アルビ、2013年最後の戦い【J特】 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

みぞれ混じりの悪天候、まさに雪国の冬が到来したという感じの
12/7(土)はホームの「東北電力ビッグスワンスタジアム」でJリーグ第34節、
「アルビレックス新潟vs 名古屋グランパス」がありましたね。

まずは参戦されたアルビサポーターの皆さま、
約1年ぶりに入り待ちをし選手の乗ったバスを鼓舞したそうで、寒い中お疲れ様でした。

これまでホーム戦はスタジアムで見るというのが当たり前の生活を10年以上してきたので
ライブで「ビッグスワン」の映像を見ているというのがとっても変な気分です。
あぁ、シーズンパスを持ってるのにもったいないね。

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さて、今シーズンのJ1リーグもついに最終節。

天皇杯も終わってしまったので今季のアルビにとってはホントの最終戦です。

すでにアルビは2011年から4年間戦ってくれた村上佑介と、
2006年から8年も在籍してくれたウッチーこと内田潤の来年度の契約をしないと発表しましたね。

村上は意味不明なセンタリングなども多かったけど、昨年の苦しい時季のアルビを支えてくれました。
また息子さんの「悠剛くん」は2010年の5/13生まれで、ウチの息子と同学年。
無類の「子煩悩」ってことで新潟市内の子どもが遊ぶような場所ではよく村上を見かけたので
ボク個人的にもちょっと思い入れのあった選手です。

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そして、ウッチーと言えば2008年の最終節、勝たなければアルビのJ1残留が確定しないという
ガンバ大阪を「ビッグスワン」に迎えての一戦。
「2-2」で迎えた試合終了間際にセットプレイのこぼれ球をガンバゴールに
突き刺して残留を決めたあのウッチーのゴールは一生忘れません。

また、昨年も残留争いで低迷していたアルビを縁の下から支え、
アルビの伝統である円陣ダッシュを復活させたのもウッチーの投げかけから。

何度かの腕のケガもあり近年は出場機会に恵まれませんでしたが、
ピッチに立っていなくてもウッチー無くしては今のアルビは存在しない。

確実にウッチーの存在がアルビの大きな力となっていた事はアルビサポーターなら誰もが知っている事でしょう。

なんとか指導者としてアルビに残ってくれたらいいなぁ、と切実に思います。

そんな、アルビを愛してくれた2人の選手・・・
いや、それ以外にもこの試合を最後にアルビを去る選手がでてくる時季です。

もうこのメンバーで戦える最後の試合だからこそ、勝って素晴らしい時間にしなければならないですね。

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一方、相手の名古屋にとってもこの試合が今季最後です。

特に名古屋の指揮官を6年務めたピクシーことストイコビッチ監督が今季で退任。

前節のホーム最終戦はスコアレスドローで勝利を飾れなかっただけに、
選手や名古屋サポーターの勝利への思いは強い事でしょう。

名古屋サポーターの皆さま、今節は天気の悪い中「ビッグスワン」までお越しいただきありがとうございます♪
って、これまで自分がスタジアムで迎え入れる立場だったから、こんな挨拶もしていたけれど
いなかった者が言うのもおかしいのかなぁ?

まあでも、離れていても我がホームですからね。

ってことで、名古屋サポの皆さんもピクシー監督もこの「ビッグスワン」には特別な思いがあるかもしれません。
なんてったって名古屋にとってはリーグで9戦し1勝しかしていない大の鬼門ですからね。

その厄払いをなんとしてでもしてピクシー監督を送りだしたい事でしょう。

しかし、そうもいきませんよ!

今季、名古屋とは第6節やナビスコカップ予選で2度
アウェイで戦っていてどちらも敗戦でしたが、今のアルビはホームで史上最強!
クラブ史上記録のリーグ戦ホーム8連勝中です。

このまま9連勝で今季を締め、来季につながるよう絶対に勝ち点は譲りませんよ!

