未来へ

作詞:谷川俊太郎/作曲:信長貴富


道ばたのこのスミレが今日咲くまでに

どれだけの時が必要だったことだろう

この形この色この香りは計りしれぬ過去から来た


遠く地平へと続くこの道ができるまでに

どれだけのけものが人々が通ったことだろう

足元の土に無数の生と死が埋もれている

照りつけるこの太陽がいつか冷え切るまでに

目に見えないどんな力が働くのだろう

私たちもまたその力によって生まれてきた


人は限りないものを知ることはできない

だが人はそれを生きることができる

限りある日々の彼方を見つめて


未だ来ないものを人は待ちながら創っていく

誰もきみに未来を贈ることはできない

何故ならきみが未来だから



この曲は信長先生がどの年代の人にも

歌って欲しいという願いを、谷川先生の詩

に込めて作曲したそうです。

一言で表せない素晴らしい曲です。

新・中学生のクラス合唱曲集「地球星歌」に

収録されていることから注目度は極めて高く、

演奏会で耳にする機会も今後多くなるでしょう


この収録は混声三部版ですが、

混声四部合唱+ピアノ+ギターの編曲が

「かなしみはあたらしい」に収録されています。