沖縄の最後の夜に大きな罠 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

2014年の暮れ12/27(土)~31(水)の4泊5日で行ってきた沖縄家族旅行。

沖縄の時間の流れに感化され、この旅日記もの~んびりと更新しております。

沖縄本島には何度か訪れてはいるのですが、今回は子ども2人を連れての旅なので、
我が家には珍しく予定もほとんどたてずにのんびりとウチナータイムを過ごしました♪

到着した初日は「アメリカンビレッジ」で一泊し、2日目は「琉球村」でシーサーの色塗り。
そして、3日目はこの旅のメインの「沖縄美ら海水族館」 を満喫し、あとはお土産でも買って無事に帰るだけ・・・

と思っていたのですが、まさかこの4日の夜、そんなのんびり風土に大きな罠が潜んでいようとは・・・

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「美ら海水族館」のすぐ近くでのホテルで4日目の朝を迎えた我が家のこの日は、ひたすら那覇を目指すというのんびりした予定のみ。

で、そのまま帰るのももったいないので半島の北部を走り、青い海に囲まれた小さな島「古宇利島」に寄り道です。

寄り道って言っても、「古宇利島」には2013年11月にオープンした「古宇利オーシャンタワー」や、
島の北側のティーヌ浜にあるハート型の岩「ハートロック」などの観光スポットもあるのですが、
ボク的には2005年に隣の「屋我地島」との間に開通した「古宇利大橋」をドライブしたかっただけ。

本島でもトップクラスだと言われる青く澄んだ海の真ん中を通る全長1960mもの橋は、
まるで海面を飛んでいるかの様な心地よさなんですよ。

まあ、ボクは以前も走ったことはあるので今回は相方の運転なんですけどね。

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そして、古宇利島に渡った橋のたもとの浜で、今日もまた自然と触れ合いました。

真っ白なサンゴが散りばめられたとても美しい浜なのですが、次男はチクチクして苦手みたい。

長男はボクと100円で売っていたサトウキビをカジりながら、
一緒にお爺ちゃん&お婆ちゃんにお土産にするサンゴを拾い集めましたよ。

『「Y」の形のサンゴ』 『「T」の形のサンゴ』とアルファベットに見立てて
名前を作ろうとしましたがなかなか難しく、結局「NOMI」だけ。

那覇に帰ったら海に行く予定もないので、これで沖縄の海に触れるのも最後かと思うと名残惜しくてしばらくいましたよ。

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車を止めた「古宇利島ふれあい広場」はトイレ、シャワー施設だけでなく、古宇利島産のお土産もいっぱい。

でも、生のまま県外へ持ち出すことはできない貴重な「紅芋」の焼き芋や、
初体験だった森のアイスクリームとも呼ばれるフルーツ「アテモヤ」をその場でいただきました。

お土産やお取り寄せもいいけど、やっぱりその地のものは、その地で味わうのが一番♪
しかも、「紅芋」も「アテモヤ」の旬も冬だと言うから、まさにですね。

「紅芋」の甘さはもちろん、舌触りがカスタードに似ていることから
「カスタードアップル」とも呼ばれる「アテモヤ」の糖度は
マンゴーを超える25度以上というのだから、その甘さに次男もトリコでしたよ。

ここでしか出会えない絶景と味を目と舌にしっかり焼き付けて、那覇に向かいました。

2日かけて北上したけど、「許田IC」から沖縄自動車道にのって南下し、1時間ちょっとのアッという間に那覇に到着!
現金で高速料金を払うのはなんだか懐かしいなぁ~

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沖縄の最後の夜にお世話になるのは国際通りの東口側にある「ダイワロイネットホテル 那覇国際通り」です。
窓から見る風景はいきなり都会で、まったくさっきまでいた世界と違いますねぇ・・・

