ICでライン川の古城を | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

グーテン ターク♪


過去の旅の記憶をたどる「過去旅ログ」第2弾は、2006年6月18日(日)~26日(月)に行ってきた、
ヨーロッパ「新婚旅行」の記憶の旅です。

「2006 FIFAワールドカップ」の開催中で熱気溢れる国「ドイツ」に到着して2日目の朝をむかえ、
まずは宿泊したホテルで朝食です。

やっぱりドイツらしく様々なソーセージやハムドイツパンが並んでいましたが、
特に印象的だったのが、ランチョンマットがフェルトで出来たサッカーのピッチのデザイン。
そして、プラスチックのボールやスパイクの、ゴールネットのオモチャ付き。

ホテルの粋な演出で、まるでお子様ランチかのような夢のある朝食でした。


さてさて、この日はさっそく「メンヒェングラートバッハ中央駅」から
電車に乗ってドイツ観光に出かけますよぉ♪

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ん? これは犬専用の乗車キップ??

今回の旅は、添乗員さんもツアーガイドもまったくつかない、全てが自力で行動しなきゃならない旅なのです。

「新婚旅行」だけに誰にも干渉されないという利点もありますが、
何があっても自分の責任で行動しなければなりません。

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まさか、それであんなことになるとは・・・

いやいや、それはまだ先のお話です。


とりあえず自力で電車のキップを買いましょう!


まずはローカル線で昨日もきた、都会の「デュッセルドルフ中央駅」まで行きました。

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そして、そこから8:51発の「IC」(Inter City)に乗ってライン川に沿って南下します。

「IC」は主要都市をつなぐ特急列車みたいなもので、予め日本の旅行会社で乗車券や特急券、
指定席料金が含まったキップを手配していましたからここでは遅れずに乗るだけ。

さて、ボクらが目指すのはいったいドコでしょう?

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出発してすぐ、最初の停車駅「ケルン」で窓の外を見るとビックリ!

超ょ~でっかい教会!

これが世界遺産の「ケルン大聖堂」です。

この巨大要塞のようなドイツ最大級の大聖堂はゴシック建築カトリック寺院で、高さ157mの2つの塔を持ち、
ケルンの象徴であることはもちろん、ドイツ国内でもかなり有名な建造物のひとつなんです。

完成まで600年以上かかったことからも、その歴史の重さを感じる迫力ですよ。

この「ケルン大聖堂」、正式名称「ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂」の
509段の階段を登るっていうのもとっても魅力的ですが、今回の目的地はここではありません。

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このオシャレで都会的な「ケルン中央駅」でしばらく停車。

後ろ髪ひかれる思いですが、まだまだ素晴らしい車窓の景色はつづきます。

ちなみに、フランス語でオーデコロンとは「ケルンの水」を意味していて、
「コロン」はここ「ケルン」が語源だそうです。

澄み切ったライン川の水を原料として使われたことから始まったそうですよ。



つづきまして、次に停まった駅は「ボン」。

ここは昔、「ドイツ連邦共和国」(西ドイツ)の首都であったり、
ベートーヴェンの出生地やシューマンが最後に過ごした土地で有名です。

その駅ではたくさんの侍ブルーのユニフォームを着た日本人たちが電車を降りていきました。

そうなんです!

まさにこの時、ここ「ボン」で「ワールドカップ」の日本代表が合宿をはっているんです!

・・・見に行きたい? でも、せっかくドイツに着てまでなんで日本人を見に行くんだ?

そういった自問自答の末、「ボン」もスルーです。

なぜなら、ここを過ぎた次の駅「コブレンツ」から「マインツ」では素晴らしい景色に出会えるからなんです♪

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列車の進行方向の左側には線路と平行して、世界遺産にも登録されている
ここドイツで一番有名な観光スポット「ライン川」がのぞめます。

この豊かな水源はスイスアルプスからはじまり、オーストリア、リヒテンシュタイン、ドイツ、
フランス、オランダの各国を通って全長1320kmの道のりを流れ、北海に注いでいるんです。

