新潟はマンガの街 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日、新潟市の古町に今年の2/23(土)にオープンしたばかりの
「新潟市マンガの家」に足を運んでみました。

新潟県に縁のあるマンガ家が多く、ボクの好きなマンガ「頭文字D」の作者、
しげの秀一は十日町市松之山の出身だし、「DEATH NOTE」の作画、小畑健は新潟市の出身、
また「るろうに剣心」の作者、和月伸宏は長岡市と、

ボクが熱心に読んできたマンガがここ新潟の地から
たくさん生まれていたことを知ったのは新潟に来てからでした。

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また、このすぐそばには「水島新司マンガストリート」があって
「ドカベン」や「あぶさん」など銅像に出会えたり、

新潟市内の観光循環バスには「ドカベン号」に加え、「うる星やつら」や「めぞん一刻」を描いた
高橋留美子の「犬夜叉号」が走っていたり、

さらには1998年から毎年開催されているマンガコンテスト「にいがたマンガ大賞」や、
25年以上開催されている同人誌即売会「ガタケット」、
JAM日本アニメ・マンガ専門学校が主催するマンガ・アニメのイベント
「新潟国際アニメ・マンガフェスティバル」など、マンガに関するコンテンツが盛りだくさんで、
まさに新潟は「マンガ王国」と言えますよ。

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そんな中、新潟市は「マンガ・アニメを活用したまちづくり構想」の一環として、
同県出身のマンガ家の作品展示やマンガの世界を入場無料で楽しめる
この「新潟市マンガの家」をオープンさせたんです。

しかも、「中心市街地や商店街を笑いで元気にしよう」というコンセプトで、展示をギャグマンガに絞って・・・。

そんな施設が新潟市の文化観光・スポーツ部文化政策課が管轄するっていうのは驚きですよねぇ。

昔は『マンガを読むと頭が悪くなる!』なんていう人もいましたが、
今やそれほど日本のマンガが、新潟市民だけでなく
日本国民が世界に誇る文化になってきているって事ですね。

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まず2階建て施設の1階「ギャグマンガゾーン」で出迎えてくれたのは『シェーーーーー!!』。

これは旧満州生まれ、新潟市育ちの赤塚不二夫の作品「おそ松くん」の登場人物のイヤミの
キメポーズをして写真を撮り、マンガの世界の中に入り込める「シェー!!コレクション」です。

オープン当日は行列が出来ていたそうですが、この日は空いていたので息子は
よろこんで何度も何度もやっていましたよ。

「おそ松くん」なんてボクもあんまり知らないのに、やっぱり赤塚不二夫ワールドは
世代変わっても子どものハートはガッチリつかみますね。

背景は6パターンあって、いくつか撮った写真のウチの1枚です↓
ナゼか2人で後ろ向き・・・
別に「シェー!」のポーズをしなくても撮れるんですね。

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また、「おそ松くん」と言えば主人公おそ松くんを含んだ、
カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の六つ子のキャラクター。

観光地なんかには顔出しの記念撮影が出来るカキワリがありますが、
ここのは、顔を出すと正面の6枚の鏡に自分の顔をした
六つ子のおそ松くんが映し出される仕組みになっていますよ。

服のボタンの部分には穴があいていて、
そこからカメラのレンズを出して撮影できる様になっているのですが、
結構な広角レンズじゃないと6人全員はフレームにおさまりません・・・ん~惜しい!

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奥に進んで行くと、置いてあるマンガが無料で読める小さなスペースがあったり、
マンガの一コマが描かれている黒い壁にはここを訪れたマンガ家の直筆サインが書いてあったりします。

新潟に縁のあるプロマンガ家は、80人以上はいると言われてますので、
きっとこの直筆サインもこれから増えていくのでしょうね。

またその先には赤塚不二夫以外の新潟出身3人の作者が描いた
マンガのそれぞれのコーナーがあって、
まずは新潟市出身の魔夜峰央の作品「パタリロ!」のコーナー。

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壁のコマから巨大パタリロが飛びだし「クックロビン音頭」というものを踊っています。

ファンにはたまらない作品に出てきた事がいろいろと解説されているのですが、
少女マンガコミック「花とゆめ」等に連載されていたので、
ボクにはあまり馴染みは無いですが・・・

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ボクの思い出のマンガはほとんど「週刊少年ジャンプ」から。

ってことで、柏崎市出身の新沢基栄の作品「ハイスクール!奇面組」の
オブジェには懐かしさがいっぱいです。

と言っても、1987年に連載が終わった26年前もの作品なので、
記憶はおぼろげですが・・・

確か、下から冷越豪、大間仁、出瀬潔、物星大、そして主役の一堂零だった気がします。

それよりも、この作品には個性的なキャラクターが盛りだくさんで、
ヒロイン役である河川唯と宇留千絵も大人気。

当時ボクもハマったアイドルグループ「おニャン子クラブ」に所属していた
高井麻巳子と岩井由紀子で結成された「うしろゆびさされ組」が、
その2人と同じ制服を着ていたり、マンガやアニメに登場した
現実とマンガのコラボがいちばん思い出深いです。

