konara ume



「立春」  まだまだ寒い日が続くだろうが、今日はコナラの木々も明るく見え、

梅もまだ数輪だが開き始め春近しを感じる。

池ではヨシガモがディスプレイをしていた。

番形成に向けた春先の光景だが、鳥たちも気持ちは春なのだろう。


yosigamo yosigamo
yosigamo yosigamo
yosigamo yosigamo

koori hannnoki

寒い朝、水辺に氷が張り、水面に結晶のような模様が見られた。

先日からハンノキが尾状に垂れた雄花を咲かせていたが、その上に赤い小さな雌花が咲き始めた。

月初の観察で44種699羽を観察する。

冬鳥が少なかった昨年と比べると、5種多く、39羽少ない。

キクイタダキやヒガラなどの例年見ない冬の鳥が飛来した一昨年と比べると、4種少なく、17羽多い。
カモの数は429羽で、昨年より24羽少なく、一昨年より69羽多い。

下にカモ類以外のよく観られる冬の鳥たちを並べる。

tugumi sirohara
ツグミ                          シロハラ
ruribitaki zyoubitaki
ルリビタキ                        ジョウビタキ

sime nyuunaisuzume

シメ                            ニュウナイスズメ
aozi kasiradaka
アオジ                          カシラダカ

katuragi misago
雪化粧の山並                      ミサゴ

 

雲は低く山にかかっているが、西の山並が薄っすらと雪化粧。

公園入り口で上空をミサゴが通過。

駐車場へ向かう帰りに上空をオオタカが舞う。

間はいつもの野鳥たちに出会った。

ootaka ootaka
ootaka ootaka
オオタカ若

ume mannsaku
ウメ蕾                           マンサク蕾


ここ数日、日中の気温も上がりウメやマンサクの蕾が膨らむ。

この日は小鳥類が少ないと思ったら、林の上で7~8羽のハシブトガラスが騒いでいる。

その近くの樹の茂みの中に姿ははっきりと見えないがハイタカがとまっていて、

時折「ウルサイ」とばかりに飛び立ちカラスを追うが、直ぐに数羽のカラスが逆襲する。

ハイタカは上空に上がれば複数のカラスに囲まれるためか、

林の上をかすめる程度にしか上がらなかった。

後で写真で確認すると若鳥のようで、成鳥のような飛翔力はなく戦にも慣れていないので、

少し手こずっているうちに多くのカラスが集まってしまったのだろう。

 

haitaka haitaka

時折急襲してみるが

haitaka haitaka
すぐに追われる身に

haitaka haitaka

ハイタカ若鳥

simofuruasa suzume


雲のない快晴の朝、放射冷却のため冷え込み霜が降りる。

公園入り口のナンキンハゼの樹にとまっていたスズメが、

寒さに羽毛を膨らませ丸くなっていた。

こういうスズメを「フクラスズメ(膨ら雀)」と呼び冬の季語にもなっている。

太陽が昇り暖かくなったコナラの樹上ではペアのニュウナイスズメが餌を採っていた。

ニュウナイスズメなど小鳥類は繁殖地へ渡ってからペアを形成するので、

たまたま♂と♀が一緒にいただけだと思うのだが、

青い空に春らしさを感じる微笑ましい光景であった。

nyuunaisuzume nyuunaisuzume
nyuunaisuzume nyuunaisuzume
頭が赤い♂                       眉斑が目立つ♀


sirohara-tugumi sirohara-tugumi
sirohara-tugumi sirohara-tugumi
激しく諍うシロハラとツグミ

 

今冬は餌が少ないのか鳥同士の諍いが多く見られる。

今日も地面でミミズや虫を探して食べる、シロハラとツグミが諍っていた。

大雨覆先端のバフ色や尾羽の様子から若鳥同士のようだ。


池ではハシビロガモの♂が今ごろ換羽を始めていた。

コガモも今月に入って換羽中の♂を多く見る。

成鳥は既に換羽が終わっていて、

これらは昨年生まれの若鳥が生殖羽への換羽を始めているものです。


hasibirogamo hasibirogamo
ハシビロガモ 遅れて換羽を始めた♂若      ハジビロガモ成鳥♂生殖羽     
kogamo kogamo

生殖羽に換羽中のコガモ♂若             コガモ成鳥♂生殖羽

roubai roubai

 

昨年の暮れから花は咲いていたロウバイが満開、甘い香りを漂わせている。

先日ヒヨドリが早くもクロガネモチに集まっていると記載したばかりだが、

そのクロガネモチの実も少なくなり、サンシュユに群れ集まっている。

サンシュユは樹が赤く見えるほど多くの実を付けているが、その実も一気に平らげている。
 
hiyodori hiyodori
hiyodori hiyodori
サンシュユの実を啄ばむヒヨドリの群れ

nosuri hibari
ノスリ                           ヒバリ

 

鳥見日和に恵まれた中、馬見丘陵公園探鳥会。41名で41種の野鳥を観察する。

ノスリが上空を通過し、隣接する農耕地でヒバリが囀りながら飛ぶ。

今日の主役はイカルの群れで、

その他シメ・カワラヒワなど嘴が太く種子を食べるアトリ科の鳥が多く姿を見せてくれた。

ikaru ikaru
10羽ほどのイカルが樹の上で休息する
sime kawarahiwa
シメ                            カワラヒワ


asayake hooziro

 

昨日の雨も上がり、東の空が薄っすらと朝焼け、暖かい朝を迎える。

ホオジロが暖かさを感じてか、木の枝にとまって囀っていた。

 
hiyodori hiyodori
ヒヨドリがセンダンの実を食べつくし、渋柿の実もなくなり、次は何処へと思っていたが、

今朝は、例年春になっても赤い実を残しているクロガネモチに飛来していた。

aosagi hosihaziro
池ではアオサギが動きを止めて魚を狙っていたが、その努力が実って漁に成功、

ホシハジロは潜って池底に沈んでいるドングリを拾って食べていた。

イカルは奈良時代から「イカルガ」の古名で呼ばれていて、

室町時代ごろから「イカル」「マメマワシ」と呼ばれるようになり、

大正時代になって「イカル」に統一されたそうだ。

漢字で「斑鳩」と記されることがあるが、「斑鳩」はジュズカケバトの漢名で、

イカルには「鵤」が正しい漢字である。(以上は鳥名由来辞典より)

馬見丘陵公園の近くに法隆寺のある斑鳩の町があるが、地名では斑鳩が使われている。

多分斑鳩の地にはイカルが多くいたのであろう。

そのイカルが今冬は雪や餌の関係でか公園に飛来し姿を見ることが多い。

この日も地面に降りてエノキの実やカエデの種子などを拾って食べ、

池端の水辺で水を飲み、人が近くを通るたびに樹上に逃げていた。


ikaru ikaru
地面に降りて餌を採るイカルの群れ
ikaru ikaru
池端の水辺で水を飲むイカル
ikaru ikaru
一羽が飛び始めると一斉に樹上へ避難する
ikaru ikaru