光芒 センダン
ナンキンハゼを啄ばむモズ
朝は雲が広がり雲間から洩れる光芒が樹を照らす。
その後次第に青空が広り、実をヒヨドリに食べつくされたセンダンの樹を照らしていた。
公園の入り口近くのナンキンハゼの実も残り少なくなっているがモズが啄ばんでいた。
モズは昆虫の他、カエル・トカゲなどの小動物などを捕食する主に肉食だが、冬には木の実も食べる。
しかしナンキンハゼを食べるのは初観察なのでアップする。
入り口の林の樹冠でいつものようにエナガの群れが動く。
突然鳥たちの警戒声が聞こえ、エナガは散るように茂みに逃げ込む。
そこへハイタカが突っ込み私の頭上の枝にとまり、ハイタカも私に気付き直ぐに飛び去る。
暫くして、何事もなかったように下に降りてきて逃げていたエナガが動き始めた。
その後も、またハイタカが飛んできて林の中に突っ込んだが、狩りには2度とも失敗し飛び去る。
写真で胸の模様などを確認すると、始めのハイタカは若鳥で、次のハイタカは♀成鳥のようであった。
群れることで危険をいち早く察知し身を隠す小鳥たちの姿、
狩りの失敗を繰り返すタカの姿に改めて厳しい自然の姿を感じた。
樹上で群れ動くエナガ 樹上の樹にとまるハイタカ若
暫くして採餌行動を再開するエナガ
再度餌を狙って林の上を飛ぶハイタカ成鳥♀
ツグミ・ヒヨドリ・ムクドリ ヒヨドリ
馬見には渋ガキの樹が何本かあるが、
実はほとんどが食べられ、野鳥で賑わう樹は残り一本となった。
この日もヒヨドリ・ムクドリ・ツグミ・シロハラなどが群れていた。
暫くして見ると全く鳥の姿がない。
風景写真のつもりでカメラを向けると、ハイタカがとまっていた。
群れる鳥に突っ込んだものの、どうやら狩りには失敗したようであった。
公園に隣接する農耕地の葦原で昨冬はホオアカなどが観られたが、
今冬は葦原が半分以下に小さくなりそのためか姿を見ない。
そんなことで先日奈良市内に出かけた序でに他所の原を歩いてみた。
広いアシやススキの原では、ホオジロ・ホオアカ・オオジュリンなどが飛び交っていた。
ホオアカ
年初の観察で、41種636羽を確認する。
朝方は雲がかかって見えなかった葛城の山脈も、暫くして雲が薄れ白く輝く。
今朝もハイタカが飛び、そのためかどうかは判らないが小鳥の声は少ない。
昨年(38種 797羽)、一昨年(48種 764羽)と比べると、
種数では冬鳥の飛来が少なかった昨年より3種多く、冬鳥の多かった一昨年より7種少ない。
羽数は池に飛来するカモが今冬は372羽(昨年532羽、一昨年461羽)と少なく、
全体の観察羽数も少なくなっている。
ロウバイの蕾が膨らみ、日当たりのよい所の株では花が開き始めた。
赤くなった葉を散らしたドウダンツツジを見ると、来春に開く赤い芽が見られた。
濠のオオバンは6羽に増え、その周りでヨシガモが餌を採っている。
今までは首を水の中で伸ばせば餌が採れたのだろうが、
水嵩が増えたためか届かなくなったのだろう、
オオバンが潜って草を採った後を追いかけ、浮きあがった草などを食べている。
その横ではヒドリガモも同じようにオオバンを追って採餌していた。
水辺で餌を採っていたクサシギが白い尾羽を見せ飛び去った。
冬至の寒い朝を迎え、積もるほどではないが小雪がぱらつき木道などに薄っすらと残る。
山の稜線が淡く赤みを帯び、青い山並みが美しい。
ヒヨドリ・メジロはサザンカの蜜を舐め、シジュウカラ・エナガ・メジロなどが柿の実を啄ばむ。
昨冬のこの時期には3冬連続にカワアイサが飛来したので、
今冬はどうだろうと思って池を見ているが、白く見えるのはキンクロハジロのみ。
東の農耕地の上を今日もハヤブサが飛んでいた。
キンクロハジロ ハヤブサ
先日コガモの求愛の集団ディスプレイの様子を掲載したが、
今日はカルガモの求愛ディスプレイを掲載する。
コガモやマガモなどの多くのカモは冬に飛来する冬の鳥で、
♂は♀と異なり特徴がある目立つ羽衣をしている。
カルガモは一年中見られ公園で子育てもする留鳥で、♂と♀の羽衣は殆ど変わらない。
そんなカルガモも冬は恋の季節で、求愛のディスプレイを見せている。