ボンジョルノォ~♪
イタリア旅行の6日目、どんよりとした天気の4/19(日)は、
「ヴェネツィア」をはなれ、イタリア北部の「ミラノ」に向かいます。
「ヴェネツィア」をはなれ、イタリア北部の「ミラノ」に向かいます。

すぐ北はスイスってことで、バスの車窓からはアルプス山脈が見えています。
ボクのイタリアの旅行は今日と明日、残すところ2日間で終了してしますよ。
何だか寂しいですねぇ・・・
今日の予定は「ミラノ」市内を観光して、今夜は最後のツアー最後夕食として
豪華ディナーが用意してあります。
豪華ディナーが用意してあります。
2日前の夜から予約してある「仔牛の肉」なのです。
これは楽しみですねぇ♪
途中「ロメオとジュリエット」の舞台になった「ヴェローナ」で休憩をした時に気付いたのですが、
バスの運転席の脇にはエスプレッソ・マシーンがありました。
バスの運転席の脇にはエスプレッソ・マシーンがありました。

どれだけイタリア人はエスプレッソが好きなんだぁ?
・・・そしてこの旅行、最大の出来事は、ミラノに近づいた雨脚が強まってきた時に動き出しました。
添乗員さんから突然、『今夜、サッカー「セリエA」の試合があるんですけど、行きたい人いますかぁ?』
・・・えっ!? 何? まさか、行けるの? チケットとれるの? ツアーの予定にも無いのに。
「はいはい! も、もちろん行きたいです!」
よくわからない状況でツアーの半分くらいの人たちが手をあげました。
『試合は今夜8時から行われる「ACミランvsトリノFC」です』
マジかよぉ! ボクが「セリエA」で一番好きなチーム?
あの今移籍で話題騒然になっている「カカ」をはじめ、「ベッカム」「ロナウジーニョ」などなど
スター選手がいる「ACミラン」が見られるのぉ!?
スター選手がいる「ACミラン」が見られるのぉ!?
『料金は送迎つきで100ユーロ(約14,000円)です』
わ~、結構ボッタクリ価格だけど、こんなチャンスは2度と無いかもしれない・・・
お金でその思い出が買えると思ったら安い、安い。
お金でその思い出が買えると思ったら安い、安い。
『行かれる人は残念なこと今夜のディナーは食べられません』
・・・へ? 今なんて?
「最後の晩餐」「豪華ディナー」「仔牛の肉」・・・予約したのに食べられないのぉ?!
「サッカー」と「仔牛」・・・あなたならどっちをとります?
ん~・・・ボクならサッカーです!!
サッカー好きのボクにとって、イタリアのサッカーが現地で観られるなんて、最高の幸せですよ♪
もちろん新婚旅行にドイツワールドカップに行った相方も同意見です!
『さらに、チケットを買うにはパスポート原本が必要となりますので、
現地のチケットを手配してくれる人に預けてください』
現地のチケットを手配してくれる人に預けてください』
?・・・は? え、え、その現地のチケット屋さんって、大丈夫なの?
パスポート持ってかれちゃうってことない?
信じちゃっていいの?
この盗難やスリが多いと言われている国の人に大事なパスポートを渡しちゃっていいのぉ?
『なお、この行程は当社のツアーとは何のまったく関係ありませんので、
もし、事故や盗難などのトラブルが起きても、当社では責任を負いかねます。
ご了承くださいませ・・・』
もし、事故や盗難などのトラブルが起きても、当社では責任を負いかねます。
ご了承くださいませ・・・』
うっ!?、な、なんですとぉ!? 『責任もちません』ってはっきり言っちゃてるよぉ。
疑わなくていいの?
『これ、トラブりますよ』って言ってない?
って、わぁ~、若い新婚さんたちはもう行く気満々!
テンション上がっちゃってますよ・・・
えぇぇい! も、もうどうにでもなれいぃ!
パスポート無くなっちゃっても、それはそれでいい思い出だぁ~ぃ!

そんな、葛藤をしているうちに「ミラノ」に入りました。
さっすがぁアルファロメオの故郷ミラノ!
象徴であるオレンジ色のトラムとアルファロメオが並走しているぅ♪
・・・って感動している場合じゃないよぉ!
到着するなりその現地のチケット屋さんの若いお兄ちゃんにパスポートを渡しちゃいました。
ん~、ボクらのパスポートを持って、ルンルン♪でスキップしながら消えていってしまったよぉ・・・
おいおい大丈夫なのかぁ?
何だか絵に描いたような怪しさではありませんかぁ?
もうこのときボクは、明日イタリアを飛び立てないことを覚悟するしかありませんでした。

ドキドキ・・・不安な鼓動はおさまらないままお昼ごはんです。
ミラノで最初の食事は「Canne al Vento」というお店です。
もう、イタリアで何杯、何種飲んだだろうか?

