白鳥の湖「瓢湖」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

こんにちは、たっちゃんです。
いつもパパと仲良くしてくれてありがとうございます♪

たっちゃんの住んでいるところは寒い日がまだまだつづいているけど、皆さんは風邪とか大丈夫ですか?

実はたっちゃん、お目めが腫れちゃうほどの風邪をひいちゃったぁ~

でもねそんな寒い新潟にも、冬になると毎年よろこんで来てくれるお客さんがいるんだよ。

それはねぇ、「白鳥」!

冬の新潟にはたくさんの「白鳥」が外国から飛んでくるんだぁ。

そして、その白鳥の飛来地として全国的にも有名な新潟県、阿賀野市の水原にある
「瓢湖」(ひょうこ)にたっちゃんとママとパパとで行ってきたよ。

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白鳥は「オオハクチョウ」や「コハクチョウ」で、普段はシベリアに住んでいるんだけど、
毎年10月頃からこの瓢湖とかにやってくるんだ。

白鳥を見かけると新潟の冬の訪れを感じるね。

そして3月ぐらいまで過ごして、春の訪れとともにまたシベリアへ帰って行く。

多い時にはこの瓢湖に6,000羽ぐらい集まるんだってさ。

たっちゃん、瓢湖に来るのは初めてぇ~ どれだけたくさんの白鳥に会えるか楽しみ~♪

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・・・あれれ!?

ここには「オナガガモ」や「ホシハジロ」とかのカモ類もたくさん飛来するって言うけど
カモばっかりで、白鳥がいないよ・・・

って、実は白鳥って昼間は近くの田んぼや畑にエサを探しに出かけてるんだってさ。

あんなに丸ボウズで何にも無さそうな田んぼでも、タニシとかの餌ってあるもんなんだね。
湖の方がたくさんあるんじゃないかなぁ?って、いつも不思議に思うよ。

それにしても、出かけていていない白鳥をなんでわざわざ見にきたんだろう?
もう16時過ぎたし、もうすぐ日が暮れちゃうよ~

『キュ~キュ~キュ~』

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あぁ!! パパぁ!白鳥が飛んできたよぉ~

そうかぁ! 白鳥がちょうど湖に帰ってくる時間なんだ!

白鳥は暗くなる前のこの時間に湖に帰ってきてネンネする準備をするんだね。
だからたっちゃんたちは夕方にここに来たんだぁ。

さすが、パパぁ!

瓢湖で白鳥を見るには1日5回の見頃があると言われていて、
最初は五頭連峰から朝日が昇る頃、6時~8時頃に
エサを探しに飛び立って行く姿はとっても神秘的らしいよ。

でも冬場だけは3月まで室内で見られる無料の「瓢湖観察所」もあるけれど、
さすがに朝一番は寒くて見るのも大変だよねぇ。
それにお天気の悪い日はずっと湖にいるみたいだし・・・

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あと、エサを探しに行っている昼間でも、1日3回の瓢湖の「エサやり」の時間、
9時、11時、15時になると何羽か帰ってくるんだってさ。

でもたっちゃん的には、比較的みんなが帰ってきくるのでたくさんの白鳥が見られて、
天候も予測できる夕方、16時~17時半頃がオススメかな。

ちなみに飛び立つ瞬間を写真に撮るとカッコイイんだよねぇ♪

白鳥は風上に向かって20歩くらい助走をして飛び立つんだって。
だから湖の風下や中央に集まってきたら注目だよ。

そして、そのグループが全員風上に向かって気合の
入った顔になったら一斉に水面を蹴って助走に入るんだ。

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それでも、昼間なら湖よりもたっちゃんちの近所の田んぼの方が
普通にたくさんの白鳥が見られるのになぁ・・・

とか思っていたけど、実は昼間田んぼにいる白鳥はたっちゃんがソッと近づくと
すぐに逃げちゃうんだってさ。

それは田んぼエサを探している時の白鳥は、野生の動物に襲われるかもと思って、
とってもビクビクして警戒しているからみたいなんだ。

でも、夜も安心して寝られる湖では、白鳥もリラックスしていて
たっちゃんたちみたいな人間がいても気軽に近づいてきてくれるんだって。

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ってことで、たっちゃんも白鳥とお友だちになるために
「白鳥のえさ」(100円)を買ってあげてみるよ。

えい! えい!・・・あれれ? 

