G1馬5頭参戦といった豪華メンバーが揃った中山記念。3連覇がかかるウインブライトや、昨年の2着馬ラッキーライラックを差し置いて1番人気に支持されたのは世代トップの力持つダノンキングリーだ。少頭数ながらも5番人気までが1桁オッズと混戦ムードとなった。
レースは始まりハナを切ったのはマルターズアポジー。ペルシアンナイトはやや後方からとなってしまった。2番手にはソウルスターリングが続きこの2頭がやや後ろを離す形でレースは進んでいく。
3番手にはダノンキングリーが内枠の利を活かしつけ4番手にはラッキーライラックが、その後ろにインディチャンプとウインブライトが並んでいくといった人気馬はそれぞれ好位につけ追走。前半1000mは59.3秒とわりかし緩やかなペースで通過。しかし、4コーナー手前になると後ろの馬たちがスパートをかけ始めマルターズアポジーのリードは縮んでいく。
直線へ入るとマルターズアポジーにソウルスターリングが並んでいく。しかし、残り200mを過ぎるとダノンキングリーが前の2頭をあっと言う間に交わし去っていった。先頭を走るマルターズアポジーはここで苦しくなり後退気味に。インディチャンプとラッキーライラック、ペルシアンナイトもどんどん詰め寄ってくる。しかし、ダノンキングリーとの差は縮まらずにそのまま優勝。
2着には最後伸びたラッキーライラックが入線した。3着には引退レースとして挑んだソウルスターリングが元女王の意地を見せ粘り込んだ。4着にはコンマ1秒差で届かずインディチャンプが。3連覇をかけて挑んだウインブライトはなんと7着と掲示板すらも外してしまった。強い馬が強いレースをした無観客レースの中山記念であった。
回顧
1着 ダノンキングリー
4歳初戦を見事勝利で飾った。いつでもG1を獲れる能力は秘めているので、あとは展開と運次第といった感じだ。騎手コメントのように直線ふらつく所もある分まだまだ伸び代は大きい。今後の活躍にも目が離せない1頭である。
2着 ラッキーライラック
昨年のエリザベス女王杯で見事復活勝利をしてから順調に走るように思え先行だけでない戦い方を覚えたように思える。休み明けの初戦ながらも上がり2位を記録。本質的には2000m以上がベストだと思うので次走大阪杯に出てくるようであれば期待したい。
4着 インディチャンプ
やはりこの馬は叩いてからの馬である。また適性はマイルにあり1800mだと物足りない印象。ここは叩きの1戦であったので次走に大きく期待。叩いてからの馬というのを今後も覚えておきたい。
5着 ペルシアンナイト
この馬も叩いてからでないと走らない馬である。また調教も乗り込みすぎると走らないといった癖も持っている。しかし、叩き初戦の今回上がりは最速。6歳となったが衰えてはなさそう。G1戦線では強い馬が多く目立たないがG2などであれば勝つ力は十分にある。
7着 ウインブライト
海外帰りが響いたのかまさかの惨敗。オールカマーでも休み明け惨敗した経験もあるため、中山巧者とはいえ休み明け初戦は疑ってかかるべきかと。
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