大地は生きている | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

秋のシルバーウィーク、後半の連休を利用して9/21(水)~24(土)で、
「北海道」3泊4日の家族旅行に行ってきましたぁ♪

2日間は台風15号の悪天候の中を過ごしてきましたが、ようやく過ぎ去ってお天気も回復してきましたよ。

3日目を迎えたボクらは富良野「旭山動物園」に引き続き、
この旅の第3のメイン場所「登別温泉」を目指し南下しました。

途中、ランチで「支笏湖」の新グルメを味わって、
今度は国道276号~453号へと西方面に進路をとりました。

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北海道ならではの真っ直ぐで気持ちいい道が続きますが、「支笏湖」に向かう千歳空港からの県道を走っていると、
対向車がボクに向けてパッシングをしてきたんです。

これはもしかして・・・と、速度を落としたら、
案の定、警察が「ネズミ捕り」をやってましたよ。

こんな楽しい旅行中に、デジカメも壊れたうえ、スピード違反で捕った日には、
北海道がイヤな思い出になってしまいますもんね。

以前、秋田旅行した時に捕まってブルーになったことを今でも忘れていませんよ。

ニコニコ安全運転で向かった地はここ「洞爺湖」。

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って、また湖です・・・

しかも「洞爺湖」と同じ、火山の活動によってできた大きな凹地に水が溜まった「カルデラ湖」。

まあこの辺りは火山活動も活発だったってことで、
気分的にも「登別温泉」が近付いている感じはしますね。

真ん中には「中島」という小さな島がある珍しい形をしているのですが、
ここには外からエゾジカが持ち込まれたことも有名ですよねぇ。

昔、人も住んでいたそうですが、今は定住していないそうです。

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「洞爺湖」と言えば、当然思い出すのが「銀魂」ですよねぇ~

え? 知らない?

いや、あの「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気マンガ「銀魂」の主人公
「坂田銀時」の持つ木刀には「洞爺湖」の文字が刻まれているじゃないですかぁ!?

って、マンガばっかり読んでいてスミマセン・・・

でも、その影響で「洞爺湖」と刻まれた木刀がお土産として人気なんだそうですよ。

「ボクもそれを買おうかなぁ~♪」って言ったら、『何に使うの?』って言われたのでやめました・・・

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あとは「洞爺湖」と言えば2008年の第34回主要国首脳会議、「北海道洞爺湖サミット」で注目を浴びましたね。

それが行なわれた「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」も高台にあるので良く見えました。



そんな「洞爺湖」を眺めていると、背中側にはスゴい風景がボクらを見おろしていましたよ。

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今でもモクモクと噴気を上げる「昭和新山」です!

1943年(昭和18年)~1945年(昭和20年)の2年間の有珠山の噴火により
広がっていた麦畑の平地に突如現れた火山なんです。

このレンガ色の山の頂上に溶岩塔が突き出た形状は、「ベロニーテ型火山」と呼ばれて、
世界でも2つしか例のない珍しいものだそうですよ。

さらに、ここは当時地元の郵便局長だった「三松正夫」という人の私有地で、
私有地内にある火山というのも世界では珍しいそうです。

珍しいづくしですね。

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当時、太平洋戦争中だったために世間の動揺を抑えるため、
噴火の事実は伏せられ公的な観測すら行うことができなかった中、
その「三松正夫」って人がこの噴火は人類にとって貴重な物になると、
自らその成長の詳細な観察記録を作成したそうです。

また、貴重な火山の保護と、家と農場を失った住民の生活の支援のために、
民家から山になってしまった土地の買い取ったのだそうですよ。

なので今でもここは「三松家」の土地なんです。


それにしても、たった2年間でこんな標高400m以上の山を出現させてしまうなんて、
大地の大きな力を感じますよねぇ。

今では温度の低下と浸食で、ちょっとずつ小さくなっているそうですが。



さて、火山の影響で出来た2つの「カルデラ湖」や「ベロニーテ型火山」に寄り道した後には
その自然の恩恵を受けに行きましょう♪

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道央道の「登別東IC」を降りると出迎えてくれたのは高さ18mもある巨大な赤オニ。

怖い顔して『Welcome!』とおちゃめに「登別温泉」の方向を指さしていますよ。

さ~て、ようやく待望の「登別温泉」到着しましたよぉ♪

「登別温泉」って、温泉に興味無い人でも聞いたことはありますよねぇ。
よく入浴剤でも出てますし。

ちなみにツムラのバスクリンで「登別カルルス」という商品もあったのですが、
それはここのお湯のことを指している訳ではなく、
ここからさらに先に行った別の温泉郷「カルルス温泉」からとった名称だということを初めて知りました。


