ニイハオ~♪
思い出を振り返り、再びあの時の感動に出会える記憶の旅「過去旅ログ」。
今回は「死ぬ前に1度、万里の長城が見てみたぁ~い!」という思いで
2005年4月29日(金)~5月3日(火)の4泊5日で行ってきた、
中国旅行「こだわりの万里の長城と北京5つの世界遺産」の旅となります。
2005年4月29日(金)~5月3日(火)の4泊5日で行ってきた、
中国旅行「こだわりの万里の長城と北京5つの世界遺産」の旅となります。
闇夜に昇る龍のごとくライトアップされた「万里の長城」は幻想的で、一気に心を奪われました。
しかし、限られた時間でもあったのでのんびりと長城を歩くこともせず、すぐに宿に帰ることとなり、
せっかく夢にまで見た「万里の長城」だったし、もう少しゆっくりしたかったなぁという思いと、
いきなり目的達成でこの旅の先細り感の不安がある、真っ暗で静かな夜を過ごしました・・・
せっかく夢にまで見た「万里の長城」だったし、もう少しゆっくりしたかったなぁという思いと、
いきなり目的達成でこの旅の先細り感の不安がある、真っ暗で静かな夜を過ごしました・・・
そして夜が明け、2日目の始まり・・・
ボクらは明るくなった外を見てビックリ! なんじゃこりゃぁ!!

なんと! 目の前には「万理の長城」が!!
昨日の夜見た長城とはまた違う、まさにあの三国志を思わせるような風景が広がっていました。
頭の中はあの映画「レッドクリフ」の音楽が流れてきますよ。
って、まだこの時は公開前でしたけどね・・・
って、まだこの時は公開前でしたけどね・・・
昨夜は真っ暗でなにも見えなかったのですが、こんなところで寝泊まりしていたとは思いもしませんでしたよ。
スゲェ、中国! こんなのが目の前にあるなんてぇ~
行程表には「居庸関長城自由散策」と書いてあって、これからバスで移動して行くのかなぁと思っていたんですが、
そのままここを散策するってことだったんですね。
そのままここを散策するってことだったんですね。

わぁ~これならもっと早く起きれば良かったよ!
さっそく、期待していた中華料理とはまったく違う朝食バイキングをかき込み、急いで外に出ました。
ここは北京市街の北西部にある「居庸関長城」というところで、昨夜見た「八達嶺長城」の手前に位置します。
ここも市街から近いため観光客でにぎわうらしく、まだ朝早いので閉まっていましたが、
露店がたくさん並んでいましたよ。
露店がたくさん並んでいましたよ。
人があんまりいない朝の長城を散策するっていいですね♪

普通、日本のツアーの多くは昨夜見た「八達嶺長城」だけを見に行って終えるそうなのですが、
今回はなんたって「こだわりの万里の長城」と題した旅ですもん、
あのライトアップは序章のようなもんですよ。
今回はなんたって「こだわりの万里の長城」と題した旅ですもん、
あのライトアップは序章のようなもんですよ。
昨日はのぼれませんでしたが、今日は思う存分集合時間まで
じっくりと歴史を感じながら歩かせてもらいますよ。
じっくりと歴史を感じながら歩かせてもらいますよ。
って言っても、かなりキレイに整備されていて、
こちらの方では日本と違って古いものをそのままに保存していくというよりも、
修復に修復を重ね、歴史を壊さないように残しつつも、
今という新しい歴史を積み重ねていくという考えが大きいそうで、
あんまり朽ちていく時の流れというのは感じられませんでしたよ。
こちらの方では日本と違って古いものをそのままに保存していくというよりも、
修復に修復を重ね、歴史を壊さないように残しつつも、
今という新しい歴史を積み重ねていくという考えが大きいそうで、
あんまり朽ちていく時の流れというのは感じられませんでしたよ。

「万理の長城」は長く1本でつながっているのばかりではなく、
ここ「居庸関長城」は四方を囲む尾根に沿って長城が造られていて、
ぐるりと周りを囲まれている環状になっているんです。
ここ「居庸関長城」は四方を囲む尾根に沿って長城が造られていて、
ぐるりと周りを囲まれている環状になっているんです。
そのためなかなか攻めづらく、難攻不落の九塞のひとつと数えられていて
あのチンギス・ハーン以外にこの長城を突破した者はいないそうですよ。
あのチンギス・ハーン以外にこの長城を突破した者はいないそうですよ。
城門には「天下第一関」と彫られています。
そして、周りを囲まれているということで屯兵所としても重要な役割を果たしていたそうで、
ボクらが宿泊した「居庸関長城古客桟」は、その中心の谷底にあたる部分にあったのです。
ボクらが宿泊した「居庸関長城古客桟」は、その中心の谷底にあたる部分にあったのです。
写真の四角い場所がその宿です。

