ビッグスワン近くの桜の名所、鳥屋野潟公園の桜並木の蕾も今すぐほころびそうなほど膨らんだ、
雨の4月4日(土)にJ1リーグ第4節「アルビレックス新潟vs横浜F・マリノス」 に行ってきました。

横浜F・マリノスは今期リーグ、ナビスコC合わせても勝ち星のないチームですが、
忘れもしない2007年の4月28(土)にここホームのビッグスワンにて
「0-6」の悪夢を見せられた相手なので、油断はできません。
忘れもしない2007年の4月28(土)にここホームのビッグスワンにて
「0-6」の悪夢を見せられた相手なので、油断はできません。
第3節終了時、チーム初の首位についたアルビですが、
ここホームで確実に勝ち点3をとり、単独首位を目指したいところです。
ここホームで確実に勝ち点3をとり、単独首位を目指したいところです。
右サイドバックのウッチーがナビスコCの初戦で戦線離脱し、
守備力の低下が心配されましたが、今節より松尾直人がスタメン復帰と明るいニュースが入ってきました。
守備力の低下が心配されましたが、今節より松尾直人がスタメン復帰と明るいニュースが入ってきました。

今日のボクは雨をしのぐ為に屋根が深くあるゴール中央真裏に陣取りました。
雨脚が強くなってきた16:03に、少し寂しい32,022人の観客を目の前にキックオフ。
この試合に特別な思いを寄せる男がいることは、サポーターのみんなが知っていました。
それは、昨シーズン横浜F・マリノスから戦力外通告された大島秀夫です。
なんとしてでも、大島に決めさせたい!
そんなサポーターのコールに応えるよう自然とボールは大島に集まりますが、
さすが日本代表の壁、ボンバーヘッド中澤の壁は厚い・・・
そんなサポーターのコールに応えるよう自然とボールは大島に集まりますが、
さすが日本代表の壁、ボンバーヘッド中澤の壁は厚い・・・
いや、相手のディフェンスというよりも、アルビのパスミスが多く感じました。
結構な確立で、「取ったボールをもれなくマリノスにプレゼント♪」
ってな具合ですぐ相手にカットされてしまいます。
ってな具合ですぐ相手にカットされてしまいます。
さすが名門マリノスです。
っていうかアルビ、とても首位のチームには見えません。
っていうかアルビ、とても首位のチームには見えません。
たしかに雨でボールの転がりも悪いし、相手も含めてミスキック多い難しいコンディションでしたけどね。
でも、昔っからあきらめの悪いのがアルビのいいところ、
その代表として矢野貴章が足元の悪いピッチを縦横無尽に走り回り、取られたボールを取り戻す。
その代表として矢野貴章が足元の悪いピッチを縦横無尽に走り回り、取られたボールを取り戻す。
「この人ほんとにFW?」ってぐらい守備に貢献していましたね。
すると、前半36分にゲームは動きました。
ジウトンが大きく相手のゴール前にあげたボールを、
前半から一番ボールをキープしていたマルシオリシャルデスが頭に当て、
力の無いシュートはマリノスのGK榎本の足元を滑らせ、脇の下をすり抜けていったのです。
前半から一番ボールをキープしていたマルシオリシャルデスが頭に当て、
力の無いシュートはマリノスのGK榎本の足元を滑らせ、脇の下をすり抜けていったのです。
ゴ~~~~~~~ルッ!!!

まさに、アルビにとっては恵みの雨でした。
それにしても、試合開始から光っていたマルシオのボールコントロール技術は、
外国人のお二人さんももうちょっと見習って欲しいものです。
外国人のお二人さんももうちょっと見習って欲しいものです。
もうすこし取られないようにしないとね♪
こうして、気持ちのいいまま前半を終えました。

