イカロスⅤとさすらひのちゃりんこ野郎
~1985年-1986年 輝之21歳~
まっさんの「津軽」を聞きながら夜の津軽を走った。
しみるぜ。
しかし、やはり旅人だよな。
俺ももちろんそうだ。
ただ風のように、さっと吹き抜けるだけ。
住んでる人の何百分の一も津軽がわかんない。
屋根の雪おろしの大変さがわかんないようなもんだよ。
どっちにしろ数年住んでみないとな。
八甲田、夏来てみたかったな。
また年でもとればチャンスはあるさ。
湯治。
いいな。
10日間ものんびり温泉につかって、いろいろなこと考えてさ。
まあ、まだまだ先のことさ。
若いうちからそんなこと考えちゃいかんぜよ。
風邪が窓をたたく。
吹雪だ。
明日は視界数メートルかな。
雪の壁をくぐり抜けて外界へ。
今日もみんなありがとう。
22:57 酸ヶ湯にて
1/13
汽車 360
バス 320
バス 2200
宿 7600
フィルム 1050
電池 300
くもり止め 800
はちみつ 280
パン 90
絵葉書 200
切手 570
テレビ 200
本 440
小計 14283
合計 105590