この施設が当時から利用されていたかはわかりませんが、
この場所で多くの兵士たちが休息をとったことは間違いないでしょう。
この場所で多くの兵士たちが休息をとったことは間違いないでしょう。
昨夜はまったくそれを感じずに寝てしまいましたが、
なんて歴史のロマンが漂う素敵なところで一晩過ごしたんでしょうね。
なんて歴史のロマンが漂う素敵なところで一晩過ごしたんでしょうね。
さらにここは北京の景勝地として有名な「燕京八景」の一つでもありますので、
歴史にうといボクでもその景観には充分心を奪われました。
歴史にうといボクでもその景観には充分心を奪われました。
いやぁ~満足♪ 満足♪
最初からこんなライトアップの「八達嶺」、朝一番の「居庸関」という
2つの「万理の長城」を体験しちゃってもうお腹いっぱいって感じですよ。
2つの「万理の長城」を体験しちゃってもうお腹いっぱいって感じですよ。

これからバスで移動して次の目的地に向かうというのですが、
次に何が出てきても「満腹状態」で入らないかもしれませんよ。
次に何が出てきても「満腹状態」で入らないかもしれませんよ。
さて、北京から北東へ約130㎞バスで2時間ほど走った北京市と河北省との境目あたりでバスを降り、
昼食として中国の「田舎料理」を食べることになりましたが・・・
昼食として中国の「田舎料理」を食べることになりましたが・・・
キャア~~~! なにこれぇ!
相方がその円卓の料理を見て悲鳴をあげ、
出てきた料理にほとんど手をつけられない状態になってしまいました。
出てきた料理にほとんど手をつけられない状態になってしまいました。
それは、さっき「満腹状態」だから食べられなかったってことじゃないですよ。
それは心の満腹ですからねぇ。
それは心の満腹ですからねぇ。

その料理の丼から、相方を見つめていた者がいたんです。
それは、ニワトリの首・・・しかも大きなトサカ付き。
ん~・・・確かにグロいけど、そんなもん海外に来れば食文化も当然違うし、
日本だってタコやナマコとか食べちゃうんだもん。
日本だってタコやナマコとか食べちゃうんだもん。
ふだん鶏肉食べているんだし、ニワトリなら許容範囲じゃない?
と思ったのですが、相方が目が合ったと言って、もう食意喪失です・・・
写真を撮ろうとしたらそれも阻止されちゃいました。
だけど、相方がこの中国旅行で一番印象に残った料理もこれだったというのがちょっと悲しいですけどね。
そんな、テンションも下がり気味、観光に関してはもう満足状態で、次の目的地を目指しました・・・

ロープウェイに乗って行くのは「金山嶺長城」。
あぁ・・・また「万理の長城」ね。
さすがは「こだわりの万里の長城」の旅だけど、今のボクらの状態じゃ
もうちょっとやそっとじゃ感動しないッスよ。
もうちょっとやそっとじゃ感動しないッスよ。
しかも、歩いていると見るからに貧しい感じの幼い子どもたちが、
『Tシャツ買って』『シルク買って』『長城の写真買って』・・・
『Tシャツ買って』『シルク買って』『長城の写真買って』・・・
と、たどたどしい日本語で次から次へとボクらの周りに寄ってくるのです。
『1人買うと、たくさんの子どもたちが寄ってくるのであんまり買わないようにね』と
ガイドさんにアドバイスを受け、
ガイドさんにアドバイスを受け、
「不要!」(ブーヤオ)という中国語を連呼しながら歩きましたが、
なんだか朝に比べるとだいぶテンションが下がってしまいましたよ。
なんだか朝に比べるとだいぶテンションが下がってしまいましたよ。
しかし、ロープウェイを降りたボクらの目の前に現れたのは、
これまでの見てきたものを全て白紙にしてしまうほどの光景でした・・・
これまでの見てきたものを全て白紙にしてしまうほどの光景でした・・・