チェックインして部屋で少し休憩がてら、この日の夕食の場所探しをしました。

初日の記事でも書いたように、沖縄はやっぱり超有名観光地であるので、
いろんなところにお得がたくさん詰まっているクーポンブックが設置されているんです。

で、沖縄一の繁華街がある国際通りですから、クーポンブックに記載されているお店もたくさん。
どこにしようか迷ってしまいます。

しかし、地元の料理が食べられるお店って言ったら居酒屋が多いのも特徴で、
居酒屋と言ったらやっぱり自由喫煙のところが普通ですよね。

やっぱり、子ども連れの我が家としては、テーブルよりは小上がりで、
できれば個室がベストなのですが、そうでなければ分煙が必須条件かな・・・

クーポンブックで良さそうなお店を見つけても、電話でその条件を出してみると
それをクリアしているお店がなかなか無いのが現状でした。

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この後は国際通りでお土産を吟味したいという予定があったので、
ホテルでこのまま時間を費やしてはもったいないと思い、とりあえず歩いて目で見て見つけようと思い
店も決まらないまま外に出ることにしました。

するとたまたま通りかかった居酒屋の外で夜の準備をする店員さんがいたので、
事情を話してみたらその人は店員さんではなく店長さんで、

『小あがりですが、完全個室じゃなくスダレで仕切られている半個室なんです。
でも、一番奥にお席を作って、周りにはあまり喫煙されないようなお客様をお通しするので、
安心してください。』と言ってくれました。

「喫煙されないようなお客様」ってどう見極めるの?

と思いつつも、店構えも良さそうだし、外に出ているメニューも沖縄料理が堪能できそうだし、
なんてったってこの店長の親身になって応えてくれるのがとても心惹かれ、
このお店で沖縄最後の晩餐をすることに決めました。

旅先で人の優しさなどに触れると、ホントその旅全部がいい思い出になったり、
その地が好きになったりしますいよねぇ~

ってことでお店も決まり、夕食の時間までいい気分でのんびりと国際通り散策しましょう♪

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車の中で息子2人が寝てしまったため、お昼を食べていなかった我が家は、
いきなり目についた「カルビープラス」であげたての「ポテりこ サラダ」を食べ歩き。

ホントは紅芋を使った沖縄限定の「スイートポテりこ」も気になったんだけどね。

そして一番行きたかったのが国際通りの真ん中辺りにある「那覇市第一牧志公設市場」。

ここは多くの観光客もきますが、地元の人も普通に利用する市場。

1階には精肉、鮮魚、生鮮などがところ狭しと売られ、
そこで買った鮮魚を2階の食堂で調理してもらってその場で食べることもできるんです。

初めてここに来た時には、精肉店の店頭に豚の顔が置いてあったのにビックリ!
これはディスプレイを兼ねた立派な商品で、沖縄では「チラガー」と呼んでこれ食べるんですよね。

かけていたサングラスはご愛嬌でしょうけど。

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また鮮魚店に並ぶのは赤、青、黄色のカラフルな南国ならではの熱帯魚。
普段ボクらが魚屋で見ることのない鮮やかな色彩に衝撃を受けました。

また、「アバサー」ことハリセンボンの針が脱がされて丸裸になっている姿はちょっとグロかったのを覚えています。

そんな沖縄の生の台所事情を長男にも見せてあげたかったのですが、
なんとも、狭い通路にかなりの人口密度+かなりの活気。

そういえばこの日は12月30日。
よく暮れの「上野のアメ横」も超混雑風景がTVに取り上げられたりしますよね。

もしかしたらここの市場、沖縄の言葉で「マチグヮー」も一番にぎわう時期に来ちゃったのかもしれません。

ってことで、歩くのにも一苦労なので、早々に外に出て少し落ち着いた場所を探してティータイム。

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市場のすぐ外にある「琉球菓子処琉宮」に入ってココナッツや黒ゴマきなこ「サーターアンダギー」と、
アイスクリームの付いた「黒糖・紅芋わらびもち」、そして「ドラゴンフルーツの生ジュース」をいただきました。

沖縄の定番おやつ「サーターアンダギー」は口を開けて笑っているように見える事から
「福を呼ぶ菓子」と呼ばれているのですが・・・。

でも、美味しくいただき、ごちそうさまでしたぁ~♪

琉球菓子処「琉宮」

沖縄県那覇市松尾2-11-3
電話:098-862-6401
営業時間:月~土/10:00~19:00 、日/ 10:00~18:00


そこでのんびりしている間、相方はまた一人で市場に戻り、
「島らっきょの塩漬け」をお土産に買ってましたよ。

そうそう、「島らっきょ」は飛行機に乗る直前に買って機内持ち込みなんかすると
匂いが充満しちゃったりするんですよねぇ。

今日の内にしっかりと密閉してトランクに入れちゃいますよ。

「島らっきょ」以外も、買えるお土産はできるだけ今日中に買ってトランクへ。

買い物しながら国際通りの西口の端っこまできたら荷物も増えたので
沖縄都市モノレール「ゆいレール」に「県庁前駅」から2駅乗って再びホテルに戻りました。

さて、出がけに予約をしていたお店で最後の晩餐です!