2013年J1リーグ最終節、全試合同時刻の15:30にキックオフとなります。

身体はTV画面の前にありますが魂は新潟へ!
アルビの今季最後の戦いとなる90分が30,504人の観客が見守る中始まりました。

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カードが3枚累積する選手が多い中、なんとか最終戦を現状でのベストメンバーで最終戦に挑めるアルビ。
なんてうれしいことでしょう♪

今季の後期が好調だった1つに、毎年悩むカードの累積や選手のケガが少なかったこともあるでしょう。

アルビはいつもどおり前線からのハイプレスのサッカーで、
相手の攻撃の芽を摘んでどんどん攻撃を仕掛けます。

達也や亜土夢、成岡、レオが相手から刈り取った球を、できれば得点王になって欲しい堅碁に供給する展開。

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一方、名古屋は闘莉王選手の累積に加え、ケネディ選手や玉田選手はケガで、
最強メンバーとは言えない構成。

しかし、それにちょっと安心していたのも束の間、
試合が始まってみると永井選手をはじめ、
アルビの十八番である前線のからのハイプレスを仕掛けてくるんです。

えぇ? 名古屋のサッカーってこんなサッカーだっけか?
アルビに対して同じ様なサッカーぶつかってきています。

うぅ・・・なんて、しつこくて、ネバっこくて、嫌なサッカーをするんだぁ・・・
って、敵からするとアルビのサッカーはこう見えるのかぁ。

いつも激しいプレスで相手のミスを誘発させているのに、
今回はこっちも結構ミスを誘い出されてしまっています。

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おかげでヤバい!と思ったシーンが前半28分、名古屋の永井選手が舞行龍の裏に抜け出し、
ゴールエリアに走り込む田中選手へ決定的なクロスを送ったところを、
なんとか寸前で大井が弾いたけど、それがポストに当たって跳ね返り、
それがまた東口に当たりそうになった時には「やられたぁ!」と思っちゃいました。

でも、今のアルビには運があるみたいです。
何度かその後も危ないシーンがありましたが、なんとか前半を無失点で抑えられました。

いや、逆に失点が無くて上手く守ったは名古屋の方だったかもしれません。
だってシュート数を考えるとアルビの方がチャンスが多かったのに得点が出来なかったのだから。

相手のプレスが激しくてちょっと慌てている感じがする。
これまでの数試合の中でも今回はあんまり「いつもの自分たちのペース」で出来ていない気がするなぁ。

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しかし、「いつもの自分たちのペース」で出来ていなかったのは相手の方でした。
そう、アルビの十八番である「ハイプレスサッカー」は名古屋のいつものサッカーではないのですから。

当然今シーズン、どんなに暑い季節で、苦しい時間帯がつづいても
このサッカーをやり続けてきたアルビに同じサッカーで上回れる訳がないのです!

試合開始時はアルビよりも上回る個人のスキルなどである程度はアルビを抑えた場面もありましたが、
このサッカーを90分やり続けられる力は当然どのチームにも負ける訳にはいきません。

この最終戦に来て、そのチームが1年かけて完成した部分で正面からぶつかってきた名古屋。

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後半は完全にアルビペース、ついに後半20分に試合が動き出しました!
レオから絶妙な縦パスを前線に送り出すと、亜土夢はこれをスルーし堅碁へ。

ちょっとファーストタッチが上手くいかずトラップが乱れましたが、
それでもボールが戻ってくるのがエースストライカーの資質なんでしょうね。

相手DFの阿部選手に当たって跳ね返ったボールが再び堅碁の足下へ!
そして振り向きざまに左足を振り抜くと、相手ゴールの右に突き刺さりGOOOOOAL!!

よしっ!ちょっと遅くなったけどアルビの先制点だぁ!
そして、堅碁が得点王に近づくためのみんなが待望していた得点!

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そしてなんとその直後の後半21分に、ピクシー監督の切った交替カードは
昨年までアルビにいた矢野貴章選手!

アルビの一時代を築いた当時の絶対的エースで、南アフリカW杯にも日本代表として出場し、
アルビサポーターが初めて我が子を応援するような気持ちで世界に目を向けた偉大な選手です。

しかし、アルビ時代の彼を知れば知るほど怖くない!

スライドの大きいドリブルはレオの牙にかかれば獲りやすく、
さらにプレスをかければすぐにボールを失うし、身体を当てればすぐに倒れるので攻撃は止まる、
怖いのは高さとアルビの伝統である体力ぐらいかなぁ・・・

後半34分にはシュートカウンターから決定的なチャンスを作られてしまったけど、
貴章選手の大きくてゆっくりとしたシュートモーションから生まれる弾道は、
今の東口なら焦ることもなく止められるんですよ!

