「越後番屋酒場」で夜の会 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

8/27(土)、ボクのやっている競馬サークル「馬の会」が「新潟競馬場」に集合し、
今年も残り少ない夏競馬を満喫しましたが、その後はもちろん「夜の部」がありますよ♪

東京から遊びに来た友人2人「師匠」&「がお君」と一度家まで車を置きに帰って、
新潟駅前の居酒屋まで電車でGO!です。

昨年は飲み会の後に大失態を犯してしまいましたが、
今年はハメをハズし過ぎずほどほどにして飲まないとね。

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この日の会場は新潟駅前万代口、弁天通り入り口の新潟東急インの下にある
昔は「村さ来」だったところに出来た『越後番屋酒場』というお店です。

三角ダルマが置いてあって、このインパクトある外観に前から気になっていたんですよねぇ。

だって『ここに新潟がある。』って大きく書いてありますもん。

これは県外から来た人の気持ちがわかる新潟県民のボクがチェックしないといけませんねぇ。


意外に新潟っぽいものが飲み食いできる居酒屋さんって、そんなに多くないのでこういったお店は
今回みたいに県外から来る人がいる時にピッタリなんじゃないでしょうかねぇ。

「のっぺ」って書いた下の赤い暖簾の所にある、小さくてわかりづらい木戸の入り口をくぐると、
いきなり目に飛び込んできたのは、ドデカい酒樽の個室。

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いきなり度肝を抜かれる演出でこれは期待ができますね。

まあ、この個室はここ1つだけみたいで、ここにいるお客さんは
ボクみたいな人に写真を向けられる事は間違いないですけどね。


またやはり「番屋」というだけあって、干物がほしてあったり、
南番海老(甘エビ)が氷の上で冷やされてたりと、日本海の漁師町を想像できそうな空間が広がっています。

カウンターもなかなかいい味出していますねぇ。


ボクらは9人なので、貸し切りではなく大部屋に行きます。

左右に2~4人用の個室がある薄暗い廊下を奥に行くと、団体用の部屋がありました。

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古民家みたいなつくりの大部屋に薄暗い行燈、席につくと「茶香」を焚いてくれました。

この薄暗くて落ち着いた雰囲気は、カメラ泣かせだし眠たくなりそうですが、
田舎のお婆ちゃんの家にきたみたいに懐かしい気分にさせてくれますね。


そして「おしぼり」を持ってきてくれたのですが、店員さんに、
『「あっちぇ」のと「ひゃっけぇ」のどちらがいいですか?』と聞かれました。

「おしぼり」が選べるシステムはなかなかうれしいですが、
新潟弁で聞いてくれるこのこだわり様がさらにうれしいですねぇ♪

「あっちぇ」(熱い)、「ひゃっけぇ」(冷たい)ってぐらいの方言、
県外の人でもなんとなくわかりますよね?



ところで机の上に置いてあったこれ、何だと思います?

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最初まったくナニモノだかさっぱりわからなかったのですが、どうやら灰皿みたいです。

囲炉裏の炭の様なものが入った器に灰を落として、筒に吸殻を入れるといったものです。

トイレにも「茶香」が焚いてあったし、いろんな細かい演出がされていて、こだわりは感じますねぇ♪



実は今回ちょっとネットで調べてみたら、このお店はメニューには
「栃尾名物あぶらあげ」「佐渡のいか料理」「ノドクロ料理」「村上の鮭料理」
「越乃黄金豚料理」「村上牛のコロッケ、ハンバーグ」「魚沼産コシヒカリの釜めし」などなど・・・

さらには新潟のB級グルンメ「イタリアン」や「へぎそば」まで、
新潟の各地各様ありとあらゆる名物が味わえるんだそうですよ。

ただ、ボクもなにがあるかよくわからなかったのでコース料理を予約しちゃいましたけどね。

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コースのまず最初に出てきたのは、新潟などではお正月に食べる定番の煮物「のっぺ」です。

まあ、新潟の家庭の味なのですが、ボクと東京から来た2人以外の6人はみんな新潟出身なんですよ。

これが今思うと痛いところだったかなぁ? 


