何度も行こうよ佐渡島 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

ちょっと間があいてしまいましたが、先日の「海の日」を含む7/17(日)18(月)に家族3人1泊で行ってきた、
いつも眺めているけどなかなか訪れる事のなかった島「佐渡」の旅もいよいよ最終回で~す。

最後の観光地、トキの森公園「トキ資料展示館」で朱鷺に会ってきて、
後はお土産買ってごはん食べてカーフェリーで帰るだけ。

・・・ってことなので、わざわざ記事にするまでも無いのかもしれませんが、
ちょっと最後にいくつもの「あれれれ?」って思った事があったんです。




「トキ資料展示館」を出たのは17時過ぎ。

カーフェリーが19時半に出港するので、その1時間前までに「両津港」に行けばいいってことで、
通りがかりの道で見つけた大きな物産館に行ってみることにしました。

が、「あれ?」その物産館はもう閉店。

え? 17時には閉店だったのかなぁ?
まあ、観光客相手のところなのでそんなもんか・・・

そう思っていましたが、たぶんボクと同じように最終のフェリーで帰るんだろうなぁ
という様な県外ナンバーの車がどんどん駐車場に入ってきては引き返していきましたよ。

今日は3連休の最終日・・・

せっかくかき入れ時なのにもったいないねぇ。


ボクらはとりあえず隣にあった地元の人の買い物でスーパーに入ってみました。

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おお! なんと佐渡のダイバーに大人気の「コブダイ」が食用として売ってるんですね。

こりゃ、ビックリ! さすが佐渡。

まあ、スーパーにもたくさん佐渡の恵みが売っていましたが、
佐渡汽船「両津港ターミナル」にもお土産売り場も食堂もあったし、
少し早いけど「両津港」に行っちゃおうか。


17時半頃、車を乗船手続きして車に戻らなきゃいけない16時50分まで
「両津港ターミナル」でゆっくりお土産買ってごはん食べて出港までゆっくりと過ごそう。

ボクらの旅にしては珍しくなんとも余裕のあるスケジュールです。

ドタバタで船に乗り遅れる事を予想していた人も、今回ばかりはご期待にお応えできそうもありません。

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で、ターミナルのお土産売り場に行ってみると・・・「あれれ?」

何だかすでにレジを閉める音が響いていたり、お店を片づけはじめて閉店しようとしている様子。

ジェットフォイルの最終便が17時35分で、それが行ったからもう閉めちゃうってこと?

まだ、カーフェリーの最終便があるじゃない。

どうやら、ここも観光客が最後に立ち寄る場所だと言うのに儲けようと欲が無いようです。

とりあえず、まだ開いているところに行って、ちょこっとだけお土産を買いましたが、
なんだか閉めようとしているところでゆっくり買い物なんてできませんよ。



じゃあ、あと残り1時間ありますし、夕飯でも食べますか。

ここには「海鮮横丁」という佐渡の海の幸が堪能できる食堂があるはず・・・

って、これまた「あれれれ?」

もうすでに閉店!

どうやらここは平日は14時、土・日は15時に閉まってしまうんだそうです。


まあ、調べなかったボクも悪いですが、てっきり「両津港ターミナル」ではお土産も買えて、
食事も出来るだろうと思っていましたよ。

あれだけ、佐渡への観光誘致をやっているのに、この佐渡の玄関口がこれでいいのでしょうかねぇ?



もう、18時過ぎで車に戻るまで1時間も無いけれど、新潟港に到着するのは22時になっちゃうので
ボクらもなんでもいいからどこかで食べなきゃ。

結局、ボクらみたいに路頭に迷う人ばかりでみんな「両津港ターミナル」を出てフラフラと
食べる場所を探している人がいっぱいいました。

真正面に目に入ったお店は「あれれれれ?」、なぜか「どさん娘ラーメン」。

って、他の観光客は入っていってますが、ここに来て最後は「北海道ラーメン」っていうのもなぁ?

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遠くに探しに行っている時間もないけど、その並びにある「湖月食堂」のディスプレイに惹かれてしまいました。

なんと、そこにはこのお店の後ろにある「加茂湖」の名産、牡蠣のフライの定食があったんです。

おお! 佐渡の旅、最後を締めくくる味にふさわしいじゃないですかぁ!?

ボクらは選ぶ余裕もないけど、期待に胸を膨らませて昭和の趣のある「湖月食堂」って所に入りました。


すると「あれれれれれ?」なんだか、『いらっしゃいませ~』って声も聞こえず
お店にいるお客さんの様子もおかしいですよ。

ボクらがどうしていいかわからずお店の入り口で立っていると、
入り口のそばで食べているお客さんが『今、「いかだんご定食」しか出来ないんだって』と教えてくれました。

え? あぁ・・・加茂湖名物「牡蠣」じゃなくて残念だけど、佐渡の烏賊も名物ですもんね。
いいですよ、いいですよ♪


さらにお客さん、『それで、今お店はお婆ちゃん1人でやってるみたいなのよ・・・』

「あれれれれれれ?」 こんなにフェリーで帰るお客さんが流れてきて混んでいるのに、
あの奥でなにやらブツブツ言いながら調理している80歳ぐらいのお婆ちゃんが一人でやってるの?

フェリーの時間に間に合うかなぁ?


