ナルセペダル 4 自動車の根本的な問題 | Do. の自然道 ~投資編~

Do. の自然道 ~投資編~

「心」と「お金」そして「自然」との関係を徹底的に追求することによって「やりたいことをやり続ける人生」を送ることができる、そんな真の投資家になる方法を研究しています。

(前回の記事から続きます)

自動車に乗っていてブレーキを踏むという状況は
減速時はもちろんですが、最も重要なのは
突発的な危険が発生した時です。

子供が飛び出してきたり、
前の車が急ブレーキを踏んだような状況の時です。

ただ、この様な状況は確かに特別ではあるのですが
ある程度は経験があったり、
予測をしながら運転をしています。

ですから、なんとか対応ができています。

それ以上に危険なのは、自分の全く想像外の
突発的な出来事が起きた時です。

たとえば、ちょっと靴がアクセルに引っかかって
予想以上に強く踏んでしまった。

バックの時に、想像していなかった段差があって
びっくりした。

このような、突発的な緊張時には
膝をのばすという反射が起きることがある、
ということが研究でわかっています。

つまり、本当は膝を緩めてアクセルから足を離して
ブレーキに移してまた踏み込む、
という動作をしなければならない時に
そのまま膝を伸ばしてアクセルを踏み込んでしまうのです。


アクセルとブレーキの踏み間違い事故は
運転に慣れていない初心者か高齢者に起きるものだという
先入観が私にはありました。

ところが、実際のデータでは
踏み間違い事故の高齢者の割合は4割しかありません。

番組の中では、日常的に車を動かしている
ガソリンスタンドの店員さんが踏み間違い事故を
した時の証言もありました。

その店員さんが言うには、間違えてアクセルを踏んで
壁にぶつかった後、頭が真っ白になって
さらにアクセルを踏み込んでしまったとのこと。

まさに、ブレーキを踏まなければいけない時に
アクセルを踏んでしまうという
根本的な車のペダルシステムの欠点。

大げさに言えば、すべての車が
リコールになってもいいくらいの問題ではないかと
私は思います。


他の乗り物では、アクセルとブレーキは
違う方向への動きで操作をします。

飛行機や電車、バイクもそうです。

たとえば、加速はレバーを押して減速はレバーを
引くというように。

ところが、車はアクセルもブレーキも
両方共、踏み込むという全く同じ動作です。

「なんとか、踏み込む動作をブレーキだけにできないか」
鳴瀬さんはそう考えました。

常にブレーキペダルの上に足をおいて運転すれば
とっさの時も間違いなくブレーキを踏むことができる。

なんとかそんなペダルを作りたいと、
ひたすら試行錯誤を続けました。

(つづく)