第45回 レアな陣形の組み合わせを探す⑤ | 三國志14の武将データで統計とってみた まとめブログ

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長々とやってきたこの企画も、今回で最後となります。

 

設定上最多となる5つの陣形を所有する武将たちの組み合わせを見てゆきますが、

理論上5種の陣形を選ぶ組み合わせは252種であるにも関わらず、該当武将は6人しかいません。

当然のように、6人すべてがオンリーワンの組み合わせとなります。

 

前回と同じように、武力系-知力系-兵器 で分類すると4つに分かれます

見るとわかるのですが、所有陣形数5の武将群には、兵器陣形3(=すべての兵器陣形を使用できる)も、兵器陣形0(=すべて通常陣形から選択)も存在しません。

さらに言えば武力系4(=すべての武力系陣形を所持)もいないので、

所有陣形が4から5になったと言っても、所有する陣形の組み合わせが特化・鋭化する方向で追加しているとは言い難い状況です

 

鄧艾は陣形を5つもつ武将の中で唯一武力系陣形を3つもつ武将です。武力系陣形を3つもつ武将は、えてして鋒矢と錐行を併せ持つものですが、鄧艾はその例ではないようです。

どちらかというと、魚鱗・鶴翼・長蛇。衝車の2-1-1型に錐行を追加した、といった感じになるでしょうか。

おまけでつけられたような錐行なのに、それをさらに活かす疾風を持っているあたり、

極名将(統率、武力、知力がすべて50位内という1000人中2人しかない偉業)の名に違わないものに思います。

 

もっとも統率が高い武将でもある司馬懿ですが、その陣形侯成は2-2-1型とバランスが取れています。

イメージとしては1-2-1型に錐行を追加したような感じに見えます。

というのも、方円と錐行を同時に所有する武将というのは結構レアだからです。

そんなレアな組み合わせのくせに、こいつもちゃっかり疾走を使えるところが司馬懿の恐ろしいところなんですよ(AD○島談)

 

統率ナンバー2、総合ではトップの曹操も仲達と同じ2-2-1型ですが、

こちらはどちらかというと2-2-0型に兵器陣形を追加した形のような雰囲気です。

もともと2-2-0型は様々な戦場のバリエーションに対応できる柔軟さがありますが、

曹操の固有個性「奸雄」は自身が兵器陣形であっても発動する(対象が兵器の時は効果がない)ので、

兵器陣形を所有することによって、さらに多くの場面への対応が可能となっています。

 

1-2-2型となる陸遜は、以前の企画で兵器陣形をもつのに専用戦法を覚えてない武将として揶揄しましたが、

兵器陣形以外は魚鱗+知力系2と極めてオーソドックスな組成なので、

それを踏まえると、本来は1-2-1(ないし1-2-0)型の武将といえます。

逆に、2つの兵器陣形については上述のように「付け焼刃」感が否めませんね。

 

そして最後に控えしは知力トップの諸葛亮で、フォーメーションは0-3-2型となります。

全知力系3種を有する構成に「らしさ」を感じますが、さらに兵器陣形を2つ上乗せしているところに、上記4人とは違って、「幅広い対応力」ではなく、「より洗練された方向への進化」を感じます。

上乗せされた兵器陣形も、専用戦法はもとより個性「発明」も有しているため、陸遜などという若造との格の違いを感じずにはいられません。

(※注:別に筆者は陸遜に含むところがあるわけではございません)

 

 

といわけで、5回にわたってお送りしたマニアック企画いかがでしたでしょうか。

実のところ、この企画を始めたときには通常陣形を武力系と知力系の2つに分けて考えるという視点がなく、

単純にこの組み合わせが多い少ないという考えしかありませんでしたが、

途中で何となく武力系、知力系、兵器系と分類してみると、やっと少し系統だったことが言えるようになった気がします。

 

陣形についてはこれて一応一区切りとしますが、

もう一度きちんと考察してみたい分野ではありますので、機会あればまた後日としたいと思います