雨を切り裂く赤い弾丸 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日の3連休の初日、10/6(土)には、ブログの友だちぶーさんとその次男坊ちゃんが
埼玉からアルビレックス新潟の応援に駆けつけてくれましたが、
それが浦和レッズの熱狂的なサポーターであるぶーさんの新潟に来た一番の目的ではありません。

それは次の日の10/7(日)に行なわれる「第30回 新潟シティマラソン」に出場されるからなんですよ。

試合後には新潟に住んでいるけど同じくレッズサポのブロ友わかちゃんとも合流。

で、再会を祝してカンパ~~~イ♪
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これまでも3人(次男坊ちゃんも含めると4人だね)は何度も会っているのですが、
まったく性格も歳も応援するチームも違う3人がブログを通じて出会い、
こうして実際飲める仲になったなんて奇跡ですよねぇ。

で、今回のお店は昨年もお世話になった、アルビのサポが多く集まる居酒屋「くいしん坊」です。

当然、この日はアルビの試合後に集まったアルビサポも飲んでいて、
どちらかと言うと勝ち点1しか獲れなかったのでヤケ酒モード。
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それなのに、なんとレッズサポのわかちゃんはしっかりとお店のテレビの放送を
「浦和レッズ vs コンサドーレ札幌」の生中継にしてもらえるようお店の人と交渉していたんです!

まあ、今節のアルビの試合は昼間に終了したので別にいいのですが、
どちらかと言うと裏で行なわれている優勝争いの「ベガルタ仙台」と、
アルビの残留争いのライバル「ガンバ大阪」との戦いの方が興味ある人ばかりなんですよねぇ・・・

ぶーさんは当然次の日フルマラソンを走るのでお酒は控え気味ですが、
アルビサポから冗談交じりでブーイングが飛ぶ勝って当たり前のレッズ戦を見たり、
ナゼかこのお店で昨年も出会ったわかちゃんちを建てたという大工さんが今年もいて、
ぶーさんと腕相撲大会などをやったりとたいへん盛り上がりましたよ♪
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しかし、その楽しかった宴もこのレッズ戦の試合が終了するまででした・・・
なんと、来年からJ2の札幌が優勝争いをしているレッズを敵地で「2-1」とくだしてしまったんです。

お店の雰囲気は一気に気まずい空気になり、
そしてぶーさんも『もうホテルに帰らなきゃいけないタイミングだった』とは言ってましたが、
この時は不機嫌になってお店を飛び出したかに見えましたよ。

まさか、こんなエンディングになるとは思っていませんでしたが、
ボクも昨年、わかちゃんと遅くまで飲み過ぎて、
ぶーさんの応援に遅刻してしまったというミスをしてしまったので今回はこの辺でお開き。


で、いよいよ「第30回 新潟シティマラソン」の朝を迎えました!

今回ボクが応援するのは家の近所の海岸通りで、スタートから13㎞地点と復路の28㎞地点。

ぶーさんの計算だと、最初の通過は9時半頃だと言われましたが昨年と同じミスをしないように
朝6時頃から起きていて、さらに指定された時間より早めにスタンバイしていました。

お天気はスゴい雨・・・
これは応援する方も大変ですが、ランナーにとっても過酷なのではないでしょうか?
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そして9時27分頃、遠くから上が赤の下が青いパンツ、黒いタイツに蛍光オレンジのシューズ!

来ましたよ、ぶーさんです! やっぱりちょっと早めに来てよかったぁ♪

昨年はフルマラソン初出場だったし、あれから何度か走っているから、
もしかしたらもっと早く走れるのではないかなぁ?と思ったんですよ。

そして、ボクが声をかけたら元気よく笑顔で応えてくれましたよ。
あぁ、どうやら昨日の札幌の敗退の機嫌もなおっているみたいです.
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次は折り返し地点から戻ってくるまで1時間待ちです。

ボクらは雨宿り出来る小屋もあるハーフの折り返し地点まで移動しました。
ここでは新潟のまつりでお馴染みの樽の太鼓の「樽砧」の音がランナーたちを迎えていましたよ。

この景色もあんまり変化の無い長い長い直線で、きっとこの太鼓の音は励みになるでしょうね。
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ボクらが雨をしのいでいると、フルマラソンの折り返し地点手前で
次男坊ちゃんと応援しているわかちゃんから『だだいま目の前を通過』のメールが届きました。

そして小屋の窓からフルマラソンのピンクのゼッケンが見えてきた頃、
ちょっと早めに沿道に戻ってみたのですが、女性も数人通過していったので、
今度は復路を遅刻してしまったかと不安になってしまいましたよ。

でも女性でも早い人はあのぶーさんよりも早いんですねぇ。
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そして約1時間後ぶーさんはまだまだ元気な笑顔でボクらに手を振りながらやってきましたよ。

ボクは赤いレッズのユニフォーム着て、レッズとアルビの小旗を振る息子を抱っこしながら並走しました。
その後を相方も赤いマフラータオルを広げながら走っていたそうです。

ボクは昨夜の敗北を思い出してしまうんじゃないかな、
と思いつつも「浦和レッズ! 浦和レッズ!」と声援をおくりましたよ。

赤い弾丸は一瞬にして日本海に沿った長い長い道の向こうに消えていきました・・・
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応援って言ってもマラソンの応援って、一瞬の出来事。
せっかくなので車で先回りして、ゴールの「新潟市陸上競技場」でぶーさんを出迎えよう!

