ツルツルキラキラの雪国 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日の12/22(土)・23(日)、夫婦2人のクリスマスプレゼントとして
「松之山温泉」一泊の旅 に行きましたが、その帰りのお話です。

「松之山温泉」から山を下ると朝降った雪が嘘のように太陽が顔を出し、
軽快に国道117を十日町市の中心街に向かって車を走らせて、目指したところは名代生そば「由屋」です。

妙に不釣り合いな入り口のウルトラマン(サンタクロースVer.)が
出迎えてくれたこのお店は「へぎ蕎麦」の超有名店。

ボクも十日町に来る度に足を運んでしまっています。

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新潟の人なら名物の「へぎ蕎麦」を知らない方はいないと思いますが、
へぎ(片木)と呼ばれる木器に蕎麦を盛り付けたもの。

要するに器の名からきたものですが、蕎麦もかなり独自の特徴があるんです。

それは蕎麦のつなぎに小麦粉ではなく、当初は織物に使っていたという布海苔を使い、
蕎麦の香りは失うものの、コシがとっても強くのどごしのいいのが特徴なんです。

まあ、風味が豊かな十割蕎麦等が大好きな方には、
冷麺だの、ゴム紐だの、トコロテンだのと批判を受ける事もありますが、
それが新潟の名物「へぎ蕎麦」なんですよ。

そして、「へぎ蕎麦」は有名お蕎麦屋チェーン店もあって県内各地で食べる事はできるのですが、
ここ「由屋」の「へぎ蕎麦」はそれとは違った独特のものがあるんです。

まずは席に座ると注文をとりにくると同時に、「お茶」と「そばつゆ」「薬味」「小鉢」「漬物」を出してくれます。
そう、メニューを見れば一目瞭然、ここは「へぎ蕎麦」系のつけ蕎麦しかないですからね。

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ボクらは「中へぎそば」八合三人前位(2,630円)と「野菜天ぷら」(640円)を注文しました。

チェーン店にはないここ「由屋」の特徴の1つとしては「そばつゆ」。

普通、鰹だしが定番だったりするのですが、ここは甘く香りゆたかな煮干だしを使っています。
さらに、味はやや薄めで、時間が経つとくっついてしまいがちな蕎麦をほぐすためにも
ドップリとつゆにつけてもショッパくありません。

また、2つ目の主な特徴ですが、普通蕎麦の薬味にはワサビが定番だったりしますが、
ここではカラシが出てきます。

この地域では昔、ワサビは貴重品でカラシで代用していた事から引き継がれているそうで、
これがこの地域ならでは伝統って事になるんですよねぇ。

あともう1つありました・・・
3人前と言っても、ここ「由屋」の蕎麦はめちゃくちゃボリュームがあるんですよ。
息子が思ったほど食べてくれなかったので、かなり満腹になってしまいましたよ。

息子にとってこの弾力は噛み切るのに大変だったかなぁ?

あと、野菜天ぷらはその季節の旬の味が楽しめて、春になると山菜が食べられたりするのですが、
今回は晩秋の味覚? 黄色い菊の花が丸ごと揚げられていたのにはビックリしました!

まあ、なんだか油を吸っちゃっていて、それはいまいちでしたが・・・

息子がいきなり『たいよ~のとう』とか言い出すからビックリしたけど、
店内を見渡したら「太陽の塔」をはじめとした岡本太郎の
作品のオブジェや写真がたくさん飾られていましたよ。

生前の岡本太郎も何度か訪れたという名代生そば「由屋」で、
十日町流「へぎ蕎麦」をお昼にいただきました。

ごちそうさまでしたぁ~♪

名代生そば「由屋」

新潟県十日町市土市第4
電話:025-758-2077
営業:10時半~19時半
定休日:火曜日(祝日の場合営業)


さて、つづいては新潟市に帰る途中にもう1つ寄り道したいところがありました。

それはこの夏に初めて遊びに行った長岡市にある「国営越後丘陵公園」
ここではこの時季、壮大なクリスマスイルミネーションが行なわれるんですよ。

夏と違って公園は真っ白。
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雪原にたたずむ公園のシンボルツリー、大ケヤキをはじめ16時の点灯カウントダウンで
園内のイルミネーション全てが一斉に灯されました。

昨年はLEDの数が約11万球だったところを、今年はなんと約35万球にもしたらしいです。

と言ってもまだ明るいですね。

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暗くなるまであたたかい室内のイルミネーションを見て回りましょう。

まずは青い光で迎えてくれた「花と緑の館」。
ここには様々趣向を凝らしたイルミネーションがあります。

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鏡に囲まれた部屋の中で光るLEDは、何倍、何十倍と無限に広がり、
それはまるで夜空に無数に輝く星の様で、
宇宙遊泳している気分にさせてくれた「鏡のイルミネーション」。