ん~、これぞ温泉の匂い♪ いい硫黄の香りです。

ここ「登別温泉」は2001年に「かおり風景100選」にも選らばれたんだそうですよ。
ちなみに「富良野のラベンダー」も選ばれています。

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「登別温泉」が全国的に有名になったのは日露戦争の傷病兵の保養地に指定されてからで、
自然湧出量1日1万t、源泉温度45℃~90℃の高温、そしてなんといって9種類ものバラエティ豊かな泉質が魅力です。

その9種類とは・・・

1.まずは日本で一番多い『食塩泉』。
 保温効果が高くてポカポカと湯冷めしないあたたまる泉質です。

2.乳白濁で、温泉の香りのもとはこれ『硫黄泉』。
 血管を拡張させる働きがあるため、慢性気管支炎や動脈硬化症に効くそうです。

3.「美人の湯」と言えば『重曹泉』。
 皮膚の角質層を軟らかくし、分泌物を乳化する作用があるんです。

4.殺菌作用が強く湿疹などに良いい『酸性泉』。
 でも皮膚の弱い人は入浴後に洗い流した方がいいですね。

5.草津温泉でも有名な『明礬泉』。
 皮膚や粘膜を引き締め、皮膚疾患や粘膜の炎症、水虫、じんま疹などにいいそうです。

6.金属のアクセサリーは絶対はずしてください『緑礬泉』。
 強酸性で、良く温まり、貧血症や慢性湿疹などに効くらしい。

7.硫酸塩泉のひとつ『石膏泉』。
 鎮静効果があって切り傷、やけど、打ち身などの痛みの緩和に。

8.これも硫酸塩泉のひとつ『芒硝泉』。
 高血圧症や外傷、動脈硬化症状などにいい。

9.赤褐色にタオルも染まり金属の味がする『鉄泉』。
 良く温まり、貧血症や慢性湿疹などに効果があるそうです。

スゴいですねぇ~♪ まさに大自然の恩恵です。
これは世界的にも珍しく「温泉のデパート」と呼ばれるほどなんですよぉ。

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温泉街の中心地にはその温泉が勢いよく噴出す「間欠泉」のある公園があります。

グルグツグツプシューーーッ! 昔、風呂を沸かし過ぎてしまった時に聞こえたような
おぞましい迫力のある音が湯気と共に約3時間位の間隔で噴き出してきます。

ボクらはラッキーな事に、静かな時と両方出会うことが出来ました。

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その「間欠泉」の横には、その音とは似つかわしくないカワイイ小オニの石像がありましたよ。

ここ「登別温泉」はやたら「オニ」を推しているんですよねぇ。


いたるところにオニ、鬼、おに、・・・渡る世間は鬼ばかりですよ、母さん。

それはやっぱり、「登別温泉」の観光地の1つ「地獄谷」からきているんでしょう。

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その「地獄谷」の入り口には、2.2mの青オニが鎮座、3.5mの赤オニが立っていて、
恐ろしい顔なのに、写真撮影のために結構並んでました。

まだ、息子はこれが怖いという感情は無いみたいなので、
安心して家族3人+オニの記念写真を撮れましたよ。

でも、そこには祠もあって江戸時代から伝わるという「念仏鬼像」が安置されているので、
単なるコンクリート製の観光用のモニュメントでもないみたいです。

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「地獄谷」の入り口は温泉街から歩いてすぐ。

この日から3連休の初日になったということで、たくさんの浴衣姿の人が歩いていましたよ。

「地獄谷」とは1万年前に笠山と呼ばれる山が爆発してできた爆裂火口跡で、
登別温泉最大の源泉エリアでもあり、450mのエリアに15ほどの源泉の穴が密集していて
毎分約3,000lもの温泉が湧き出ているんだそうです。

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地の底から立ち上がる熱湯や水蒸気、火山ガスが激しく噴き出し、
あたり一帯は強烈な硫黄の匂いに包まれています。

この大きな噴気孔や湧出孔は「○○地獄』と呼ばれていて、
計15の地獄がうごめいているそうですよ。

ここでもやっぱり大地は生きていることを感じますね。
まさに「地獄」さながらの迫力!

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って、まだ本物の地獄は見たこと無いですけどね。

この「地獄」から湧き出た温泉が各旅館やホテルに送られて
それに入ると「極楽」になるっていうんだから不思議ですよねぇ。

さて、この奇怪な光景を一周10分ぐらいで散策できる観光用の歩道もあるのですが、
もう夕方になってきたのでせっかくの「登別温泉」。

ホテルに行って「極楽」も楽しみましょう♪




・・・つづく。


どうでもいい話だけど、「じごく」って、「ぢごく」って書くのがホントだと思いません?