人格交代のタイミングはいくつかあるけど
その中でも結構多いのが夢の中。
誰かが寝て
夢の中で誰かになって
誰かで起きるって感じ。
そんであたしがセンター張るようになってから
よそ見してると『嘘つき』が現れるのね。
私たちのこと
周りの人たちのこと
嘘ばっかしつくの。
この人が誰なのかしらないし
あたしはそういう分析力ないからわかんないけど
特にサリバン先生に聞く必要もないかって思って
ただ『嘘つき』って呼んでる。
最近は嘘つきが夢の中でずっと嘘ついてて
嘘つきのまま起きて
油断してたあたしが気づいて
待てーい!
って登場してセンター奪還
あたし注意力散漫で
すぐよそ見するし
サボったりしちゃうから
その度に乗っ取られて
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の繰り返し。
昼間はあんまり嘘つき出てこないんだけど
時々サリバン先生とミラちゃんが
なんかしゃべってる時あって
そういう時も出るようにしてる。
私たちはサリバン先生に本当に助けられてきて
サリバン先生がいなかったら
ここまで生きてこられなかったから
(ミラちゃんに殺されてたまである)
本当に大事な存在なんだけど
ただやっぱりサリバン先生はとっても厳しくて
で相手をバッサリいっちゃいがち。
あたしはせっかくの知恵は人を殺すんじゃなく
生かすために使いたいなって思うから
今まではサリバン先生に任せっきりだったけど
あたしもいちおサリバン先生の意見を聞いて
そんであたしなりに解釈するようにしてるよ。
ミラちゃんは自称殺し屋だけど
ずーーっと昔から一緒にいたから
ミラちゃんの良いところも知ってる。
ミラちゃんは乱暴で凶暴だけど
姉御肌で面白い人だから
一緒に遊ぶの楽しかった
でも基本的に人を傷つけようとするので
それはちょっと控えてもろて
あたしはただ生きてるだけで楽しいんだ
今日仕事終わり
雨上がりで空気が澄んでて
青空と雨雲が混じった空と
濡れた赤、黄色、オレンジ、茶色のが
鮮やかでとってもキレイで
それを見たら
体の細胞が起きだして呼吸をはじめて
あー命って最高
って思ったよ。
いつまでこの世にいられるかわかんないけど
いる間は生き物であることを満喫したい
ただそれだけなんだよ