このまま後半もいけちゃうかなぁと思っていたら、
後半はいきなりマリノスがどんどんミドルシュートを打ち始めてきた。
後半はいきなりマリノスがどんどんミドルシュートを打ち始めてきた。
しかも、しっかりと枠にいっている。
足元が悪いのでかなり心臓に悪いシュートが続きます。
足元が悪いのでかなり心臓に悪いシュートが続きます。
GK北野のファインセーブでなんとか持ちこたえていましたが、
マリノスの栗原勇蔵が後半11分に胸トラップをしながらキーパーチャージぎみに押し込み、
追いつかれてしまいました。
マリノスの栗原勇蔵が後半11分に胸トラップをしながらキーパーチャージぎみに押し込み、
追いつかれてしまいました。
後半マリノスのディフェンスは最終ラインを上げ、それにアルビはカウンターで対抗しました。
時間はどんどん過ぎていきます。
いつもだったらここで大島を下げるのですが、今回は大島の思いを知っての
ペドロ・ジュニオールアウトで曹永哲がイン。
ペドロ・ジュニオールアウトで曹永哲がイン。
そして、その思いに応えるかの様に、矢野貴章がゴール前で落としたボールを大島がヘッドで押し込み、
ゴ~~~~ル!!?
「ついに古巣相手に思いをぶつけたぞ! やったねオオシ!」
って思ったら、喜びもつかの間オフサイド・・・
いつもだったらオフサイドにも気付くのに舞い上がっていたのかもしれないと、
このシーンを家に帰ってから何度もビデオで見ました。
このシーンを家に帰ってから何度もビデオで見ました。
すると何度見てもオフサイドじゃなかったんです。
でもよ~く見ると、貴章から大島へのパスじゃなくて、貴章が受けたときのオフサイドでした。
笛、ワンプレイ遅いぞ!
今日は何度もここまで、主審が笛を吹くのがワンプレイ遅いってのが続きましたよ。
流すのか、止めるのかはっきりして欲しいものです。
流すのか、止めるのかはっきりして欲しいものです。
選手も会場もとまどってましたよ。
「くそ~ホームで、今日はドローなのかぁ・・・」
「この時点で鹿島が首位に立っちゃっているから、勝ち点1じゃ追いつかないよ~」
「J2の時、何度もロスタイムでの逆転劇を見せてくれたじゃないかぁ」
「うぅ、信じてる、でも時間がない・・・もうロスタイムも終わる」
・・・そんな時、この清五郎の地で一番あきらめの悪い男がいたのです。
前半走り回っりフラフラで簡単なトラップミスも見られ、
燃え尽きてしまったかのように見えたあの男です。
燃え尽きてしまったかのように見えたあの男です。
3月にW杯アジア最終予選、バーレーン戦の日本代表に召集されたのに、
ベンチ入りすらできず新潟に戻った悔しさを忘れていない・・・
ベンチ入りすらできず新潟に戻った悔しさを忘れていない・・・
右サイドのスローインをこの試合にかける大島がヘディングでつなぎ、
今日は審判に必要以上にプレイを止められていた松下が前線へ、
交代で入った曹永哲がボールをでディフェンスを引き付け、中央の貴章にマイナスぎみのパスで贈る・・・
今日は審判に必要以上にプレイを止められていた松下が前線へ、
交代で入った曹永哲がボールをでディフェンスを引き付け、中央の貴章にマイナスぎみのパスで贈る・・・
もの静かでおとなしい矢野貴章は、誰よりもその闘志を表に出しません。
その内で爆発させた思いは・・・
マリノスGK榎本の手のひらをかすめ、弧を描きながら
彼の性格をあらわすかのようにゆっくりと静かにゴールネットを揺らした。
彼の性格をあらわすかのようにゆっくりと静かにゴールネットを揺らした。

ゴ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ル!!!!!
この瞬間、スタジアムが揺れました。
これが90分走り回って、貴章が放った今日唯一のシュートでした。
そしてこの瞬間「2-1」でアルビレックス新潟がチーム初の文句なしの単独首位に立ちましたぁ♪

幸せです♪
貴章は試合終了後のヒーローインタビューで、
「明日(4月5日)はボクの誕生日なので、自分で祝いました♪」
「明日(4月5日)はボクの誕生日なので、自分で祝いました♪」
と、き真面目な貴章から精一杯のユーモアでよろこびをあらわし、
サポーターから大きな拍手と「ハッピーバースデー」が歌われました。
サポーターから大きな拍手と「ハッピーバースデー」が歌われました。

帰りは雨もやみました。
もうすぐ桜も咲き、あたたかな春が新潟にもやってきます。
もうすぐ桜も咲き、あたたかな春が新潟にもやってきます。
このよろこび、どこまでも続くとははっきり言ってサポータのボク自身も思っていません。
だって誰もがアルビレックス新潟が決してうまいチームでないことを知っているからです。
だって誰もがアルビレックス新潟が決してうまいチームでないことを知っているからです。
アルビはいつでも挑戦者、あきらめの悪いことがとりえのチーム、
だから、できるだけ長くこのまま夏まで、いや来年、再来年、
ずっとつづいていけるように食らいついていきましょう。
だから、できるだけ長くこのまま夏まで、いや来年、再来年、
ずっとつづいていけるように食らいついていきましょう。
今年は「新潟のおとぎ話第2章」の完結をして「第3章」へと・・・
長々と書いてしまいましたが、勝ったのでご機嫌で書いちゃいました♪
たぶん負けた時や観にっていない試合ははあっさりです。
たぶん負けた時や観にっていない試合ははあっさりです。
最後まで「あきらめず」読んでいただいた方ありがとうございました。
次節は4月11日(土)19:00~アウェイ京極で「京都サンガF.C.」戦です。