1条1項 地球と自然環境
① 地球の姿
② 地球の自然環境-構成要素
③ 自然の循環作用-地球環境の屋台骨
1条2項 地球の生い立ち
① 地球の年齢は46億年
② 生物と地球環境との相互作用
③ 地球環境の劇的悪化は12月31日23時59分から
1条3項 大気の役割
① 大気はどのようにできたか
② 大気には層がある
③ 大気の循環運動
④ わたしたちはどのように大気に守られているか
1条1項 地球と自然環境
kye-word 「非生物的要素(無機的環境)」と「生物的要素(有機的環境)」
地球の自然環境の構成要素は、非生物的要素と生物的要素に大きく分かれている。
非生物的要素とは、大気、海洋、土壌、地形、気象・気候といった無機的環境のこと。
生物的要素とは、動物、植物、微生物といった有機的環境のことである。
二つが相互に関係し、影響を及ぼしながら作用している。
これらが一体となって作りあげた環境の中で人間も暮らしている。
地球の水循環の仕組み
自然環境は循環して動いている。
相互に関係し、様々な循環運動を行いながら絶妙なバランスで安定的に保たれている。
人間活動の拡大で生物循環に大きな影響が及び、地球規模で自然環境のバランスの維持に変調が
生じるようになった。これは我々自身の生存・活動基盤を脅かす問題である。
1条2項 地球の生い立ち
key-word 原始バクテリア
地球は46億年前に太陽系と一緒に形成されました。無数の微惑星を取り込みながら原始地球が誕生し,その後も無数の微惑星が地球に落下してきました。微惑星のもっている巨大な運動エネルギーは衝突の瞬間に大爆発とともに熱に変わります。地表は微惑星の衝突エネルギーで溶け,マグマの海となりました。
海の誕生時期についてはいくつかの学説がありますが43億年前というのが有力です。
現在の学説では地球が誕生してから6億年ほど経った頃(40億年前),海で生命が誕生したといわれ ています。当時の地表は強い紫外線や荷電粒子が容赦なく降り注ぎ,生命にとっては致命的な環境 でした。生命が存在できる環境は海中だけでした。
およそ30億年前に出現した光をエネルギーとして利用する光合成細菌が出現した。光合成を行う細 菌にはシアノバクテリア,紅色細菌,緑色硫黄細菌,緑色非硫黄細 菌,ヘリオバクテリアなどがあります。光合成の廃棄物は酸素です。
地球カレンダー(参議院:中川まさはる氏のHPからお借りしました)
猿人の誕生は800~400万年前にアフリカ
ホモサピエンスの登場は20万年前と考えられている
地球環境の劇的悪化は産業革命の化石燃料の大量消費で250年前:12月31日23時59分に始まった。
人類は46億年かけて作られてきた地球環境を劇的に変化させてしまった。
我々人類の今後の活動で生物と地球環境の共存がきまって行く。
1条3項 大気の役割
key-word 大気の役割
① 生物に必要な酸素と、植物の光合成に必要な二酸化炭素を供給する。
② 地表を生物が生活するための適度な温度に保つ。
③ 大気循環により、水蒸気や各種気体を地球規模で移動させ、気候を和らげる。
④ オゾン層により、生物に有害な紫外線を吸収する。
⑤ 宇宙から飛来する隕石を摩擦熱で消滅させ、地表に届かせない。
「大気の大循環」
大気循環は気温や水の動きを支配する地球環境を構成する最も大切な自然循環
「大気の層」
対流圏(15km程)~成層圏(50km程)~中間圏・熱圏(500km程)
オゾン層は成層圏にある。