怪談 | ネバーランドが呼んでいる

怪談を頑張りすぎて心臓を強打した

危うく自分が幽霊になるところだった

怖い話。

息をするだけで心臓が痛い

頑張っている間に裏切られていた

見世物小屋から見えた景色

いろんなものが渦巻いていた

本当に見ていたのは少しの人たち

あとは自分のことばかり

生きている人間のほうがいつも怖い

こんなことをされるとは思わなかったな

こんな気持ちさえわからないなら

嘘ばかりになるのも無理はないなと

ため息ついた檻の中

言葉や面が用意されていたのは逆によかったかもしれない

隠すためにまた重ねる嘘を聞きながら

朝も夜も昼も

泣きたいのか怒っているのか分からないまま

並べられた嘘とご馳走

残された痕跡

冷めていく心を感じた

心臓が痛いのは強打したからじゃなく

ショックだったからかもしれないな

また時が過ぎるのを待つ

一人になってようやく分かった

もう終わり