何度か店の前を通っていて、気になっていたお店がこちら。
十八番(オハコ)。
入り口のテントを見るとラーメンと牛丼のお店なのかな?
よく仕事帰りにのぞくんだけど、混んでる事が多いので、これまで入るのを躊躇しちゃってたんです。
でも、この日は連休二日目、台風接近の鬱陶しい空模様も影響したのか、お客は生ビールを飲んでる気の良さそうなおじさんだけ。
チャンス!
これなら気の弱い王子でも入れます。
カウンター席に腰をおろし、
メニューを手に取る。
かなりお腹が空いていたので、ギョービー活動は諦めて、ご飯を食べることに。
「醤油ラーメンチャーライス定食お願いします。」
メニューの写真を見ると、醤油ラーメンと餃子にミニ炒飯がついて960円。
なかなかリーズナブル。
独り言のように、
「まずラーメン、それから餃子。
最期に炒飯は作るわな」。
そう告げる?と、店のおばちゃんは、
餃子焼器に油をひいたり、麺をゆがき始めたりと、料理に取り掛かる。
醤油の良い香りが漂ってきたなぁ、と思ったら、
「はい、ラーメン」。
見た目はオーソドックスな中華そばの趣き。
目の前に運ばれてくると、いっそう醤油の美味しい香りが強くなります。
でも、鼻をつくような刺激的な臭いじゃないので、食欲がさらに掻き立てられていきます。
スープを一口。
あっさりしていますが、醤油のこくと魚介系の和風だしのような風味が感じられて、想像していたよりずっと丁寧にスープ作ってるんだなぁ、と感じられて美味しい。
ツルツルシコシコした麺がこのあっさりこく旨醤油スープによく合います。
焼上がった餃子を手にしたおばちゃんが話しかけてくる。
「なに(なぜ)写真とってるん?
勉強?
お兄ちゃん、店やろうと思ってるん?」
「違います。
FacebookやInstagramにあげようと思って」
「えっ、お店、宣伝してくれるの?
ジャンジャンして。
そやけど、冷めたら美味しくなくなるから、写真撮ってんと先に食べ!」
食べてしまったら写真撮れへんのやけど、と思いながらも食べる。
するとまたおばちゃんが、
「うちの店、Facebookに出てくるやろ。
食べログでは、評判よくないみたいやけど。
この間、お客さんがそう言うてたわ。
お兄ちゃん、大阪の人?」
「はい」
「そうなん。結構、東京とか地方からもネットで見た、って言って食べに来てくれるんやで」
おばちゃんが後ろを向いたので今度は餃子を撮影。
まぁ、餃子は冷めても美味しいけどな」。
おばちゃん自慢の餃子。
確かに皮が薄くて美味しい。
具材の甘みもちょうどよくて、何個でも食べられるやつや。
ビール頼もかな。
でも、この後炒飯も来るとなるとお腹のスペース的に無理・・・(^o^;)
とおばちゃんが、出来上がった炒飯を器に詰め、逆さにして皿の上へ盛り付ける。
「炒飯お待ちどうさまでした」
普通に美味しそうな炒飯。
レンゲで一口。
不味くはないけど、ラーメンや餃子に比べると旨さのパンチがない?
なんというかあっさりしすぎていてこくが足りない気がする。
と、おばちゃんが
「炒飯、美味しい?」
「はい、あっさりしてて美味しいですよ。
でも、餃子の方が美味しかったです」
しまった。
正直なうまいもん王子には、良い誉め言葉が浮かばなかった。
しかも余計な一言まで( ; ゚Д゚)
するとおばちゃん。
「そやろ。
餃子は美味しいねん。
ラーメンも美味しい。
でも焼きめしはイマイチ」
見透かされてるやん。
「焼きめしはな、ラードを使ってへんねん。
ラード使ったら美味しいんやけど、体に悪いやろ。
そやから使わへんねん」。
あぁ、なるほど、この辺りだと高齢の男性客が多そうだし、客の健康を考えてるんですね。。
最後に残しておいた餃子(本当に冷めても美味しい)を食べる。
すると、またおばちゃんが、
「餃子美味しいやろ。皮も薄いしな。
全部手作りや。
(ラーメンに入ってる)チャーシューも美味しいやろ。
麺もスープもチャーシューも全部手作りやで。
自分で作ったら安いやろ。
買うたら高い」。
おばちゃん、中国語訛りが感じられますが、よく話し掛けてくれます。
おばちゃんというより、おかあちゃんって感じかな。
家庭的で、なんだかんだホッコリできます。
次に来たときには、から揚げだな。
「おばちゃん、次はチャーシューと唐揚げでビール飲みに来るわ」
「えっ、何でわかるの?
うち、唐揚げがめっちゃ美味しいねん。
特に外人さん来たら何人前も食べていく。
次来たら、食べて」
あっ、そうなんや。
そしたら早目に再訪しなきゃ。
って、本当に二日後、仕事終わりにまた寄っちやったんですけどね。
その話はまた改めて書きますね。
十八番
大阪市西成区山王1丁目16−24
https://maps.app.goo.gl/QWZqqALbQZTEzYZbA
電話 06-6649-2424
11時~25時頃、年中無休。