願い事や思いが書かれたペットボトルはあたたかなハートを形成しています。

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さらに今年初めて登場して話題となっているのが、
7,000個のシャンパングラスを使用した、高さ6mの「シャンパングラスツリー」。

息子が触らないか、ちょっとヒヤヒヤしちゃいました。

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「いこいの広場」ではNEW JAZZ BAND「jaja」が演奏をしていて大変盛り上がっていましたよ。

そこにある2Lのペットボトル約1,500本を使用した、高さ7.5mの「ペットボトルツリー」は
音楽に合わせ色が変化しますが、横でスタッフが手動で行なっているのを発見しちゃいました。

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生れて初めて生のジャズを聞いた息子は踊り出すほどテンションが上がりましたが、
さらに空きビンを使用したツリーの周りをプラレールが走るこのオブジェにノックアウト!

汽車が回ってくる度に手を振り、何かを叫んでますよ。

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もうどれだけここにいただろうか?

いいかげんこっちも飽きてきたので、離れたくなくて泣きわめく息子を
無理やり剥がしまして次に移動です。

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いったん外に出てお隣の「暖の館」に行こうと思ったら、
そとは大粒の雪が降ってきていました。

風がないのでそんなに寒くはないですが、こりゃ積るぞ~・・・

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「暖の館」そこは「光のおもちゃ箱」と題された子どもたちもよろこぶメルヘンチックな世界♪

金色に輝くツリーや、オモチャやプレゼント、赤鼻のトナカイ、カボチャの馬車、お菓子のお家など、
サンタクロースの人形と一緒に写真を撮れるコーナーでは多くの子ども連れが並んでいました。

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その中でも息子が一番ハマっていたのは、プロジェクターの光が当たって
自分の影が大きく壁に映し出されたモノ・・・

っていうか、壁に映し出されている映像を遮って遊んでるんですけどね。

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こんな創意工夫されたイルミネーションでも、見ているだけじゃ飽きてきちゃったのかな?

じゃあ、定番のボールプールでしばらく息子を解放。

最初は息子もみんなのマネをしてダイビングしてはしゃいでましたが、
そのうち無表情でひたすらボールを壁に投げつづけるというちょっと怖い行動がありました・・・

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外はいい感じに暗くなり、雪も弱まってきました。

あの大ケヤキも「きらめきの大ケヤキ」のタイトル通り大きな存在感が出てきました。

漆黒の空を照らすかの様に輝く枝を広げ、威風堂々と雪原に根を張り、
そしてその周辺には様々な光の動物たちが集まってます。

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まるでこの地の守り神の様。

息子もその神聖な雰囲気に惹かれてしまったのか? 

息子の長靴はスパイクがついているので、雪の上をどんどん歩いて
集まる動物たちと同じように大ケヤキの下に足を進めていってしまいます。

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そしてこっちを振り返って何を言うのかと思ったら『写真、写真』と
ポーズをとってアピールしだしましたよぉ。

結局、ここにいる全部の動物たちの前でポーズをとっていましたが、
撮った写真は数枚だけで、あとは撮るフリです・・・

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「ウインターイルミネーション」と題したこのイベントは今年で5回目になりますが、
その美しさはかなり話題らしく、今では隣県からも足を運ぶ人もいるそうですよ。

クリスマスイヴには告白したりプロポーズするカップルも多いとか。

入園口から伸びる「花のプロムナード」は光のトンネルなっていて、
たくさんの人たちがこの光に誘われてどんどん入ってきますね。

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帰りにこの公園に向かう反対車線を見たら大渋滞になっていました。
それはまるで来年の干支を思わせる、大蛇の様なヘッドライトのイルミネーションに見えます。

はぁ~早目にきておいて良かったぁ。

普段、入園料(大人400円)&駐車料(普通車300円)がかかるところが
12月~3月は無料ってところも大きいんでしょうね。

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今年の「越後丘陵公園」は12/1 (土)・2 (日)、8日(土)・9日(日)、14(金)~16(日)、
21(金)~25(火) の12日間、16時~21時まで点灯していました。

惜しまれつつももう今年は終わってしまったのですが、
毎年夏もやっている様なのでまた来年の楽しみが増えましたよ。


イルミネーションで心があたたかくなった後には、長岡にある日帰り温泉施設、
麻生田観音堂温泉「麻生の湯」の雪見露天風呂で身体もあたたまりました。

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そして、雪がさらに強まった高速道路はヒヤヒヤしながら走りましたが、
新潟市に近づくにつれて視界も良くなり、最後はいつもの風景になりましたよ。

同じ県だけどこの天気の変化に、遠くへ旅をしてきた気分になれました。


松之山温泉、へぎ蕎麦、イルミネーション、日帰り温泉、そして大雪・・・

これが、今年のボクらのクリスマスプレゼントでした。