八重の桜の地を背に | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

6/15(土)に「父の日」って事で、ボクの希望により念願の「SLばんえつ物語」に揺られ家族で会津を訪れました。

そして「芦ノ牧温泉」で一泊し、次の日もまた「ばんえつ物語」に乗って新潟に帰る予定ですが、
新潟行きの汽車は会津若松駅発15:25。

まだちょっと時間があるので会津線の「七日町駅」で途中下車。

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ここは前回も会津を訪れた時にも散策しているお馴染みの地。

そう、実は前回好評だった 「まち歩きスイーツ」 が今回もやっていたのでまた参加しちゃいました。

「まち歩きスイーツ」とは、ここ七日町を中心の各カフェで、特別にワンコイン500円にて
スイーツとドリンクが味わえるキャンペーンなんです。

今回は9月末までやっているそうですよ。

全16あるお店の中から今回ボクらが選んだお店は七日町駅から歩いてすぐの野菜カフェ「鼎」。

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食べたのはこの「きゅうりのブラマンジェタルト」と
「サラダ&リンゴ」(水菜・レタス・リンゴのジュース)。

そう、ここは「野菜カフェ」というだけあって、西会津の豊かな土で育てられた
ブランド野菜の「西会津ミネラル野菜」を使用し、美味しさと健康を提供してくれるお店なんです。

このスイーツなら息子にも安心して食べさせられますね。

店内と同じく黒を基調としたシックな外観は見過ごしてしまいそうですが、
あたたかさがある木や照明で癒される空間です。

そんな場所でやかましい息子がいたので、真っ赤だったけど唯一の個室に通してもらえたのは助かりました。
野菜カフェ「鼎」(かなえ)

福島県会津若松市七日町5-18
電話:0242-85-6439
営業:11時~18時(ランチLO/13時半、LO/17時半)
定休日:木曜日

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癒しの時間でしばらく過ごした後、再び七日町駅に戻り、
今度はまちなか周遊バス「ハイカラさん」に乗りました。

市内の観光スポットを循環運行していて、どこまで乗っても大人1回200円。
レトロ調のボンネットバスが旅を盛り上げますね~♪

そして降りたところは「鶴ヶ城」。

約1年半ぶりに「お城ボくん」とも再会です。

この「お城ボくん」をデザインをしたのは「タツノコプロ」の笹川ひろし氏によるものだそうですよ。

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会津若松に来るたびに必ず寄ってしまう「鶴ヶ城」ですが、実は天守閣の中に入った事は1度も無いんですよ。

天守閣の中は「郷土博物館」になっていて、国指定重要文化財を含む
数百点の会津を代表する様々な文化財が展示されているんです。

相方は社会科見学で1度入った事があったそうなのですが、
どうやら2011年に赤瓦に復元するさいに中も新しくなったようです。

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そして今一番の注目はなんてったってNHKの大河ドラマ「八重の桜」。
って言ってもボク、「八重の桜」は1度も見た事ないんですけどね・・・

1~4層目が展示スペースとなっているのですが、
「八重の桜」の主人公こと「新島八重」の生い立ちがわかる数分間の映像、
また天守閣から続く「干飯櫓・南走長屋」でも「新島八重」の紙芝居も行なわれていました。

それを見て初めて知ったのですが、まさにこの「鶴ヶ城」が戊辰の戦役で
新政府軍の猛攻の前に1ヶ月もの籠城に耐えた時に、
自らスペンサー銃を持って奮戦したのが「新島八重」だったんですね。

「鶴ヶ城」難攻不落の名城とうたわれた由縁じゃないですかぁ!

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しかも、なんというタイミング!
そのクライマックスとなる籠城の激戦の様子がちょうど6/30放送から始まったんですよ。

本物のハンサムウーマンと言われる「新島八重」は
大河ドラマの「綾瀬はるか」と違ってかなり男前な風貌だったみたいですが、
ほんの少しだけど旬の話題に入り込めて良かったですよ。

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その他、会津の文化や暮らしの歴史、各城主の事、もちろん白虎隊も忘れてはいけませんね。

重要な文化財は撮影禁止になっているのですが、実際の重厚感を体感できる刀や銃など、
そして顔出しのパネルを自分で見られる様に前面がカガミになっていたり、
なかなかアミューズメント性もあって楽しんで勉強できましたよ。

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そして5層目は展望台となっています。

左に見える小さな山があの白虎隊自刃の地「飯盛山」。
また、近藤勇の墓がある「天寧寺」や会津磐梯山、会津の街並みを一望することができました。

ボクは学生の頃まったく歴史というのを勉強してこなかったのですが、
国内外問わず色んな場所を旅してみると、もっと歴史を知っていれば
数倍旅が楽しめるんだろうなぁと思う事が多々あります。

息子がいるのでその場で展示物を見て勉強などしている余裕はありませんが、
これからは行く前に少しその地の歴史を勉強してみようかなぁとチョットだけ思いました。

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もっと「八重の桜」について触れたい方は、今年の1月にオープンした
「大河ドラマ館」というのもあるそうなのでぜひ。