みんなそれぞれ新潟各地で育ったもんだから『自分のウチより味が濃い』とか
『カマボコが入ってないと実家では「のっぺ」とは呼ばないんだ』とか言って盛り上がってましたね。

最初は・・・

また、店員の人が『いらっしゃいまし~』とか方言っぽいものを使ったりするのですが、
これも『自分のところではそんな言葉使わない』とか、一部で物議を醸し出したりしていました。

まあまあ、新潟は縦に長いですから、一概に「新潟弁」ってくくれるもの無いのでしょうが無いですよ。

たしかにご指摘の通り、この店員さん達が普段しゃべっているネイティブな言葉じゃなくて、
演出用のセリフだっていうのは県外の人でも見え見えですけどね・・・

まあ、そうやって県内の人は『ああじゃない、こうじゃない』って言って楽しむのもいいじゃないですかぁ。

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それ以上言うと「イチャモン」になっちゃいますよぉ。

この「越後雪豚のベーコン」にだって、『朝飯じゃねぇ~んだから!』ってツッ込んでましたし、

お口直しとして出た「もずく酢」にだって『もずくは沖縄でしょ!』って、
佐渡だって採れるのに一言物申していました。


また魚のお鍋が出たんですが、そこに上越名物の唐辛子を雪にさらしてつくった辛味調味料、
「かんずり」を最後に鍋に入れた時も、『「かんずり」って鍋に入れないで着けて食べるんじゃないの?
だいいち「かんずり」なんて普段食べねぇ~し』と、
もうここまで来ると文句ばっかり言ってる状態になっちゃいましたよぉ。


まあ、お酒も入ってきてるし、特に激しいのは若干1名なんですけどね。


たしかに『ここに新潟がある。』って言っちゃってるけど、
普段ボクらが触れあっているリアルな生活では無いですよ。

でもそれじゃあ、普通の居酒屋と変わらないから、多少はオーバーにやらないとね。

それで幹事としては東京からきてくれた「師匠」と「がお君」がよろこんでくれればいいかなぁ・・・と。

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100種類ほど用意されている地酒だって飲み放題コースでもそれなりの銘柄がそろっているし、
この様な「自家製珈琲焼酎」なんていう新潟にこだわる以外のお酒もちゃんと出しているし、
充分な気がするけどなぁ。

それに、料理の味はそこそこ美味しいく、その新潟のプライドが高い若干1名も
「村上産焼き鮭」を、『旨い♪ 旨い♪』って食べてたしね。


ホントはボクはもっとクドい演出を期待していたんですよ。

ネットで調べたところによると、「南蛮海老の量り売り」っていうのが席にやってきて、
グラム単位で注文でき、しかも食べ方も、生か唐揚げかをその場で選べたり、

粟島名物「わっぱ煮」を注文するとちゃんと焼けた石を入れるそうです。

また、「枝豆」をたのむとその場で小鍋で軽く茹で、塩をかけるとか、
牡蠣をスコップに乗せてその場で焼くものをあるって話でした。

残念ながらコース料理にしちゃったから、そういうの無かったみたいです。

ただ、こんな演出がありましたよ。

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「佐渡おけさ」。

狭い廊下で踊っているので、本場佐渡での「佐渡おけさ」に比べると
そんなに大きな動きは出来ないみたいですが、
やっぱり県外の方はこういうのうれしいんじゃないですかねぇ?


まあ、幹事の立場からするとそれ以外の部分で気になったのが、
せっかく県外の人向けなら、料理の説明や食べ方の説明が欲しかった、というのと

3,000円の料理と1,500円の飲み放題コースだったので
皆から4,500円を徴収したのに、さらに消費税が別にかかったのは面倒だと思ったぐらいかなぁ。

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最後、お店を出る時には『皆さまの帰路の安全を願って』と一人ひとりに
背後から「火打ち石」を打ってくれます。

たしかに、こんなの普段の新潟の風景にありませんよ。
時代劇すら最近目にしない文化ですよねぇ。

これはこれでボクはエンターテイメント性があっていいと思うんですけどねぇ・・・

どうやらプライドの新潟県民の方にはこのリアルで無い新潟を表す、
演出過多なところが鼻につくようでしたよ。

看板も『ここに新潟っぽいのがある。』にしたらいいのかな?


ここのお店、県外の人に本物の新潟を感じ取ってもらおうとする場合と、
プライドの高い新潟県民と来るのはオススメできませんが、
アミューズメントと考えればなかなか楽しいお店でしたよ。

今度はコースにせず、県外の人と来てみようっと。


ごちそうさまでしたぁ~♪

「越後番屋酒場」

新潟市中央区弁天1-2-4
電話:025-245-0011
営業時間:17時~24時

あ、ちなみに今年は電車に座らず、ボクと東京組の3人とも立って帰ったので
無事寝過ごさずに家に帰れましたよ。

ただ、新潟に強い誇りを持っている↓この方の最後の姿はこうなっていたので、
その後はわかりませんが・・・

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