今年も残すところあと３週間ほどとなりました。

本当に１年ってあっという間ですね。

３０代も半ばに突入し、この実感が年々強くなっています。

そんな年の瀬に入ってきた２つのニュースについて、思うところがあったので備忘録的に記事にしておこうと思います。

まずは数日前に入った、巨人軍OBである藤尾茂さんの訃報。

これは本当に驚きました。

というのも、もう６～７年前になるでしょうか、私のブログ記事の中で藤尾さんのことを少し取り上げたときに「藤尾さんはすでにお亡くなりになられています」というニュアンスのコメントをくださった方がいたためです。

藤尾さんほどの名選手であれば訃報が必ず流れるのではないかと思いながらも、そのコメントが妙に信ぴょう性があったため、ひょっとしたら本当にそうなのかも知れないなと思ってしまっていました。

コメントをくださった方ももちろん親切で教えてくださったのだと思いますが、やっぱりこういったセンシティブな情報は自分の目と耳で確認しながら収集しないといけないですね。

と、余談はこれくらいにしておいて。

藤尾さんは兵庫・鳴尾高から1953年に巨人軍へ入団。

1956年に正捕手に定着すると、同年から4年連続のベストナインに輝くなど当時のプロ野球界で一、二を争う捕手として活躍されました。

捕手らしからぬ俊足を活かして、現役晩年は外野手へと転向。

外野守備時に打球を追ってフェンスに突っ込み骨折するなど、とにかく闘志溢れるプレースタイルも魅力の選手でした。

昭和、特に戦後の巨人軍史においてはV９時代に長らく正捕手を務めた森昌彦（祇晶）さんについて語られがちですが、V９以前からの巨人軍を知るファンにとっては、藤尾さんも巨人軍史を代表する捕手のおひとりになっているようです。

実際、今年の夏に８８歳で亡くなった私の祖母も藤尾さんの大ファンでした。

「私が見てきた中で、巨人で一番のキャッチャーは藤尾だね」というのが、野球中継を一緒に観ているときの祖母の口癖でした。

廣岡達朗さんと藤尾さんのファンだった祖母は、

「長嶋が入団する前の巨人は、たっぱがあってかっこよさと華やかさがあった廣岡と、藤尾の闘志あふれるプレーで支えられていた」

というのが、祖母の分析でした。

後楽園からほど近くに生まれ、戦前からその眼で巨人軍をずっと見続けてきた祖母のこの言葉は、私にとって非常な説得力があるもので、その言葉を初めて聞いた時から私にとっても藤尾さんは巨人軍OBの中でも特別な存在になったのです。

これでまた、V９以前の巨人軍を知るOBがおひとり鬼籍に入られてしまい、時代の流れを感じます。

藤尾さん、どうぞ安らかにお休みください。

２つ目は、現役ドラフトの件。

まさかオコエ選手がやってくるとは想像もしませんでした。

長野選手の復帰にはじまり、松田選手で今度はオコエ選手ですか。

外国人選手もウォーカー選手以外が総入れ替えとなり、大本営である報知新聞の一面は連日新外国人のニュースが躍っています。

来季のチーム構成がいまいち見えてこないので、不安もあり、面白みもありといったところですね。

他球団とは異なるさまざまなプレッシャーのある巨人軍の”重み”が吉とでるか、凶と出るか。

オコエ選手の２０２３年シーズン、巨人ファンとしては大注目です。

そして、現役ドラフト。

有用な制度となるのか、それとも１９７０年から３年間に渡って行われたトレード会議の二の舞になるのか。

第１回のトレード会議で東京オリオンズから巨人に移籍された内田圭一さんのお店に伺った際、内田さんが語った「トレード会議とは名ばかりで、要するに”ガラクタ市”。うちじゃもう要らないけど、欲しいチームがあれば持っていってくださいっていうだけ話よ。」という言葉が強く印象に残っています。

プロ野球界の活性化に十分に資する制度になるように、来年にむけて事後検証をしっかり進めてもらいたいですね。

12/11 雑記