「肉の浅野屋」さんからはしょっちゅケイタイに電話がかかってきます。

そしてそれはたいてい、良い知らせです。

「**にイイのが入ったんですけど使いませんかセンム?」

というのが毎度のパターンなのですが、

もうかれこれ取引を始めて10年ともなると

微妙にいいタイミングでこちらのツボをびっと突いてくるんですね、最近。


今回は「馬肉」でした。

「サシの細かあい霜降りのね、もう常温で置いとくと脂がさあっと流れちゃうようなね、

ウチ今*キロだけあってね、もうこんだけなくなったらしまいなんですけど

もーそんじょそこらの馬刺しじゃないですからね

エンソーさんならと思いましてね、ウチもー前回の**も買っていただいたから

今回ちょっと高いけど正直量も少ないしほぼ買い値で流さしてもらいますわあ

キロ*千円、*千円でウチもー儲けないスから・・・。」


キロ*千円で儲け無いは嘘だろいくらなんでも、と思いつつ

いつになく自信漲るその口舌にただならぬ物を感じ、

じゃあ試しにちょっとだけ届けといてということになって、届いたのが今日。


いやあ、正直驚きました。

確かにすんごい上物。

凍ったままで、レーズンバターのようにさあっと切れます。

ちなみに、さて切ろうとしたその瞬間にまた電話がありました。


「あの馬肉ですけどね、凍ったまま切ってくださいよ、解凍してから切るとね、

あっというまに手の温度で脂流れちゃいますから」


わかってるって。それにしてもなぜそこまで僕の行動を把握しているのでしょうか。恐るべし。


とりあえずルイベ状のそれを口に含むやいなや、

クセの全く無い赤身の旨味が溢れ

飲み込む間際には脂の甘さが口中にぽわんと広がり

そしてそれはあっという間に余韻だけを残して消えていきます。

さっそくみんなを呼んで試食です。

なくなっちゃう前にとあわててこの写真を取りました。

みな一口食べて、おお、とドヨメキ。


basasi
「これは生姜醤油ですかね」

「ここまでになると生姜いらないね」

「浅葱ちょっと添えるくらいでとか」

「うん生姜だと勿体無いわなあ」

「いっそ柚子胡椒で」

「それだっっっっ!」

いそいそと柚子胡椒の瓶を取りに行くゴーヤ君。

「コレコレ、これでしょう」

「おお、大正解」


会議終了。


実は良い馬肉が入るなら馬刺しだけじゃなんだし、と

昨日からいくつかメニューを暖めていた僕ですが・・・。

例えば、軽くタタキにしてから桜味噌に軽く漬けてみようかとか(サクラ繋がり。笑)

卵黄の味噌漬けを叩いたものと生の芹で和えてみようかとか

しかしこの馬肉ならいさぎよく刺身に徹するのが正解のようです。


そんなわけで明日からオンメニュー。


極上霜降り馬刺し 1000円


後を引くおいしさなので結構量はたっぷり目に。

浅野屋さんの儲けがないおかげで(笑)、

この味でこの値段は破格だと思いますよ。

浅野屋さんの在庫は全て押さえさせていただくつもりですが、

なにせ量に限りがあります。

なくなったら次入るアテはありません

(あっても凄い値段になるんだろうなあ)

ある内に是非、一度は食べに来てみて下さいね。