残念ながら貴章選手の出番はありませんよ。
♪矢野貴章~ 矢野貴章~ オメキメルナ矢野貴章~ です。

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そう、もうアルビは進化して新しい時を歩んでいるんです。

今のアルビのエースは川又堅碁。
貴章選手がアルビでとった2009年の最多得点数「8」の、彼は約3倍の得点をしていますよ。

そして、またその数字を伸ばすようにチームメイトの亜土夢が後半38分、
ゴール前中央まで運ぶと左の堅碁へパス。
しかし、なんと堅碁はシュートではなくリターンを選択!

得点王を夢に見て目標としてきた我がエースは周りをよく見て
より得点する可能性の高い状況にあったフリーの亜土夢にボールを戻しました。

自分自身が得点することよりもチームの得点を。
これが今ボクらが誇る自慢のエース川又堅碁なのです!

そして、その堅碁の願いを確実に冷静に決める亜土夢も良かった。

GOOOOOAL!!

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アディショナルタイムは3分の表示。

そこで、柳下監督はみんなの思いに応えてくれました。
最後の交替にはぜひ、ウッチーをという声に。

リードしていて相手も必死に攻めてきますが、ボクはこの時思っていました。

終わらないでくれ、このままずっと笛が鳴らないでくれ・・・と。

それはウッチーに多くボールを触らせてあげたいという思いもあり、
実にウッチーが触れた2回のボールさばきは実に素晴らしいものでした。

ただそれと同時に、もっと今のアルビを見ていたいと思いが溢れて止まりません。
もうこの素晴らしいメンバーでピッチに立つことはほぼ無いでしょう。
もう同じシーンに出会えることもありません。

好きなシリーズドラマや、漫画の最終回の様な感じ。
たとえハッピーエンドであってもこの2013年のアルビが終わってしまうことが寂しくてしかたないのです。

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しかし、サッカーは時間で区切られるスポーツ。

2013年のアルビレックス新潟は最終節「0-2」の勝利を告げるホイッスルでピリオドを打ちました。

今季リーグ戦のアルビの順位は賞金獲得圏内の7位。
勝ち点55、17勝4分13敗、48得点、42失点、得失点差+6で全試合を終了しました。

リーグ戦5連勝にホーム9連勝、勝ち点「55」やウッチーの背番号と同じ勝利数「17」もクラブ記録を更新。
川又堅碁のゴール数「23」だって、惜しくもJ1リーグ2位で得点王になれませんでしたが、
アルビ史上ではJ1最得点記録です。

アルビレックス新潟のサポーターの皆さま、今年もサポートお疲れ様でした。

昨年は残留争いで苦しい1年を過ごしましたが、今年は柳下監督が約束してくれた通り
後半は記録づくめでワクワクした楽しい日々を過ごせましたね。

とりあえずは今日の分の祝勝を♪
バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪

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しかし、最終戦セレモニーの中でも監督や選手も言っていましたが、
当然この様な結果で満足なんかしていません!

J1昇格から11年目、もうそろそろタイトル争いのドキドキを味わい、
そのタイトルを掲げ歓喜してみたいもんですよ。

サンフレッチェ広島のサポーターの皆さま優勝おめでとうございます♪
ホントこの力が均衡していると言われる近年のJ1リーグを2連覇なんてスゴいですねぇ。

そしてそれを味わうにはアルビにとって本当の戦いはここから始まると言っていいでしょう。

毎年、アルビで育ってきた選手が各チームに流出し、
なかなか同じメンバーで数年同じサッカーを続けられないのがアルビの最大の悩み。

毎年毎年細切れの状況でよくここまでやれているとは思いますが、
来季こそなんとしてでもこの今季後半に確立されてきたこの柳下アルビのサッカーを
なるべく同じメンバーでつづけ高めていって欲しい。

監督もこのメンバーで来季もやれればタイトルも期待出来ると言っていたんだから、フロントさん頼みますよ!

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さあ、来年から「デンカ・ビッグスワンスタジアム」になりますが、
もうボクは新潟県民では無くなって、これまでの様に毎回「ビッグスワン」に参戦する
ということは出来ない生活環境になってしまいました。

後援会は続けますが、シーズンパスはもう継続しません。
それでも、来季もこれまでと同じくアルビレックス新潟を愛してもいいですか?

いや、愛させてください。

新潟に春が訪れる頃、また我らのホーム「ビッグスワン」に集まりましょう!

それでは「見てくださいこのボディー」で、良いお年を~


アイシテルニイガタ♪