するとお婆ちゃんが、『今日は漁師がお休みで、全然食材がないのよ。「いかだんご定食」しか出来ないよ』って半分愚痴みたいに言っています。

もう、ボクらに選択肢なんてないので「それを2つください」って言ったら、
お婆ちゃん『じゃあ、これ水だから、注いで持っていって』ってセルフサービスですよ。

「あれれれれれれれ?」しかも、学食のように出来上がったものをお客さん自らテーブルに運び、
食べ終わったお客さんも食器を厨房まで運んでいますよぉ。

だけどお婆さん、会計だけはしっかりと覚えていますけどね。

間に合うかなぁ? 間に合うかなぁ? と、ドキドキしながら待つ事20分。

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やっと「いかだんご定食」(1,000円)が出てきましたぁ♪
っていうか自分で運んできたんですけどね。

車に戻るまでの残り時間はあとわずか15分。

ボクと相方は急いで10分でかき込みましたよ。

その間もお客さんは入ってきて『今日は漁師がお休みで・・・』とずっと言ってましたけどね。


「いかだんご」は烏賊の卵をすり身にして天ぷらにしたという珍しいもんなんです。
ゆっくり味わう間もなかったけど、最後まで佐渡の味をとこだわって食べられたので満足です。

このフェリーまでの時間が無くてバタバタなのはボクらの勝手な都合ですし、
このお店が一気に混んでしまったのはフェリー乗り場の食堂が早く閉まってみんなが困惑したせいです。

漁師がお休みなのはさらに重なった不運でしたが、この待遇の悪さは
このお婆ちゃんのせいではなくて、これだけ観光誘致をしているのにその受け入れ体制ができていない
佐渡全体の責任だとボクは思いました。


確かに佐渡の自然や食べ物、独特の文化は何事にも代えがたい素晴らしいものがありましたが、
上陸した時の最初の場所への第一印象、そして旅の最後を飾るこの場所が
こんな感じでいいのでしょうかねぇ?

今回はちょっと辛口ですが、同じ新潟県としてガンバってもらいたいと言う思いですよ。



さあ、なんとか間に合う時間に食べ終わってお店を出ようとすると、最後にそのお婆さんが、
『あ、お兄ちゃん、その入り口のテレビ、見ないから消していって』だってさ・・・

ズコッ・・・最後まで働かされちゃいましたよ。

まあ、これも地元の人と触れあえたいい思い出です。

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ここから先はとんとん拍子、さすがにこれからトラブルがあったら凹みますよ。

乗り込む船は行きとは違う「おけさ丸」。

こちらは「おおさど丸」よりも新しくてキレイでとっても豪華な感じがします。

全部で6階建ての構造で、車は1、2階部分に集積。

一気に駐車場から3階まで上がれるエスカレーターもあって快適です♪

いきなり迎えてくれた最上階までの吹き抜けはゴージャス感が増しますねぇ。

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3階には息子もハイハイできる、だだっ広くて一番安い2等船室があります。
でも、この時間帯だからなのか、行きよりも寝ている人が多いので迷惑かけないようにしなきゃね。

結局息子は食事ができる状況じゃなかったので、ここで離乳食を食べることにしますが、
外が真っ暗になる前に、美しい佐渡の夕景を3人で眺めましたよ。

いろいろ思い出ができたけど、やっぱり佐渡のこの美しい自然が一番感動でした。

ありがとう佐渡、そしてまた息子が大きくなったら来るからね。

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佐渡と別れを告げて「両津港」を出港すると、ちょっとこの「おけさ丸」船内の探検です。

この2階には、タイミングがいいとたまに郷土芸能を上演していたりする
イベントプラザっていうステージがあったり、

ファミコンも出来るゲームセンターがあったり、売店も結構お土産が充実していたので
ここでありがたく買い事ができましたよ。

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そして、最後の最後でまた「あれれれれれれれれ?」

ボクらは船内レストランを見てショックを受けました!

「船内だから、たいしもんも無いしどうせ高かったりするだろうなぁ・・・」
と思って覗いてみたら、なんと! しっかりと佐渡の名物が揃っていてしかも普通のお値段じゃないですかぁ!

なんだよぉ~、こんなに充実してるならあんなに急いで食べないで、
2時間半もある航海でゆっくりと味わって食べれば良かったよ~~~!

ちょっと後悔しちゃいましたよ・・・船旅なだけに。

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気付くと真っ暗闇だった船外に見なれた新潟市街の夜景が灯りはじめました。

ボクはいつの間にか船内で寝てしまい、息子がボクの顔をいじりながら
ケラケラ笑っている声をなんとなく夢の中で聞いてましたよ。

帰ってきましたよ、ボクらの住む街新潟市へ!

これで家族3人での1泊の佐渡旅行、無事全行程を終える事ができました。

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いつも海の向こうに見ている島「佐渡島」。

いざ行ってみるといろんな表情を見せてくれました。

佐渡は昔から『佐渡に行かぬ馬鹿、二度いく馬鹿』と言われていますが、
行くたびにドンドン進化している事を感じましたし、まだまだ知らない風景もありました。

それに道や観光施設など、これからもと島全体で協力し合って良くしてくべき伸びシロもありますし、
何度も行って佐渡馬鹿になってもいいかもしれませんね。



「佐渡旅行記」・・・おしまい。