今年の「新潟シティマラソン」は30回目を記念して特別ゲストに
あのシドニーオリンピック女子マラソンの金メダリストQちゃんこと「高橋尚子」が来ているんです。

もしかしたらQちゃんにも出会えるかもという淡い期待を抱いて、ボクと息子だけ市陸に到着。
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スタートから3時間も経っていないのに、続々とフルマラソンの人がゴールしてきますよ。

しかし、またもやスゴい豪雨!

わかちゃんも次男坊ちゃんと先に市陸入りしていましたが、この雨に車から出られず。

ボクらもトラックの見えない場所で雨宿りをしていましたが、
思いきってランナーが帰ってくる入り口に行ったら、見えてきましたよ! 赤い弾丸が!
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昨年、ゴールした時にぶーさんは満身創痍でしたが、今年はボクが「がんばれ!ラストぉ!」と声をおくると
左手を高々と上げ笑顔で市陸のトラックをまわりはじめました。

昨年は初めてのフルって事で完走することも心配しましたが、今年はなんとたのもしい姿。

これまでフルマラソンのぶーさんの自己最高記録は昨年新潟で叩きだしたぶ「3時間16分53秒」でした。

こうなったら、あとは記録をのばしてほしい。
これまで参加するだけでもスゴいと思っていたぶーさんに、初めて記録を期待してしまいました。
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そして、ゴールシーンを撮っていたテレビカメラにアピールするほど余力を残してのゴール!

なんとタイムは自己最高記録の「3時間11分9秒」、総合順位は2558人中175位でした!

昨年よりも5分も短縮! ヤッタァーっ! スゲェ、ぶーさん!

なんだか昨日のアルビの試合でよろこべなかった分、まるでぶーさんのサポーターの様に、
そしてここ新潟の地で結果を出せた事にファンとしてよろこんじゃいましたよ。

ゴール後のぶーさんにすぐにでもこの興奮でいろいろと労いの言葉をかけたくてしょうがなかったのですが、
かなりお疲れだと思うので一言だけ声をかけてしばらくは遠くから様子を見ていました。
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そして、その後は再びわかちゃんたちと合流して完走祝いとしてのカンパ~~イです♪

この悪天候の中記録を出すなんて・・・と思っていましたが、
この暑くもなく、風も無い天候は昨年よりも走りやすかったとの事でした。

それに昨年は後半足をツってしまったので、今年はツらないように気をつけたので
記録更新ができたそうですよ。

でも、記録もスゴいけど、やっぱりフルを走りぬくなんて並の精神力じゃないですよねぇ。

完走した後のビールとこの美味しいお寿司もひとしおなのではないでしょうか?
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息子もぶーさんのその姿を見て感じるところがあったのか?
普段少食なのに、息子専用ににぎってくれたお稲荷と玉子をおかわりもするほどたくさん食べてくれましたよ。

せっかく3連休だったからもう少しぶーさんにはのんびりと新潟で過ごして欲しかったけど、
残念ながら次の日はお仕事で帰らなければならないとの事。

自然のシャワーだけしか浴びず、靴もランニングシューズのまま。
ワイルドぶーさんですねぇ。

今度新潟に来るときはゆっくりと温泉などにも浸かって、新潟観光もしていってくださいね。
万が一アルビが来年J1でなくても新潟に遊びに来てくださいよ。
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新潟駅にお送りする前ににぎわい市場「ピアBandai」でお土産と
帰りの新幹線で飲むお酒&おツマミのからあげをゲットしていました。

予定していた新幹線を1本遅らし、みんなでアイスクリームを食べたのが唯一ゆっくりと出来た時間かな。

そうそう、お土産と言えばぶーさんには埼玉県民なら「風が語りかけます・・・」につづく言葉を誰もが言える
旨い、旨すぎる「十万石饅頭」と長瀞で買ってきたという「赤ワイン」をいただいちゃいました。
ごちそうさまで~す♪

ボクは何にも用意していなかったので、アルビのレプユニをあげました・・・
って、レッズサポなのにそんなのいらないでしょ?
と思ったけど新潟の思い出になるってもらってくれましたよ。
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新潟駅のホームではこの2日間、遊んでくれた次男坊ちゃんに別れを惜しんでなのか?
息子はいきなり泣いてしまいました。

そんな息子の姿を見て、ぶーさんは息子が大きくなって一緒に
「新潟シティマラソン」を走る事を1つの目標にして走り続けると言ってくれましたよ。

次男坊ちゃん、ぶーさん、息子と遊んでくれてありがとうございました。

もしかしたら息子は大好きな新幹線に自分は乗れないとわかったから泣いたような気もしましたが、
ここは別れが寂しくて泣いたって事にしておきましょう。
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最後は笑顔で新幹線を見送る事が出来た息子はいつまでも、埼玉から来た赤い弾丸に手を振っていました。
ぶーさん、今年もまた熱い感動をありがとうございました♪

このぶーさんの走りに感化され、来年こそは10kmに出走しちゃいますよ・・・わかちゃんが。