さて、汽車の時間ももうそろそろ近づいてきたので、
もう1つのまちなか周遊バス「あかべぇ」に乗って「会津若松駅」へ。

駅中の蕎麦屋「一會庵」で遅めのランチをすることになりました。

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息子は駅前にある巨大あかべこに夢中になっちゃっていますが、出発時間まで1時間。
お蕎麦を注文している間に相方は駅の売店でお土産選びをし、
福島の名菓、三万石の「ままどおる」と「エキソンパイ」を購入。

ガラス張りの中で手打ち実演も行なわれていた「一會庵」で食べたお蕎麦は
「八重の桜」にちなんだ特別メニューの「八重のこころ」(1,500円)という御膳で、
ちょいとお高かったですが、冷温3種類の汁でいただくお蕎麦は最高♪

2日連続でお昼がお蕎麦になってしまいましたが、前日食べた素朴な田舎蕎麦とも違う繊細な味わいです。

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息子には焼きおにぎりを注文してあったのに冷たいお蕎麦はほとんど食べられてしまいましたよ・・・

また、抹茶塩でいただく天ぷらも美味しかったのですが、
郷土料理の「こづゆ」の代わりに「棒ダラ」になっちゃったのは残念。

でも、やっぱり会津のお蕎麦は美味い~♪
「一會庵」

福島県会津若松市駅前町1-1 会津若松駅内
電話:0242-37-7164
営業:8時半~21時半

さあ、いよいよ帰りの「SLばんえつ物語」出発の時刻ですよぉ~♪
たくさんの見送りの方やあかべぇ、そして撮り鉄さんに見送られながらいざ新潟へ!

出発進行!! ポ~~~~っ!

帰りの会津若松駅では列車がホームに着いてから結構すぐ出発するんですね。

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外観をゆっくり見ているヒマが無かったから、次にゆっくりと停車する「野沢駅」でいいお天気の中、
西日に黒いボディーを輝かせる「C57-180」をじっくり撮りました。

やっぱり美しい~♪

と、見とれていたらこの野沢駅のホームでは揚げたての
コロッケが売られていたのに気が付きましたが、買えずに出発。

うぅ~超美味しそう・・・こんなのがあるなら塔着する前に放送で教えてくれればいいのにぃ

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行きの「ばんえつ物語」の最後尾はグリーン車両がつながっていて、
真後ろに過ぎて行く景色を見られませんが、帰りのグリーン車は一番前に連結されるため
最後尾客車両からこの様な景色が一般人にも見られるんです。

ガラス窓には網目が入っているし、煙の影響でススも着いていて、
決して見やすくはないですが、ボクも息子も超満足。

特に鉄橋や、トンネルに入っていく時が楽しい~♪

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そして左右には撮り鉄さんたちがたくさん。

シャッターチャンスはもう通り過ぎているので、
今撮った画像をデジカメの液晶をチェックしている人も多かったですが、
手を振ってくれている人もいっぱいいましたよ。

それに息子も『バイバ~イ』と必死に手を振っています。

しばらくは最後尾にいましたが、行きには遊べなかった「オコジョルーム」でも遊びましたよ。

他の子が被っていたので息子も『欲しい~』と言っていた「オコジロウ」サンバイザーを
せっかく作ってあげたのにほとんど息子は被ってくれませんでした。

それに絵本とかも相方が読み聞かせてみてもあんまりちゃんと集中してくれない。

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どうやら息子はせっかく列車に乗ったのだから、こんないつでも出来る遊びなんかしたくないという感じで、
客車両内を歩き回って色々触ったり、車窓の景色をずっと眺めていたり。

列車の旅というものを息子なりに楽しんでいましたよ。

さて、日本海に沈もうとしている夕陽と共に新潟市街も近くなってきて
撮り鉄さん達よりも手を振ってくれる人が多くなってきました。

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この帰りの列車の旅で面白い事に気付いたのですが、
結構ボクら家族と同じ行程たどっている人が多いと言う事。

行きの列車で見かけた人たちをまた帰りに見るのはもちろん、
「鶴ヶ城」で見た人がボクらの1つ後ろの座席にいたり。

さらに驚いたのは初日に「塔のへつり駅」で雨宿りをしていた人と、
次の日に乗ったバスの「あかべぇ」で出会い、
ドコにお泊りだったんですか?と少し会話したら「芦ノ牧温泉」だと言うんです。

当然県外から来ている人も多いので、終着駅は新潟駅の人ばかりではないのですが、
まるでみんなで新潟発の会津旅行に行ってきたような不思議な気分になりました。

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そして、ずっと手を振り続けてきた息子もローカル線の「越後線」に乗り換えても
まだ『バイバ~イ』と言い続けていました。

息子にとっても列車の旅は強烈な思い出となった様ですが、
まだ蒸気機関車ではない普通の電車には誰も手を振ってくれない事には理解できていないようです。

これまで車で出かける事も多く、電車に乗ってもそれは移動の手段でしかなかったのですが、
流れる車窓の景色を見ながら、お酒を飲んだりお弁当を食べたり、
列車でのんびりと過ごす時間をメインとした旅もたまにはいいもんですね♪

・・・おしまい。



≪おまけ≫
息子から「父の日」のプレゼントでこんなものをもらいましたぁ♪
何これ?なぜテッシュケース?

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ありがと♪ いい父の日でした。