、ここに来た事があるんです。
ここ「草千里ケ浜」では、この草原を一周できる引き馬乗りがあるのですが、
その馬に乗る1歳の頃のボクの写真が残っていました。
ここ「草千里ケ浜」では、この草原を一周できる引き馬乗りがあるのですが、
その馬に乗る1歳の頃のボクの写真が残っていました。
何十年前に両親に連れてきてもらった事は当然覚えていませんし、
これがきっかけで競馬好きになったどうかも定かではありません。
これがきっかけで競馬好きになったどうかも定かではありません。

でも、ちょうど次男がその頃のボクと同じ1歳。
その思い出に、同じシーンの写真を撮りたかった・・・
これもこの旅の1つの目的でした。
まあ、でも乗れないなら諦めるしかないんですけどね。

大きなトラブルも交通規制も無く、予定よりも早くこの旅2日目の宿に到着!
お世話になるのは南阿蘇俵山温泉の「竹楽亭」。
ここは静かな和庭園の敷地内に離れの戸建ての部屋が14室あり、
それぞれ全室露天風呂がついているという、プライベート空間が満喫できるという贅沢な宿なんです。
ここは静かな和庭園の敷地内に離れの戸建ての部屋が14室あり、
それぞれ全室露天風呂がついているという、プライベート空間が満喫できるという贅沢な宿なんです。
いつも観光で慌ただしい我が家の旅ですが、たまにはこんな宿でゆっくりとするのもいいですね♪

その他、貸切りが出来る洞窟風呂や、開放感あふれる大浴場もあるので、
当然全ての「アルカリ性単純温泉」を堪能しちゃいましたよ。
特に、大浴場の露天風呂には石で出来た碁盤と碁石があって、長男と「五目並べ」をやりながら
時間を気にせずゆっくりと浸かりました。
時間を気にせずゆっくりと浸かりました。
また、部屋と部屋をつなぐ竹灯りが綺麗な渡り廊下には小川が流れていて、そこには鯉が泳いでいました。
鯉には餌やりが出来るというので、長男は迷わず本日2度目の鯉の餌やりです。
鯉には餌やりが出来るというので、長男は迷わず本日2度目の鯉の餌やりです。

鯉にごはんを食べさせたところで、ボクらも夕食をいただきましょう。
ここは熊本の名物、「馬刺し」や「阿蘇の赤牛」をいただいちゃいます!
「競馬好き」のボクとしては「馬刺し」を食べる事に少なからず抵抗はあるのですが、
以前、どこかで「馬刺し」を食べた次の日の馬券が大当たりをしたって経験があったんです。
以前、どこかで「馬刺し」を食べた次の日の馬券が大当たりをしたって経験があったんです。
抵抗はあるけど、「馬を喰う」って事で、馬券的中の効果はあるのかもしれませんね。

「赤牛」はその名の通り赤身の肉で、さっぱりとした舌触りの中にも、
よい脂肪の旨味があって、身体がよろこんでいるのが実感できましたよ。
あと、雄大な阿蘇大地から湧き出る地下水を含む清らかな川で育った「ヤマメ」を塩焼きで食べられるのも
この大自然の中にある温泉旅館ならではの贅沢な逸品ですよね。
この大自然の中にある温泉旅館ならではの贅沢な逸品ですよね。
そして当然、お酒の「芋焼酎」は欠かせませんよぉ。

しかし丁度お腹も膨れたころ、戸建ての部屋の屋根を激しく叩く雨音が聞こえてきました。
やっぱり来たか・・・
我が家の旅行はいつもと言っていいほど、どこかで雨が降るんですよ。
我が家の旅行はいつもと言っていいほど、どこかで雨が降るんですよ。
まあ火山活動もそうですけど、自然はいつも人間の都合のいいようにはならない。
この大きな自然の中で、人間は住まわせてもらっているってことですよね。
この大きな自然の中で、人間は住まわせてもらっているってことですよね。
雄大な景色はもちろん、温泉や美味しいモノという自然の恩恵も受けている一方、
そういった自然現象とも上手に付き合っていかないといけないですよね。
そういった自然現象とも上手に付き合っていかないといけないですよね。
・・・とは言ったものの、「南九州の旅」3日目はどうなっちゃうのだろうか?
・・・つづく。