「ポルンガ!!」
まさにそこに現れたのは巨大な龍!
昨日のが神龍(シェンロン)なら、これはまさに「ポルンガ」!!
って、オラがなに言っているかわからねぇ、人もいますよね。
でも、もう言葉で例え様もない迫力、そしてこの奥行き。
いったいどこまで続いているの? 3D映像なんて本物の前では目じゃ無いッスよ。
ここ「金山嶺長城」は標高1000mもの険しい尾根に47.5kmにも渡って
500年ほど前にモンゴル軍の侵入防止のために造られたもので、
500年ほど前にモンゴル軍の侵入防止のために造られたもので、
それがこれまでの2ヶ所の長城とは違い、ほとんど修復されていない当時のまんま残っているのです。
そのため風化して崩れたり草が生えているような城壁が日本人好みでなかったり、
険しい勾配や安定しない床、落石などで歩きにくく危険な所があったり、
トイレや売店などの施設が充実していないということで、
険しい勾配や安定しない床、落石などで歩きにくく危険な所があったり、
トイレや売店などの施設が充実していないということで、
ここはよくヨーロッパの方の観光ツアーは訪れるそうなのですが、
あんまり日本のツアーはあまり来ないんだそうです。
あんまり日本のツアーはあまり来ないんだそうです。
でもさすが「こだわりの万里の長城」の旅ですね。
これまで何かが足りないと感じていた「時の流れ」がここ「金山嶺長城」にはありましたよ!

その重みを感じながらボクらは長城を歩いていきました。
はるか南に「司馬台長城」が臨め、「金山嶺」から「司馬台」までの道のりを利用した
「長城トレッキング」や「長城マラソン」といったイベントも毎年行われているそうですが、
ボクらはある程度行ったらまた戻ってこなければなりません。
「長城トレッキング」や「長城マラソン」といったイベントも毎年行われているそうですが、
ボクらはある程度行ったらまた戻ってこなければなりません。
帰りの体力も考えて先に進まないとですね。
長城には数100m間隔で、正方形のものや円形の見張台が建てられ、
休みながら行くのに丁度いい目標物となっています。
休みながら行くのに丁度いい目標物となっています。
それにしてもこの高く険しい尾根に石を運び城壁を建てる作業って、
この色んな便利な重機がある現代でも並大抵なことではないですよねぇ・・・
この色んな便利な重機がある現代でも並大抵なことではないですよねぇ・・・
それが全て人の手によって建てられたなんて、
目の前で本物を見れば見るほど信じられなくなりますよ。
目の前で本物を見れば見るほど信じられなくなりますよ。
実はボクはこの「金山嶺長城」が一番見たくてこのツアーを申し込んだんです。
そして、「八達嶺」や「居庸関」以上の光景が目の前に広がっていたのは間違いないです。
しかし、ボクがここの夢にまで見た「金山嶺」に実際に立って見て言った言葉を今でもはっきりと覚えています。
「感動が湧かない」

それは、目の前に広がる景色がまったくこの世のものに感じる事が出来ないのです。
まるで、夢の中か、絵の中にいるような・・・現実感がぜんぜん無さ過ぎる、
ホントに自分はその場にいるのかさえわからなくなる光景だったのです。
ホントに自分はその場にいるのかさえわからなくなる光景だったのです。
だってこれがホントに人が造ったもの? ホントにこの世に存在するもの?
考えれば考えるほど麻痺してしまい、何も感じられなくなってしまいました。
人は究極に感動すると「無」になってしまうのでしょうか?
この感覚は何なんでしょうか?
この「金山嶺長城」を見て感じた不思議な感覚は後にも先にもこれが最初で最後でした。
真っ白になったまま再びロープウェイで山を下り、バスに乗る前に地元の子どもに声をかけられ、
なんとなく「金山嶺長城」のパノラマ写真を買ってしまいました。
なんとなく「金山嶺長城」のパノラマ写真を買ってしまいました。
今、それを見てみると猛烈に感動するのですが、ナゼか現地では「無」になってしまったボクでした・・・。

いきなり3連発で目的の「万里の長城」を見てきましたが、
このツアーは「北京5つの世界遺産」の旅でもあります。
このツアーは「北京5つの世界遺産」の旅でもあります。
「万里の長城」で3つじゃないですよ。
さて、残り4つの「世界遺産」はどこに行くのかな?
つづきはまた気が向いたら更新しますね。
それでは、再見(サイチェン)♪