こんにちは。教授です。



ウィークデーのブログ更新回数が減ったので、月-金のアクセス数は激減するかと思いきや、なぜか今週はPPV数が落ちません。


なぜかといえば、キーワード検索で、先週アップした“競馬で脱税160億円!”へのアクセス数が多いため。改めて『競馬必勝プログラム』への関心の高さに驚かされました。



しかし、このニュースには裏があり、あたかも「UPRO」なる会社が競馬でぼろ儲けしたかのように報じられていましたが、10月9日付の産経新聞の記事を読むと、少々趣が違ってきます。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091009/crm0910091057006-n1.htm




「“はずれ馬”の組み合わせを除く3連単のほとんどの組み合わせに投資する」という手口から分かるように、1レース単位の回収率は110%からせいぜい120%程度だったと推測されますが、不的中のリスクも織り込めば最終的な回収率はおそらく110%前後。


産経新聞の記事にも、「1レースで数億円稼ぐなど巨額の利益」とありますが、数億稼ぐには1レースに数十億の投資が必要になるわけで、これは明らかに「巨額の利益」ではなく「巨額の配当」の誤りだと思います。先週の毎日王冠でも3連単の売上げ金額は36億円程度。そこに数十億投資すれば配当金は半減し、当たってもマイナスに転じてしまいます。


とんでもないのは、今回の東京国税庁がUPROに適用した課税方法です。馬券の配当に対する課税対象は、通常なら、配当からそのレースにかけた馬券代と特別控除50万円を引いた額。ところが、今回のUPROについては、東京国税局は企業による営業行為と解釈し、配当金=収入という信じられないような“ざる勘定”。もしかすると160億円は払戻し総額で、本当の利益はその10%ほど。十数億円の粗利益に対して60億円の追徴税を課しているかもしれないのです。



大新聞の記事の中身さえ信憑性のないニュースなので断言は出来ませんが、この記事が事実なら『同社は課税処分を不服として異議を申したてている』というのは当たり前。この流れで20数億円の差し押さえを強行したのは、ほとんど国家権力の横暴です。


多くの方の興味の先は『競馬必勝プログラム』の中身だと思いますが、3年間で160億円の利益を上げたプログラムというのは誤まった認識で、1レースに数億単位賭けないとペイしない、薄利のプログラムだったことはほぼ間違いありません。


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