ドラゴンブルース・・・強靭
昔、ドラゴンKは熱心な野球少年だったらしいです。
彼が若者であったはずの高校時代のポジションはキャッチャーだったそうです。
キャッチャーというポジション。
キャッチャーは試合を運ぶ頭脳もさることながら
一番の身体的特性は何といってもその足腰だと思います。
常に中腰のしゃがんだ状態で周りの状況を判断しつづけ
なおかつ、バッターの状況や情報を考察しつつ
ピッチャーとの密な連携で試合を運ぶのです。
この持続させる注意力を常に中腰のしゃがんだ状態で行うのです。
とっても強靭な足腰があってのものだと思います。
その強靭さを得るための練習はとても地道で過酷なものであったと想像できます。
まさに、ナインの中で最強の足腰を持つ者なのです。
ドラゴンKは元キャッチャー。
強靭な足腰を持つ者なのです。
ドラゴンKのボウリングは他のボウリングを始めた人とは明らかに違いました。
僕のいたセンターに彼がマイボールを持って初めて登場してきた時
恥しがり屋さんのため、他のボウラーに投球の姿を見られないようにしていた時
マイボールを使用するのは二度目だと言っていた時
その時すでに彼の投球は初心者らしからぬ動きをしていたのです。
腰を落とした安定感抜群の投球フォームはコントロール抜群でいて
軽いショートフックのボールでした。
特に力んでいない投球はスムーズな動きをボールに伝えていました。
スイング後の体はぶれる事無く、腰をしっかり落とした状態のままで、ボールの行方を見守っているのです。
大して凄いボールを投げているわけでは決してありませんが
ドラゴンKにとっては二度目のマイボール使用なのです。
今までボウリングをしてきたわけでもありません。
なのに彼は一見すると中級者レベルの動きなのです。
いや、動きだけではありません。
スコアも170ピン~180ピンを出すのです。
その理由がありました。
彼はスペアーミスの確率がとても低いのです。
彼はミスを起こしにくいボディーバランスを用意に保てるのです。
それはやはり、強靭な足腰があってのものだと思います。
ボウリング初心者の彼をその強靭さは いきなり中級者のレベルにしてしまうのです。
彼の投球を初めて見た時に僕は思うのでした。
(この人は後にかなり上手くなっていくんじゃあないか!)と。
しかし、現実は違っていました。
彼はドラゴンK・・・・・・彼は恥しがり屋の男・・・・・・彼はブルース演舞を貫き通す男・・・・・・そして何より愉快でいい奴なのです・・・・・・。
ドラゴンK 「・・・カァァァァァ~~~ハァァァァァ~~~フゥォォォォォ~~~・・・・・・」
つづく
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