「とりあえずビール!」の感覚で「とりあえず赤ワイン!」ですね。
そして、名物「ミラノ風リゾット」です。
見た目は具も入っていない黄色いおかゆな感じですが、
お米を白ワイン、ブイヨン、バター、パルミジャーノチーズ、
サフラン等で味づけをして、炊き上げる豪勢なものなのです。
サフラン等で味づけをして、炊き上げる豪勢なものなのです。

一口目は「コクがあって美味しい♪」
久しぶりのお米料理に感動です。
久しぶりのお米料理に感動です。
でも、何口か食べていくと、「おかずが欲しぃ」
さらに食べ進みと、「何だか飽きてきたなぁ・・・」
しまいにゃぁ「お腹いっぱいだぁ」
けっこう、量がありましたよ・・・しかも同じ味がつづく。
「ミラノ風リゾット」が無くなってから出てきたのはこれも名物・・・

「ミラノ風カツレツ」です。
おかず、見ぃつけたぁ♪
・・・って、リゾットもう無いじゃん!
一緒に食べたかったなぁ・・・
一緒に食べたかったなぁ・・・
この「ミラノ風カツレツ」は牛肉をたたいて伸ばして、パン粉を付けて揚げたあと、
さらにパルメザンチーズをつけてバターやオリーブオイルで焼いたというものです。
さらにパルメザンチーズをつけてバターやオリーブオイルで焼いたというものです。
これも濃厚で美味しかったけど、すでにお腹いっぱい。
しかも薄いといえども両手の平を広げたぐらいに大きいし、フライドポテトもたっぷりです。
やっぱり、残していた人も多かったなぁ・・・
もちろん、ボクは完食しましたよ。
最後は「アップルケーキ」

これもデカイっすねぇ。
けど、美味い!
みんな、カツレツを残してたわりにはやっぱり「ドルチェは別腹」なんですね。
「カプチーノ」を頼んだらサービス?で大量のお菓子も出てきましたよ。

・・・って、もういらんわい!
もう、満腹、満足、満喫のご満悦でございます。
ほんと、この旅行でどれだけ体重が増えてるだろうか?
心配です。
・・・でも、今一番の心配といえばパスポートなんですけどね・・・
みんななんでそんなに楽観的なのぉ?
これって若さかなぁ?
と、不安を抱えたまま今日のツアーの行程はミラノ市内観光です。

まず行ったのは「スフォルツェスコ城」。
もともとミラノ公「ヴィスコンティ家」の居城だったのですが、
15世紀に傭兵隊長として仕えた「フランチェスコ・スフォルツァ」が主家の娘と結婚し、
ミラノ公となったのでその名で呼ばれています。
15世紀に傭兵隊長として仕えた「フランチェスコ・スフォルツァ」が主家の娘と結婚し、
ミラノ公となったのでその名で呼ばれています。
なので、その「ヴィスコンティ家」のサラセン人を呑み込む大蛇が描かれた紋章を場内で良く見かけますよ。

この「ヴィスコンティ家」の紋章とミラノ市の白地に赤い十字架の紋章を
組み合わせた紋章こそ、我が愛車アルファロメオのエンブレムなのです。
組み合わせた紋章こそ、我が愛車アルファロメオのエンブレムなのです。
その、スフォルツェスコ城内の美術館にはミケランジェロが死ぬ3日前まで制作していたと言われる
「ロンダニーニのピエタ」があります。
「ロンダニーニのピエタ」があります。

「ピエタ」とは死んで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアの姿を
あらわしているはずなのですが、この「ロンダニーニのピエタ」は
あらわしているはずなのですが、この「ロンダニーニのピエタ」は
イエスがマリアを背負っているかのように見えるとも言われています。
そしてミケランジェロの作品としては珍しい木彫の「磔刑のキリスト」です。

これは昨年、イタリア政府が所有者であったトリノの古美術商から、
市場価格3000万ユーロ(約37億9600万円)のところを買い叩いて
325万ユーロ(約4億1100万円)で購入したと話題になったものです。
市場価格3000万ユーロ(約37億9600万円)のところを買い叩いて
325万ユーロ(約4億1100万円)で購入したと話題になったものです。
現在、イタリア中の美術館をまわりながら公開されているそうですが、
運のいいことにこの日はたまたまミラノでの公開になっていたそうです。
運のいいことにこの日はたまたまミラノでの公開になっていたそうです。
・・・さてさて、まだミラノ市内観光はつづきますが、
ボクらはこのラッキーにつづき、
憧れの「ACミラン」戦を見にいけるのだろうか?
憧れの「ACミラン」戦を見にいけるのだろうか?
はたまた、豪華ディナーもキャンセルしたうえに、
ツアー客の半分が「パスポート」の盗難にあうという事件に巻き込まれるのか?
ツアー客の半分が「パスポート」の盗難にあうという事件に巻き込まれるのか?
もしくは、この段階ではまったく予想のつかない展開を見せてくれるのか?
ボクらの運命の夜まで、あと6時間・・・いったい何が待っているのか?
「イタリア旅行記」もいよいよクライマックス!
つづきは次回です。
チャオチャオ~・・・