お義婆ちゃん、旅立ちの日 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

ボクが入院中の晴れ間がウソの様に昨日の新潟も真っ暗な空に真っ白な雪が舞いました。

新潟に桜吹雪が舞うのはまだ1ヵ月先。

日本気象協会が2/23に発表した桜の開花予想によると、新潟市は平年並みで4/9だそうです。

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そんな冬に逆戻りの先週末は1/11に95年の人生を全うした
お義婆ちゃんの四十九日の法要と納骨を行いました。

本当なら2/28が四十九日にあたるのですが、山形の叔母さんの都合で先送り。

他の親戚の人も『3月になればあたたかくなるし、いいかも』と・・・

本来なら命日より早めの日にやるほうがいいとされているのに。


ボクに『残された仏壇やお墓、誰も住んでいない家はこれからどうするんだ!
ご先祖様が築いてきたものを守っていく責任があるぞ!』などと、これまでボクに散々言ってきたのに、
結局生きている人の都合で予定をたてちゃうのかよ?


きっとご先祖様も、祖先が自分の残したもので未来がせばめられたり、
悩んでいたりするのは本望じゃないと思うんですよねぇ。

ボクも、息子やその子どもたちが、ボクの残したもので苦しんでいたら嫌ですもん。

ただ、たまにはほんのちょっとだけ都合のいい時に思い出してくれないとさみしいですけどね。

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生きている者の都合で決めた四十九日の法要の日は、前日の悪天候から奇跡的に回復しましたよ。


四十九日の法要とは、亡くなってからの49日間までお義婆ちゃんは現世にいるということになっていて、
7日ごとに裁きを受けつづけて、49日目に成仏すると言われているんです。

だから極楽浄土に行ける様に裁きのある7日ごとにお坊さんにお経をあげてもらい、
お腹が空かないように毎日お義婆ちゃんにごはんをお供えしていましたよ。

それは全部相方がやっていたのですが・・・


ボクはと言えば、ホントは四十九日までは忌中(きちゅう)と呼ばれ、結婚式などのお祝いごとへの出席や、
神社への参拝は控えなければならないのですが、

ボクは浮かれて、家族を置いて友人と遊びに行っちゃったんです。

だからきっと罰があたったのかもしれませんね。

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実はちょっとそれ以外にも怖いことが起こっていたんですよ。

集まった親戚から聞いたのですが、お義婆ちゃんには何人か姉妹がいたそうで
もうすでに他界している方ばかりなのですが、
唯一生きていた妹さんが、「2/11」に亡くなったんだそうです。

「2/11」と言えば、ボクが骨折した日でもあります。

地域や宗教によっては命日から1ヵ月にも一月忌として法要をするところもあるそうで、
なんか偶然ではないようで怖くなってしまいました。

これから一回忌まで「毎月11日」には月法要を行う事にしましたよ。



まずは四十九日の法要をしっかりやらないとね。

お義婆ちゃんの家でお経をあげ、焼香が巡ってきて、お坊さんの長いお話があり、
そして葬儀のときの仮の白木の位牌から仏壇の掛け位牌に移してからお寺に納骨しに行きました。

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お墓は相方のお爺ちゃんが建てたものですが、最初に入ったのは相方のお母さんでした。

その後お爺ちゃんが入ったのですが、しばらく血のつながっていないお母さんとお爺ちゃんが
一緒のお墓に入っていたなんて不思議な気がしますね。

その後お父さん、そしてお婆ちゃんが入り親子2代がやっと一緒になれましたね。


ボクの地域では骨壷をお墓の下に置くという感じなんですが、
今回は骨箱に入っている骨そのものをダイレクトに
お墓にあいている穴からバラバラと入れ込んでいたのでビックリです。


え? これじゃあ4人の骨が混ざっちゃわないかなぁ?

お花を供え、お経はあげてもらいましたが、風が強かったのでロウソクやお線香を焚くことが出来ませんでした。



さらに、このあともう一つ料亭に移動して「お斎」(とき)という会食を行います。

本来ならお坊さんも出席するはずでしたが、ちょっと都合がつかなかったみたいで
このときに御布施を渡しました。

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ん~これは『栗の入った牛乳豆腐』と、右のが『柚子とカマスの焼きもの』だったかな・・・

お料理は地元の旬のものを中心に出たのですが、
お料理の書いた紙が無かったのでだいたいしか覚えていません。

トホホ・・・

いやいや、もちろんドクターストップなので酔っぱらっていた訳じゃないですよ。
ボクはビアテイストノンアルコールドリンクの「キリンフリー」しか飲んでないですもん。

それに、また親戚一同に『仏壇やお墓はどうするんだ? 家はこれからどうするんだ?』
なんてみんなに責められたら、酔っぱらっているボクは何言い出すかわかりませんからね。

結婚して実感するのは、親戚が増えるって大変なことなんですね。

ふ~・・・ここはシラフで冷静に大人の対応をしましょう。

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えっと、この右上のは『シラスを卵豆腐で固めたもののお吸い物?』
・・・って疑問形で書かれても困っちゃいますね。

これは息子もよろこんで食べていましたよ。

息子も7ヵ月にして懐石料理デビューです♪


あとは『マグロ、ヒラメ、甘エビのお造り』や『海老真蒸のタケノコ挟み揚げ』などなど、
美味しいものがたくさんでましたが、

お酒を飲んでいる親戚の人たちはあんまり食べずに残していたんですよ。

食べ物を残すことがもともとキライなボクですが、何だかとってももったいない気がして、
「これ、ボクが食べていいッスか?」って言葉がのど元まで出ていましたが、

さすがに相方側の親戚ですし、言えずに見送ってしまいました・・・

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『グレープフルーツをゼリーで固めたのと、苺の和三盆がけ』って感じのデザートも手つかずで悲しい~

まあ、お義婆ちゃんをしのぶ会でもありますので、ここは大人しくしてましょう。


って結局、ボクが骨折をしていて痛々しいということがあったからか?
息子がいて、その世話で大変だったということもあったからか?

親戚からは残された仏壇やお墓や家のことは問われず、
引き出物を持ち帰って静かに「お斎」を終えることが出来ました。



これで相方も言っていましたが、ちゃんとお義婆ちゃん送りだせたような気がしてホッとしましたよ。

って、ボクは逆にこの49日間、相方には迷惑しかかけてませんけどね・・・

これからお義婆ちゃんの残したものをゆっくりと整理していこうと思います。
それには親戚たちも心配しているものも含まれますが・・・

次、親戚に会う時は不幸がなければ、お義婆ちゃんの一回忌になるでしょうね。

それまでにはどうするか、整理しておかなくちゃですね。




・・・こうして、お義婆ちゃんは極楽浄土へと旅立っていきました。