このエサ、お米を炒った「ポン菓子」って言うらしいんだけど、
軽くて風に飛ばされて全然投げようと思ったところに行かないよ~

投げたエサは全然違う所にいるカモが食べちゃうし、
エサが風下の方に行っちゃうから逆にたっちゃんの前から白鳥がいなくなっちゃったぁ~

エ~~~ン! 上手くいかないよ~★

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するとそんな困っているたっちゃんを見て、背後からオジさんが
『ボク、これを投げてみなよ』って声をかけてくれたんだ。

それは、「パンの耳」を細かく切ったもの。

オジさんに言われるままにそれを投げてみると、みごと白鳥の目の前に!
「ポン菓子」より、重い「パンの耳」は狙い通りに投げられる☆

おぉ! スゴイよオジさん~ 白鳥もよろこんでるよ♪

すると、そのオジさんは『良かったね♪』と言って、
「パンの耳」をたくさんたっちゃんに渡して去っていったんだ。

カ、カッコイイ~~~♪

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も、も、もしかして、今のが伝説の瓢湖にあらわれる「白鳥おじさん」!?

瓢湖に白鳥が初めて来たのは1950年。 

1954年には「吉川重三郎」という人が全国で初めて野生の白鳥の餌付けに成功したそうで
その影響もあって瓢湖には白鳥がたくさん来るようになったんだって。

その「吉川重三郎」が「白鳥おじさん」と呼ばれたんだけど・・・

実はその人は初代で、今の「白鳥おじさん」は3代目なんだそうですよ。

あのオジさんが「白鳥おじさん」かどうかはわからないけれど、
「白鳥おじさん」は毎週土曜日には必ず餌付けしに来ているらしいよ。

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ちなみに瓢湖は、餌付けに成功した同じ年には「ハクチョウ渡来地」として「国の文化財指定」を受け、
さらに「国の天然記念物」に指定。

江戸時代に農業用の貯水池として作られた人造湖なんだけど、
「国の天然記念物」っていうのは面白いね。

さらに2005年に「国指定瓢湖鳥獣保護区」に指定、
2008年には水鳥の飛来地や希少な生物の住みかとして重要な湖沼湿地を
国境を越えて国際協力で保護するための条約の「ラムサール条約」に登録されたんだって。

新潟県での「ラムサール条約」の登録は、前にたっちゃんも行った、
新潟市の「佐潟」につづき2ヵ所目なんだね。

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「瓢湖」って形がヒョウタンに似ているからそう呼ばれた、
あんまり優雅な名前じゃないけれど、白鳥の他にも31科100種の鳥類や
「オニビシ」や「ハス」「ヨシ」「マコモ」などの植物もたくさん住んでいて自然の宝箱みた~い♪

新潟ではその宝物を大切に、新潟スタジアムを「ビッグスワン」と親しみを持って呼んだり
白鳥座の恒星アルビレオから「アルビレックス」と名を付けたりしてるんだね。

パパは瓢湖の近く豪農の屋敷「五十嵐邸ガーデン」で製造販売をしている地ビール
「新潟スワンレイクビール」が好きかな?

「瓢湖」、こんなに自然豊かなたっちゃんたちにとって宝の場所が、
白鳥たちにとっても宝だなんてなんだかうれしいよねぇ。

「瓢湖」

新潟県阿賀野市水原313-1
電話:0250-62-2690(阿賀野市瓢湖管理事務所)