偶然的に優しい店長さんと出会えて良かったなぁ~
いい旅のシメとなりそうだ♪

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・・・と思ったのですが、数時間後まさかの事態になるとはこの時まったく想像も出来ませんでした。

席は約束通り一番奥の小上がり。
スダレで仕切られたお隣さんも最初は静かな老夫婦っぽい人たち、その次に来たのも小さな子がいる家族みたいで、
本当に気をつかってくれて喫煙しないようなお客さんを入れてくれたみたいです。

逆に、我が子がお隣さんに迷惑かけないか心配になるほど。

料理のメニューも求めていた沖縄料理がたくさんならんでいますよ。

とりあえず、ボクは「オリオンビール」を遠慮なくいただきますが、
相方はまだ次男の授乳中なのでお酒は控えます。

でもノンアルコールで沖縄っぽいものってあるかなぁ・・・?
と探していたらありましたぁ!

「黒糖甘酒」

相方は甘酒が普段から大好きなんですよねぇ。
『甘酒は「飲む点滴」と言って栄養もある』と、よく息子たちにも飲ましているんですよ。

まあこの時注意しなければいけないのが、甘酒も「麹」から作ったノンアルコールのものと、
「酒粕」から作るアルコールの入ったものがあるのでそこは注意しなきゃですが。

まあ、「黒糖甘酒」はメニューのノンアルコールの欄に書いてあるので問題なく、
息子2人にも飲ませてあげましたよ。

まあ、なんでも口にする次男はよく飲みましたが、小食な長男は相変わらずですが。

そしてこの数日間、さんざん沖縄料理を食べてきたけど、まだ食べてないものや、
また食べたいものを心残りが無いように食べつくしました。

いやぁ~味もなかなかだし満足ですよ。

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ただ、一つ「あれ?」って思ったのが、店員さんの対応。

大学生ぐらいのバイトくんだと思いますが、店長さんとは違いなんだか頼りないっていうか、
ちょっと変だと思ったんですよ。

最初に注文するときも、こちらが料理名を言っても何も返事せず。

ちゃんと注文が通ってるのかな? と不安になましたが、
全部こちらが言い終わってから一通りバイトくんが繰り返したので、
しっかりと注文した数が合っていた事を確認しました。

数は・・・

また、ここで使える「海ブドウ増量クーポン」というのがあったので、
それを提示するとバイトくんは『あぁ・・・これ大人3人から使えるんですよ』と
小さな声で言い始めたので「そうなんですかぁ」と諦めようと思ったら、

『ちょっと待ってください』と、バイトくんがどこかに行ってしまいました。
で、誰かに確認しに行ったみたいで結局このクーポンは使えることがわかりました。

ん~最初のブツブツ言っていたのはなんだ? まあ確認しに行ったからいいけど。

その他にも「刺身の盛り合わせ」が出てきた時も、そのバイトくんに「これって何の魚ですか?」と聞いたら
『ん~なんでしょうね?』という返事が・・・

え? その対応でおしまい? わからなかったら確認するとかしないの?
まあ楽しい旅行で終わりたいし、もうここはこのバイトくんに期待するのはよそう。

たぶんこのバイトくんも『メンドクサイ客だなぁ』って思ってるかもしれないし。

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・・・なんて、思ってたらその使えないバイトくんはシフトが終わりなのか?
違う同じ年くらいの別のバイトくん2と交代になっていました。

きっと今度のバイトくん2は違うはず。

そう思って「沖縄魚のから揚げ」というメニューがあったので、「これって何の魚のから揚げですか?」って聞いたんです。

すると、そのバイトくん2は元気に『たぶんグルクンです!』と。

た、た、たぶん・・・???

え? 適当? 想像? 自分の見解?

最初の バイトくんよりハキハキしているのはいいけど、それでいいの?

もしかしてこれが沖縄の「なんくるないさ~」の気質なのか?

