榛名山の春を走りに | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

9ヶ月になる息子を連れて5/5の子どもの日の「初節句」は、
家族そろって初めての旅行に群馬県の「伊香保温泉」に行ってきましたぁ。

有名な「石段街」を堪能し、温泉宿「ホテル松本楼」では板前さんの作る「離乳食」で「初節句」のお祝い、

そして、「初節句」が「初絶句」になってしまった温泉デビューもして、
息子にとっては波乱万丈だった1日目を終えました。


2日目は実家の埼玉に向かう予定ですが、その前にちょっと「榛名山」の春を感じに出かけましょう♪

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「榛名湖」を目指して県道33号渋川松井田線の山道を登りましたが、
この道は知る人ぞ知る有名な峠道なのです。


「週刊ヤングマガジン」で現在も連載中の「頭文字D」というマンガの舞台として出てくる場所なのですが、
その主人公「藤原拓海」は家業の豆腐屋の手伝いで親の車、トヨタスプリンタートレノ「AE86」に乗り、
この峠の上にあるホテルまで毎朝の豆腐配達を命ぜられていたんです。

免許も持てない幼いころから、イヤイヤやっていた豆腐の配送で、
行きの上りは豆腐を崩さないようにデリケートに運転し、
豆腐を降ろした帰りは一刻も早く帰ろうと毎朝くり返すことで、

自分でも気付かないうちに天才的ドライビングテクニックがついてしまい、
その後「峠の走り屋」の世界に少しずつ入っていくといったお話なのです。


ちなみにマンガの中では「榛名」は「秋名」と名を変えて架空の場所とされていますが、
他の峠道や車などは実在し、当時20年も前の車である「AE86」の
中古車市場が高騰するほどの社会現象となったマンガなんですよ。

一時期ボクもハマったんですよねぇ~

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当時ここにはこのマンガの影響もあり、夜な夜なスキール音を響かせに多くの人が来ていたと思うのですが、
その影響もあり、結構ガードレールやアスファルトが痛んでいたり、
スピードを落とさせるためのウネリがつけられたり、という状態でした。

ボクの愛車が「シビック」だった頃、この場所に何度も来ては攻めたかどうかは、もう忘れてしまった記憶です。


架空の場所であるはずなのに、マンガで重要な場所である「5連続ヘアピン」や、
「スケートセンター前のストレート」、
主人公が早くコーナーを曲がるために使った技「溝落とし」でタイヤを落とした沿道の溝などなど・・・

ファンにはそのシーンがハッキリと思い浮かぶような景色がつづきます。


いやいや、もちろんそれはマンガの世界ですから、ボクは家族も乗っているし、
優良ドライバーなので法定速度を守って、豆腐を運ぶ以上にデリケートに運転していますよぉ♪

マンガでは下りでしたしね。
当然これらの写真も相方が撮っているものです。

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この峠を上り切ったところの「給水塔」がある場所は、またファンには有名なところで、
マンガの中ではダウンヒルのスタート地点。

「ここからドラマが始まったんだなぁ~」と、興奮しているのはボク一人でしたけどね・・・

ちなみに「頭文字D」の作者、しげの秀一は新潟の十日町市出身。

さらに、実写版の撮影は新潟県の「弥彦山スカイライン」で撮影されたんだよ。

とかいう、マメ知識を道中相方に話しながら走ってましたが、きっと興味は無いと思います。




ここからさらに先に行くとなんだか微かに音楽が聞こえてきましたよ!


♪ 静かな湖畔の森のかげから~ もう起きちゃいかがとカッコが鳴く~
  カッコ~ カッコ~ カッコカッコカッコ~


歌詞は無いんですが、これは「榛名湖メロディライン」という道から聞こえてくる音です。

道に細かく刻まれた溝がたさんあってそこをカーステレオを切って走ると、
タイヤのロードノイズがメロディーを奏でてくれるですねぇ。

そんなちょっとしたイベントを過ぎると目的地の「榛名湖畔」に到着しましたぁ。

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向こうに見えるのはシンボル的な存在の「榛名富士」。

そして、「榛名湖畔」名物の遊覧馬車「トテ馬車」が出迎えてくれましたよ。

大正時代に真鍮のラッパを「♪トテトテー」と鳴らしながら走っていたから「トテ馬車」っていうんですって。


あぁ、息子が初めて見る馬は競走馬じゃなかったね・・・

この「トテ馬車」は「榛名富士~榛名湖畔」往復約20分で大人1000円、小人800円だそうです。
また、湖畔周辺を歩く乗馬もやっていて、それはコースによって1000円~2000円で乗れます。



相方に「馬、乗ってみる?」って聞いたんだけど、『絶対イヤ!』と・・・

まあ、そう言うのわかってたんですけどね。

実は以前ここに来た時に相方、ここでの乗馬は体験済みだったのですが、
その時、馬を引っぱる人に『奥さん』って呼ばれたのを未だに根に持っているんです。

当時、未婚の20代だった相方。

女性を呼ぶ時には改めて気をつけようとボクも息子も思いました。

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そう言えば、息子の初めての旅行なのに、あんまり息子の写真無かったなぁ。