ヨーロッパで歴史的にも一番重要な川であると言っても過言ではないでしょう。

そして、様々な歴史の動いた跡を思わせる、この川を挟んでたくさんの古城が見られるのです。

持ってきた本の載っているだけでこの区間に11ものお城があり、見るのに忙しかったですよ。

ほとんどのお城は17世紀にフランス軍に破壊されたため建造当時のままの城は少なく、
今は廃墟のままだったり、修復されて古城ホテルになっているものもあるそうですが。

その風貌はロマンチックでもあり、ドラキュラなどが住んでそうな禍々しい雰囲気もあるお城ばっかりでした。

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その中でも一番の有名スポットはこの水面から130mほど突き出た崖です!
って、何も知らないで見ていると単なる断崖絶壁なのですが。

ここがかの有名な「ローレライ」なのです。

ライン川観光クルーズも優雅に見ておりますよ。

ライン川は比較的流れが穏やかなため水運が盛んなのですが、
ここ「ローレライ」は川幅が一番狭いところになり、流れが速くて水面下にも多くの岩が潜んでいるため、
かつては多くの舟が事故を起こした難所だったそうなんです。

そのため、こんな伝説も・・・

『不実な恋人に絶望してライン川に身を投げた乙女「ローレライ」は、金色の櫛を持った魔女となり、
彼女の美しい歌声は船乗りを魅了しては川の渦の中に船を引き込んでしまう。』

今では工事をして大型船が航行できるまでに川幅が広げられているそうです。


こうして、ライン川の数々の古城や広がるブドウ畑を眺めながら、
「デュッセルドルフ」「ケルン」「ボン」「コブレンツ」「マインツ」「マンハイム」と「IC」は走り、

今日の目的地に12:04に到着、ここまでの「IC」の料金は片道51ユーロ。

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ここはゲーテやショパン、シューマンなど、
多くの芸術家たちが愛したドイツ最古の大学都市「ハイデルベルク」です。

観光エリアとして有名な「ロマンチック街道」の北の入口なのです。

赤いレンガやタイルで彩られた古城と街並みは、まさにおとぎ話の世界に入ったようです。

・・・と思ったのですが、「ハイデルベルク中央駅」前は近代的。
どうやら旧市街地まではここから30分ぐらい歩いたところにあるらしい。

目の前から路面電車が出ていましたが、せっかくなので散策です。

まずは迷子にならないように駅前のインフォメーションセンターで地図(1ユーロ)を買いました。

するとその地図を見ているボクらの姿を見て一人の女性が近づいてきましたよ。

やばい! 「海外ではむやみに路上で地図などを広げていると、
観光客だということで狙われることがある」って本などで読んだことがある・・・

とりあえずパスポートは守らなければ!

するとその女性は、『ドコ行きたいの?』と。

どうやらボクらが、迷子になっていると思ったらしい。

そんな感じで、ボクらがとまって地図を広げるたびにこの女性だけなく、
いろんな地元の方が親切に『何かお困りですか?』みたいな感じで声をかけてきてくれるんです。

なんて、ドイツの方たちはやさしいんでしょう♪

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特に迷子にはならずに旧市街地の入口「ビスマルク広場」に到着。

そこから1km以上に渡ってのびる歩行天国の「ハウプト通り」は、
石畳に趣のある建物、おしゃれなカフェにビストロ、レストランやアクセサリー、
ブランドショップや骨董品まで楽しげなお店が並んで意います。

まさに天国といえるほどステキな道なんです。



・・・と、早く観光したい気持ちを抑えて、まずはお昼ごはんですよ。

昨夜もそうだったのですが、ドイツはけっこう肉料理ばかり。

なので、魚も食べてみたぁ~い!

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ってことで入ったのはドイツの魚料理専門ファーストフードチェーン店「NORDSEE」(ノルトゼー)です。

ドイツだけでなく、スイス、オーストリア、チェコなどの近隣国各地にもチェーン展開を行っていて、
旅行者でも気軽に入れる赤い魚の白抜きマークが目印となっているお店です。

白身のフィッシュフライと茄子の炒めたもの、イチゴがタップリのったプリン、
そしてやっぱりビールをいただきまぁ~す♪

さてさて、お腹もいっぱいになってきたことだし、
風情のある「ハイデルベルク」の街並みを散策しましょうかねぇ♪

では、このつづきは次回ってことで・・・

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・・・っと、フライングしてチョイ見せ。

これは1592年に織物商人によって建設されたという「ハイデルベルク」で最も古い建築の
「ホテル騎士亭」(ホテル・ツム・リッター)です。

圧倒されますよねぇ。

こんな、ステキな建物に取り囲まれた「ハイデルベルク」の観光。
楽しみだなぁ~♪


それでは、チュ~ス♪


・・・つづく。