このままじゃいけいない、の意味 | Fairy & Angel tear☆彡

このままじゃいけいない、の意味

LA留学のインタビューで真凜が言っていた

「このままじゃいけないと思った」

の意味をずっと考えている。

スキルだけでいえば、18才にして彼女は日本のトップシンガーに肩を並べても遜色ないほどのレベルに達している。これ以上何を求めるのか。

強いて言えば、彼女に必要なのは“エンタメ”の要素である。
唯一といってもいい彼女の欠点は、全てが“ふつう”なのである。

ふつうに上手い、ふつうに格好いい。

音楽の先生のあるべき姿ではあるが、エンタメ人のあるべき姿ではない。
そのスキルを持って、君は何を主張したいのか、何を伝えたいのか、
それを表現するのがエンターテインメントだと思う。

綺麗に走ることも大事だけど、変な格好で走るのも芸だし、たまには転んでみるのも芸だ。
それがエンターテインメントに求められている要素だと思うし、非日常ではないかと思っている。

転んだときに面白いと見えるか、汚いと見えるか、今の真凜はまだ後者かなっていう気がしている。手本に忠実であるが故に。

それを求めてLAに行くなら分かるんだ。
ワールドスケールのエンターテインメントを体得したい、
そういういう意味なら応援できるんだ。

でももう一つの意味で、
「今のままじゃ=今の活動環境じゃ」という意味だったら、それは違うかなと。

たしかに、今のチームは、グループは行き詰っているところがあるから変革は必要だろう。
でもそれはLAに行ってやることではないし、物理的にできないことだ。

今の環境で声を上げられなきゃ、今の状況を自分で変えられなきゃ、何が変えられるんだ。

これは小さい企業から大きい企業まで自分で歩いてみて感じたことだ。
一部の天才はいるけれど、多くの場合はほぼ同列といっていいレベルで並んでいる。
だから右へ行っても左へ行っても行き着く先は同じということが少なくないんだよね、この世界。

たしかに環境が後押ししてくれるアドバンテージは大きいけれど、結局のところ“何かを変える”というのは環境じゃなくて、自分自身の力なんだよね。

だからそれが変えられなきゃ自分の力不足であり、環境のせいではない。

2年後、ワールドクラスのエンターテイナーになって帰ってきてくれることを願っている。