ここでは記念に三脚立てて家族3人で撮りましたよ。

セルフタイマーだから、息子がカメラを見ないんですよこれが・・・



ここ「榛名湖」はカルデラ湖で、冬はワカサギ釣りやスケートなどで有名ですね。

クリスマスシーズンには「榛名湖イルミネーションフェスタ」と題して、
イルミネーションや打ち上げ花火、レーザーショーなどで煌びやかなイベントもあるそうです。


また、夏には湖畔のキャンプ場が賑わい、バスフィッシングのメッカとまで言われています。

湖上には遊覧船がゆっくりと就航し、白鳥型のペダルボートや手漕ぎボートなども貸し出されていますよ。

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「頭文字D」でもここで拓海となつきがデートしていたなぁ・・・

なんて、もう「頭文字D」ネタはいいッスか?


ボートに乗ってのんびりしてみようかなぁ、とも思いましたが、
「榛名湖」では地元の人は泳がないって言われていて、
水中には背丈の高い水草が生い茂っているそうで、
これが足に絡みつくため「溺れたら絶対助からない」と噂があるんです。

息子が万が一落ちちゃったら、一緒にボクも溺れちゃいますもんね。

あぁ~、コワい、コワい。




馬にもボートにも乗らないなら、ここにはゴーカートもありますよ。

いやいや、ボクのドライビング心に火をつけちゃいけないでしょ・・・

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ということで、「榛名富士」のロープウェイに乗る事にしました。


実はボク、お恥ずかしい話この山が「榛名山」と呼ばれるものだと思ってたんですよ。

でもホントはこの「榛名富士」や周りの「掃部ヶ岳」「天目山」
「相馬岳」「二ッ岳」「烏帽子岳」「鬢櫛山」などなどの峰々や
「伊香保温泉街」を含んだ大きな山を「榛名山」と呼ぶんだって、この旅で初めて知りましたよ。

やっぱり旅は、人を一つ成長させるなぁ。


さて、このロープウェイは15人乗りの2両連結式ゴンドラを日本で初めて採用したというのが売りで、
なかなかレトロなデザインなくせに結構なスピードで、高低差300m、長さ527mの
「榛名富士山頂駅」まで2分50秒で一気に上ります。

ちょっとお天気が悪いですが、窓からは右下に「榛名湖」が見えました。

ちなみに左側には林しか見えないので下を見て右側に陣取るほうがオススメですよ。

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ロープウェイの営業時間は4月~10月、9時15分~16時55分。 11月~3月、9時15分~16時。

料金は、往復大人820円、小人 400円。 片道大人430円、小人 220円です。

登山道があるので、いいシーズンの時はハイキングする人も多いんでしょうね。



実は「榛名湖」を目指した1つの理由として、この辺りには「ツツジ」の名所でもあり、
群生地が多くあるんですよ。

「ツツジ」と言ったら春が見ごろですし、なんたって群馬県の花は「レンゲツツジ」ですから、
さぞかし素晴らしい「榛名山」の春が堪能できるだろうと、期待して来たのですが、

どうやらこの辺りの春はまだ先のようで、「ツツジ」どころか木々もまだ冬の感じでしたよ。



ロープウェイを降りると、そこには一面に関東平野が広がり、浅間山や赤城山ばかりでなく、
遠くには富士山や筑波山、それからなんと、東京スカイツリーまでが見える絶景・・・

らしいです。


この日は霧で360°真っ白の視界が広がっていましたよ。

ガビ~~~~~~~~~~~~~~ン!

かろうじて上から見る「榛名湖」の全景はロープウェイの鉄塔が邪魔してるし・・・。

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しょうがない、せっかく「榛名富士」に登ったんだから山頂まで行こう。

ってことで息子をおぶってさらに上を目指します。
まあ、5分程度なのでボクの体力ももつことでしょう。

なんだか木々も寒々しい感じですが、背中の揺れに息子のテンションは高まってますよ。


山頂には「榛名富士山神社」があります。

昔は自然石を御神体とした一宇の祠たったそうですが、今は「榛名神社」の末社となり、
小さいながらも立派な社殿が立っていますよ。


また、かつて日本地図を作成するのに経緯度測量で使われた「一等三角点」は神社の直ぐ横にあります。

全国に約1000点弱ある「一等三角点」のマニアの方には欠かせないスポットですね。

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「榛名富士山神社」はかつて「榛名富士」の山開きの日でもある例祭日には参拝者が列をなしてたそうですが、
例祭日はなんと前日の5/5でしたぁ!

ん~、惜しい!


ここは、縁結びや安産の神として信仰されていますが、ボクらもちゃんとお参りをしてきましたよ。

下りの峠道や、この旅の安全をね。


さ~て、群馬県の旅もあと少し、安全運転で峠道を下りましょう。



・・・つづく。



※車の運転は交通ルールを守り、安全運転を 心がけましょうね。