僕のOSには「片づける」という機能がインストールされちません。


まわりの誰もが知っています。


部屋がきたない車がきたない机がきたない。


そんな僕ですが唯一かんぺきに整頓しつづける自信のある場所


それが


厨房の冷蔵庫です。



冷蔵庫整理の最大の敵はタッパー不足です。


単なる不足より悪辣なのは「フタがない!」と「フタがはまらない!」です。


ジップロックコンテナはそんな悩みも一発で解消してくれます。


言っておきますが私は旭化成とは何の縁もユカリもありません。


しいて言えば小学生のころ宋茂・宋猛のモノマネを開発してバカウケしたことがあるくらいです。


しかし今となっては旭化成いや旭化成様にはとても足を向けて寝ることはできません。


本社は確か九州と記憶していますが合ってますでしょうか。


ジップロックコンテナは単に収納だけでなく


実にいろいろな使い道があります。


たとえばジップロックコンテナを使えば鍋もボウルも使わず「いりたまご」ができます。


もとろんできたいりたまごはそのまま収納です。


僕同様ジップロックコンテナクレイジィのコウロという男(うどんダイニングあお井店長)は


理論上はジップロックコンテナでゴハンを炊くことも可能なはずだと言いきっています。


僕は僕でジップロックコンテナを使ってメダカを飼育することも可能ではないかと推測しています。


日本のある地方ではメダカを佃煮にしたりお吸い物にしたりもするそうです。


ということは××××××××××××××××××をそのまま××××××、(自主規制)



ついこのあいだまで日本料理屋のプロデュース&メニュー開発という仕事で行っていた台湾では


残念ながらジップロックコンテナを手に入れることができませんでした。


仕事ではもちろん現場のキッチンに入り込んでレシピ開発や調理指導も行っていたのですが


一日10回くらいは「ああ、ここにジップロックコンテナさえあれば・・・」とくやしい思いをしました。


もうあたしタッパーには戻れないカラダになってしまったわどうしてくれるのよ。



・タッパーの蓋は必ずなくなる


・タッパーの蓋は必ず変形する


・張り切って仕込みをしていると必ずタッパーは足らなくなる



・タッパー不足に業を煮やし適当に100均で買いたしたりしてると

実に惜しいところで微妙にサイズの合わないタッパーの蓋コレクションは増える一方である。


・やっとサイズの合う蓋を発見したと思ったら角が微妙に丸くてやっぱり合わない。


・気が付いたら本体はなく蓋しかない。


・その蓋の角はやっぱり丸いので悪質なトラップとしての役割しか実際は果たしていない。


なのにその蓋を誰も捨てない。


・不慣れな派遣スタッフがうっかり蓋を洗浄機にかけると変形して三次元的なねじれが加わりやっぱり合わない。


・まかないならいいだろうとタッパーに入ったまま冷ご飯を電子レンジであたためたら、ほんのりあたためるはずがうっかり湯気が出るほどアツアツになって、ご飯が美味しいのは喜ばしいもののタッパーは変形した。


・変形した同士で蓋と本体を一抹の期待を込めて合わせてみるがあにはからんや金輪際合う気配すらない。



それでもやっぱり捨てない。


・小さいタッパーが足らなくなるととうふの入ってたペコペコの容器が登場するがかなりの確率で営業中に冷蔵庫の中ででひっくり返って大惨事となる。


・中くらいのタッパーが足らなくなるとケチャップの入っていた一号缶がとても魅力的に見えるがスズが溶け出すのでやっちゃだめである。


・アイスクリームの入っていたフタ付き容器は代用品の域を超えもはやタッパーそのものと見なされ、フタが迷わず発見できる分、むしろタッパーより珍重される事もしばしである。


・フタのないタッパーにラップをかけてしまうときは必ず言いようの無い空しさを感じ俺の人生この先もいいことなんて何も無いかも。


・翌日出勤して冷蔵庫をあけるとタッパーにかぶせておいたラップがはずれて冷蔵庫の通風孔に張り付いている。そう言えば冷蔵庫がなんかぬるい。上を見るとエラーメッセージがでっぱなしで赤いポッチを押しても消えない。


・あわててホシザキ電機に連絡するが明日じゃないと行けないと言われて顔面蒼白になるものの気をとりなおし、タッパーにあらためてラップをしなおして今度は用心深くフチを輪ゴムで止め、遅れて出勤してきたシェフになにくわぬ顔で「なんか冷蔵庫の調子がおかしいみたいっすよお」。


・翌日ホシザキ電機のナガオさんが修理のために冷蔵庫をずらすと、下からヌルヌルに汚れた古いタッパーのふたが出てくる。


・キレイに洗ってみたもののそのフタに合う本体はない。


しかし誰もそれを捨てない。







・・・とこのように、飲食店キッチンスタッフのイライラ・ストレスの実に30%はタッパーとそのフタによってもたらされるという調査結果が出ています。


そんなイライラをいっぺんに解消してしまうのが今回ご紹介するコレ!


ENSO美味いもの大全~今日はこんなん出来ましたぁ~-コンテナ












台湾で日本料理店プロデュースというなんともイカしたシゴトの合間に食べまくった美味いものの数々から


特に印象的だったものを御紹介するシリーズ第二段は


鹹豆漿(シェントウシャン)~朝の豆乳スープ


台湾では街中のあちこちに豆漿屋さんがありまして、


どこも夜中から翌日の午前中まで営業して昼から夜は閉まっているという


摩訶不思議な営業形態なんですね。


朝ごはん限定グルメ、って感じです。グルメなんて浮ついた言葉はむしろ失礼かもしれませんが。


どういうものかというと、


温めた豆乳に、ほんの若干の酢を加え、干し海老と刻んだザーサイみたいな漬物が少し入って、


それに油条(揚げパン)がクルトンのように浮かんでいる、という


これまた徹底的にシンプルな料理です。


酢が入るせいで、豆乳はもろもろとおぼろ豆腐のようにユル~く固まってます。


ただそれだけのことなんですがこの朝から圧倒的なシアワセ感はなんだ!?


と、思わず天をあおいでハア~とためいきをついてしまう美味さなのです。


フトンの中が好きすぎてふだん実は朝ごはんなどめったに食べない僕ですが、


三十分早起きしてこれまた毎日通ってしまったその店では


サイドディッシュとして売っている焼き饅頭がこれまた絶品。


日本でもけっこう知られた「ニラ饅頭」もうまいのですが、それ以上にハマったのがキャベツ饅頭。


薄い皮の焼き饅頭の中に、炒めたキャベツがパンパンに詰まっているという一品。


この、豆乳スープ&キャベマンの最強ヘルシータッグを日本で展開したら


オフィス街のOLにバカウケか・・・!?などという邪な野望も一瞬で吹き飛ばすかのような


実に澄み切ったおいしさなのでした。