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工場火災の印象
繊維業やその関連工場を例とするなら・・
慌ただしく、日ごろから念入りな掃除ができていなければ、
そのクリスマスツリーの飾りやイルミネーションのように降り注いだ「落ち綿」が、
延焼の要因となる。
ただ「面」で存在しないので「綿」の発火点が260度であっても、
180度~240度が発火点になるかもしれない。
掃除ができていないだけなら、掃除をする機会を作って掃除をすればいいだけ。
肝心の「発火の要因」は、火の取り扱いに注意すれば、
電気による「スパーク」が原因だけになる。
ボイラーの配管などを丁寧に包んでいるのであれば、そこは要因とはなりにくい。
「スパーク」の温度は、1200度~1700度なので、発火としては十分。
電気配線の耐熱温度は60度だが、融点は150度程度で、
疎らに散ってる「落ち綿」では電気配線は完全には融解されず、
ギリギリ融解される部分が出る程度と考えれば、落ち綿の炎の温度は、
そこまで高くはないことがわかる。
どういう風に「落ち綿」が固まってるか次第ではあるが、
炎の温度は110~140度程度の可能性もある。
ケーブルが融解を始めたら、工場の再開は手に負えないことを示す。
全て線を張りなおさないといけないし、電磁接触器なども溶けてると想定できる。
延焼の要因は、消防士ではわからない。
大量生産系の仕事では「落ち綿」は3~4か月で50リットルの袋を7枚分使う。
毎日目立つところだけを掃除をしていても、それぐらいは出てくるので、
約10貫(37kg)分の「落ち綿」が「乾燥の設備」内に均一に存在する。
それが表面フラッシュ現象(着衣着火)の要領で、乾いた綿を中心に燃え広がる。
繊維業とその関連工場の火災は
「トラッキング現象」が発火元で「表面フラッシュ現象」が延焼の要因。
消防の放水だと「その綿」が全部流れてしまうので、延焼の原因不明になる。
繊維業とその関連の工場が、火事になっても燃焼温度が140度以下なら、
おそらく全焼しない。
建物の形も左右する。
落ち綿が湿ってる場合は延焼しにくい。
◆
クリーニング工場は、その点の原因もありながら、
薬剤や油の自然発火の原因も、追加される印象。
タンブラー乾燥機は、金属フィルターに「防音綿」のように積層されるので、
そこが発火点になる可能性は秘める。
◆
建物の内部がフラットな屋根なら、落ち綿が工場内に広がり、
全焼する可能性が高い。
増改築したような高低差ができてるような状態であれば、最小限の火災で済む。
◆
電気ケーブルが燃え始めたら、初期消火不能の「黄色信号」だと思ったほうがいい。
その時点で水は撒かないほうが良い。
その場にいる人が感電する可能性がある。
以前も書いたが・・
消火器は、訓練通りの火の大きさまでが限度だと覚えたほうが良くて、
避難までの時間稼ぎだという認識で良い。
製造してる製品次第では、通常の消火器を設置してる意味が分からない。
(正直、かけていい場所が少ない。)
消火剤の成分が、製品に悪影響を及ぼすことが多いから。
最小限の火災でも、工場再開に足を引っ張る原因。
◆
樹脂を取り扱う工場は、融点をよく知ってるはずなので・・。
プラ系の加工の工場なら、延焼材をバラ撒いてるようなものにもなる。
火の勢い次第で、消火時にはそれが灰になるので、延焼の要因が不明になる。
◆
加工系の工場などの塊で存在しない状態であれば、
おそらく、発火元がその温度でも、融点の半分の温度で延焼温度になりえると思う。
例えば・・
綿でも260度で燃えるが、表面フラッシュのような伝搬で広がるなら、
130度で延焼する印象。
だから、ケーブルが溶けない(溶けるところは溶けるが・・)。