工場の節約方法
書かなくてもわかることだけど・・。
1週間以内に、すぐ捨てるような紙は裏紙。
飲食以外と精密機器の製造業を除けば、
大体は使える部品、部材は使いまわすと思う。
表面がサビサビの配管があっても、1mの内30cmでも無事なら、
それはコーナー部の短い部分で使ったりする。
丁度よい長さだったりする。
不要な設備の配線すら、被覆を向いて針金代わりに使うこともある。
別の解体した工場の鉄骨を利用して、
修繕費を安くしながら、設備の修繕用に使うこともあり・・。
電気設備の寿命を考えれば、モーターなどは新しくはするが、
なるべくベアリング交換、ブラシの掃除、注油で済ませたり・・。
バラせるものはバラして、パッキンだけ変えたりね。
Vベルトや伸びたチェーンは使いまわさないが、
ベアリングとパッキンの交換はよくある。
工場の部品の塊は1個当たり平均的に5万円からするので、
その中に入ってるベアリングやパッキンは、
1万円もしないから、そういう修繕方法をとる。
薬品で腐食した部品はさすがに交換対象だけど、
なるべく、
原因となる場所の「部分交換のみ」をコツコツ続けることで、
次の部品を買うための貯金を作れる。
部品の構造を覚えなきゃいけないのは工場長だけど・・ね。
キャスター(コマ)は、車軸がナットで止まってるタイプを使って、
注油と車輪部分の交換で、回りが悪くまで使う。
工場の人でも水の配管とか、電気配線などは、
外部の人に委託してる部分があるから、
そこの部品は使いまわしはしない・・というか出来ない。
◆
このケチ度合いを「ブラック企業叩きが好きな人」や「事務育ちの人」が見れば、
ゾッとするぐらい潔癖症が発動して、
「なぜ、全部新しくしないのだろう・・」と戸惑うと思う。
すぐに新しくしたがる人は、
創業の古い製造業で働くと性格が変わると思う。
仕事量のほうが多いから、精神面は攻撃的になると思うが・・。
アナログなことがいかに大事かがわかる。
デジタル機器だと丸ごと交換が多いが、
アナログだと部分交換で済むから、ケチりやすい。