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でも、「3年奇面組」から7年間も連載を続けてきたのに、
最終回には社会人になった河川唯が『「奇面組」はただの空想だったのかもしれない。
でもわたしは信じたい。彼らはきっといると―』と、今までの話をなかったことにする様な
「夢オチ」っぽく終わった事にはかなり波紋を呼んだのを思えています。


また、ボクの好きな泣けるマンガに「死神くん」というのがあるのですが、
その作者、旧白根市出身のえんどコイチが描く「ついでにとんちんかん」の
コーナーもあります。

アニメは「ハイスクール!奇面組」の後番組となって、
主題歌も「うしろゆびさされ組」を引き継いだ「うしろ髪ひかれ隊」が
歌っていましたね。

このマンガの主人公、間抜作先制の顔は線が単純で、ボクもよく描きましたぁ。
この顔を見て息子も表情をマネしていましたよ。

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2階のぼるとそこは「マンガのたまごゾーン」となっていて、
ギャラリーとワークショップコーナーがあります。

このギャラリーのオープニングを4/23まで飾るのは、テレビドラマ化された「ショムニ」や
「寿司ガール」などの作品を手掛け、オープニングセレモニーにも駆けつけた
安田弘之の原画約150点の展示。

「寿司ガール」は寿司のネタに合わせ、様々な女性の姿をリアルに描いた作品で、
その原画を見て初めてこの作品を読んだ相方も、一気にその世界に惹かれていってしまいましたよ。

残念なことに原画撮影禁止なので暖簾だけですが、原稿の執筆にはGペンなどを使用せず
ボールペンで描いているという事実には驚きでした。

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また今、「安田弘之展」コラボ企画として、新潟市内の寿司店21店舗で
「寿司ガール」に登場した16種類のネタの中から、各店舗にておすすめの7種類にお椀が付いた
「寿司ガールセット」(1,500円)が味わえるんだそうですよ。

さらに、安田弘之がこのために描き下ろしたイラスト「お品書き」の特典付き。

お得な価格で新潟の本格的なお寿司と新潟のマンガが楽しめるお得なメニューですねぇ。

さらに、2階にはワークショップ「まんがのいっぽ」が常設されていて、
毎日13時半と16時から、無料でマンガの描き方の基本が体験できる講座が開かれているそうです。

この時は時間外で誰もいなかったので、息子は「マンガ・アニメのまち にいがた」を
PRするサポートキャラクター「花野古町」(はなのこまち)と「笹団五郎」(ささだんごろう)の
ぬり絵を楽しんでマンガのお勉強です。

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今年の5月にはさらに万代シテイの「BP2」1階に、この「マンガの家」などと連携した
情報発信拠点「新潟市マンガ・アニメ情報館」がオープンする予定となっています。

施設の内容は新潟に縁のあるマンガ家やアニメーターを中心とした
「常設展示」や「企画展示」と映像を流す「ミニシアター」。

キャラクターの声や効果音を吹き込む体験ができる「アニメ体験キューブ」。

マンガができるまでの経緯を映像で紹介する「マンガができるまで」。

マンガの世界の中に入り込んで、点数を競うゲームを体験する「キャラクターと遊ぼう」や、
画面上に散らばり浮遊するように動く漫符や擬音をつかまえたり組合せたりする
「マンガ体験テーブル」は息子が絶対虜になりそうですねぇ。

子どもだけでなく、大人も楽しめそうな「マンガ・アニメ情報館」の開館も楽しみですね♪

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ボクの出身、埼玉県の春日部市は「クレヨンしんちゃん」が住む街として色々とPRしているし、
その隣町の久喜市にある鷲宮神社は人気アニメ「らき☆すた」の聖地として活気にあふれています。

その他、東京都の世田谷区の「サザエさん通り」や、
鳥取県境港市では「ゲゲゲの鬼太郎」だったりと、
マンガによる「町おこし」は全国的にも成功事例もあり盛んに行なわれていますよねぇ。

正直言って、この「マンガの家」だけ見るとまだ発展途上って感じがします。

施設はちょっと狭いし、場所もわかりにくい。
またギャグマンガを中心にしたことから、水島新司や高橋留美子などの代表格や、
若い世代にも指示があるしげの秀一、小畑健、和月伸宏などの作品が無かったのは
ちょっとさみしい感じもありました。

まあ、「マンガ・アニメ情報館」も後に出来るってことですし、
4/20、21には新潟日報の新社屋「メディアシップ」でも
「新潟マンガ王国」というイベントが行なわれるそうですし、

これからどんどんコンテンツが追加されていけば「マンガの街・新潟」となって
マンガ・アニメをテーマにした街中散策も楽しめるようになるかもしれませんね。

そうやって、新潟が誇るべきマンガやアニメ文化を次世代に継承し発展させることによって、
新たな観光資源として県外にも発信し、地域の活性化へとつながればいいですね。

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「新潟市マンガの家」

新潟市中央区古町通6番町971番地7 GEO古町通6番町
電話:025-201-8923
開館時間:10時~18時
休館日:水曜日(祝・祭日の場合は翌日)および年末年始