なぜ複合トレードなのか? | Do. の自然道 ~投資編~

Do. の自然道 ~投資編~

「心」と「お金」そして「自然」との関係を徹底的に追求することによって「やりたいことをやり続ける人生」を送ることができる、そんな真の投資家になる方法を研究しています。

私の新ルールの検証をじっくりとご覧になっている方は
お分かりかと思いますが
様々なトレードルールを組み合わせて同時に行なっています。

基本的なことがわかるようになってきたら
早めにこの方法を取り入れることをお勧めします。

リスク管理が目的でポートフォリオを組んで
同時に走らせていると言えますが、
本当の目的はそこではありません。

もし、自動売買を複数同時に走らせているのであれば
リスク管理が一番の目的になります。

ただ、裁量トレードを複数同時に走らせる場合は
そうではありません。

本当の目的はメンタルに直結します。


一つのポジションにこだわり過ぎない。
チャンスはいくらでもある。
ルール通りにロスカットする。


これらのことは、わかっていても簡単にはできません。

そして、これができるかどうかが生き残れるトレーダーに
なれるかどうかの分かれ道になります。

とにかく、デモ口座でのトレーニングで
徹底的に体で覚えることが大切です。

ただ、全く心のわだかまりがなく
いさぎよくロスカットができるようになるまでに
挫折してしまう人がたくさんいます。


欲があるからです。


わかりやすくするために、
この欲を「小欲」と呼ぶことにします。

FXをやっている本当の目的は
「小欲」を満たすためではありません。

あなたには「やりたいことをやり続ける人生を送る」
という「大欲」があるはずです。

「小欲」にこだわっている意味はありません。


そしてもう一つ、「中欲」の意識が必要です。

「中欲」とは、FXで利益を上げ続けるという
継続していく欲望です。


「小欲」を毎回のトレードで利益を上げることと定義すると
「中欲」との違いがよく分かると思います。

「中欲」のためには「小欲」を捨てて、
いさぎよくロスカットすることが大切です。


ここで本題に戻ります。

この、「3つの欲望理論」(輝之命名(笑))と
複合トレードの関係です。

一つのルールでしかトレードをやっていない人は
一つのポジションにこだわってしまいます。

そうなると、「流れ」は転換してしまっているのに
冷静な判断ができなくなります。

では、順張りと逆張りの2つのルールでトレードしていると
どうでしょうか?

逆張りで含み損を抱えていても
順張りで利益がでてくれば、楽にロスカットができます。

同じ順張りでも1分足と5分足の両方のトレードルールを
並行して行なっていれば1分足では早めに決済をして
5分足では少しの反発はそのままにして
利を伸ばすことができます。

オールマイティなトレードルールは存在しません。

会社でもサッカーでも同じです。

一人の優秀な社員や選手におんぶにだっこでは
長いシーズンを戦い抜くことはできません。

たった一人の好不調に
会社やチームの成績が大きく左右されてしまいます。

全責任を自分で背負ってしまうと、
調子が悪いからキャプテンマークをはずさせてくれと
素直に退場を申し出ることができなくなります。

このままではチームや会社に迷惑をかけてしまうと
心の底ではわかっていながら、
冷静な判断ができなくなります。


このような場合、現実社会では
監督や社長が判断して対処しますが、
FXでは、冷静な判断ができなくなってしまった自分自身が
監督であり社長でもあるので状況を打破する対処ができません。


そこで、はじめからこのような状況に陥らないように
仕組みを作ります。

一人の個人技に頼るのではなく組織力をつけるのです。

複数のトレードルールに明確な役割をもたせます。

それ以上のことはやりません。

すると、全てにおいて無理がなくなってきます。

根拠のないエントリーやポジションの保有をする必要が
ないからです。

迷いがなくなります。

ゴールキーパーが相手のゴール前に飛び込んでいく必要など
ないのです。

それができるようになると
それぞれのトレードルールが一つのルールでやっていた時より
うまく機能してくるようになります。

初心者の方に、いきなり複数のトレードルールで取引を
してください、と言っているわけではありません。

確かにいきなりは難しいです。

一つのルールもまともに出来ないのに
複数なんて出来るわけがない、とも思います。

ただ、複数のトレードルールで取引をするという
目標だけは持っていて欲しいと思っています。

もしかしたら、「一つのルールでまともにできない」自分を
複数のルールだと簡単に飛び越える事が
できるかもしれないからです。


もちろん、複合トレードのルールは
単体でも優位性があるルールであることが最低条件になります。


この考え方はもっと大きい枠組みでも同じです。

たとえば、「中欲」を投資全般として考えると
FXは「小欲」になります。

つまり、FXだけに頼らないほうがいいということです。

そのために、投資全体の研究もしています。

海外不動産、資源、競馬などです。


もう一つ枠を広げると
投資は「小欲」になって
お金を稼ぐことが「中欲」になります。

投資だけに頼るのではなく、ビジネスも考えていくという
思考になります。


常に複合的に考えることで
一つにこだわりすぎないで
冷静に判断ができるようになります。