まあ、しょうがない。 こういったその地元の気質に触れ合うのも旅行の醍醐味ですもんね。

以前ドイツ旅行でも、日本人との感覚の違いに悩まされましたが、
同じ日本でも、これだけ環境が違えば、人も違ってきちゃうのかもですね。

まあこれも沖縄旅行のいい思い出だ・・・

なんて、ここまでだったらそう思えたのですが!

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相方が『あれ? なんだか熱くなってきた・・・』
『もしかしてあの「黒糖甘酒」ってアルコール入ってる?』なんて言い出したんです。

え? それは無いでしょ。
だって「ノンアルコール」のところにあったメニューだよ。

息子にも飲ませちゃったし。

でも、確かに相方の顔が赤い。
久しくお酒を飲んでいないとはいえ、酒の強い相方がノンアルコール「甘酒」なんかで酔うはずはない。

グラスに残っているそれをボクも飲んでみたけど、もう氷で薄くなってしまっていてよく判別できない。

も、もしかして、メニューのミスプリ?
そうしたら4歳児と0歳児にも飲ませてしまったので大問題じゃないかい!

すぐにバイトくん2に「「黒糖甘酒」ってアルコール入ってるの?」って聞いたら
元気よく『はい! 入ってます』と・・・

『いやいや、メニューには「ノンアルコール」って書いてあるんだからちゃんと確認してきてよ!』
『子どもも飲んじゃってるんだからさ!』

って言うとバイトくん2は確認して戻ってきて『「黒糖甘酒」はやっぱりノンアルコールだそうです』と言いました。

そうかノンアルコールなら問題ないな・・・と、一安心。

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しかし、やっぱり相方はシラフじゃないって言うし、次男もグズちょっと普通じゃない感じに。

そして改めてメニューに目を通してみると、なんとそこには「黒糖梅酒」なる酷似したものが!

もしかして、もしかして、最初のバイトくんが「黒糖甘酒」と「黒糖梅酒」を間違えたとか?

・・・あのバイトくんならありえる。

でもあのバイトくん、注文はちゃんと繰り返していた。
注文数だけでなく内容もしっかり確認してなかったこっちにも非はあるからお店を責めることはできない。

っていうか、もしそうだったら誰に責任があるかとかじゃなくて、次男を病院に連れて行かねば!

そう思ってすぐにお会計をし、レシートを見るとそこにはやっぱり「黒糖梅酒」の文字が!!

これで恐れていたことが確実となりました。
一気に酔いなんて醒めましたよ。

すぐにホテル戻り、次男と長男に多めの水を飲ませ。
この沖縄で子どもの緊急病院の対応をしてくれるところを電話で紹介してもらいました。

このホテルから車で15分ほどの病院が対応してくれるそうですが、
当然ボクも相方も飲んでいるのでタクシーで行かねば。

でも電話では今、吐いたり、湿疹ができたり、グッタリとしている訳でもなければ、
水を飲ませながら3時間ほど様子を見てくださいと。

あまり飲んでいない長男はちょっと混乱している親を見て心配そうな顔をしているだけでいたって普通。

次男はさっきまで機嫌が悪く見えたけど、逆に広い部屋に解放されたことで元気に。
っていうか、逆に酔っぱらってハイテンションのようにも見えるので、
言われた通りしばらく様子を見ることにしました。

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結局、不幸中の幸いで何事もなく沖縄最後の夜は更けていきましたが、
ホント何かあったらと思うと恐ろしくなってしまします。

このただ事でない雰囲気を感じとって長男が次の日『沖縄嫌い』って言ってたので、
「違うんだよ。沖縄が悪いんじゃなくて、あのお店がダメなんだよ」ってフォローしておきましたが、
長男にとっても、ボクらにとっても最後の最後で嫌な思い出が出来てしまいました。

充分癒された沖縄の「なんくるないさ~」の風土も、油断していると大事故になってしまうかもですね。

ってことで、次男「ともちゃん」は0歳11ヶ月でお酒デビューです。



さて、「沖縄旅日記」もあとは最終日の大晦日を残すのみ。
でも、沖縄らしくこの記事もの~んびりと更新していくので次はいつになるかわかりません。

それでは、マタヤーサイ(またね)・・・つづく。